第三の選択肢

昨日は東京に戻り、友人の紹介で新たなご縁をいただき、夕方からは数十年ぶりのプチ同窓会がありました。ぼくにとっての東京の魅力は世界最大の人口圏として人が集まっていることです。一方で、都市的価値観による呪縛がとけ始めたぼくにとっては、都市生活への疑問が湧いてきます。大切でないものを守るために大切なものを失った都市の姿には魅力を感じません。耐えがたいほど汚染された空気、醜い街並み、生気を欠いた人造の自然、豊かなのに満たされない生活などなど。

昨年あたりは資本主義の暴走に人々の注目が集まりましたが、農業革命、産業革命、そして貨幣経済と資本の蓄積などの根底にある産業論理そのものを疑う必要があると思います。産業革命に端を発するフォーディズムが生み出した「消費は美徳」といった価値観は人々を熱狂させ、産業にとって都合のよい幻想を生みだしました。産業化は経済的豊かさという新たなパラダイムをもたらした半面、生活習慣病などの現代病を蔓延させ、新たな病人を増やすことを成長の原動力にしてきました。強欲に乗っ取られた産業化と資本主義は搾取構造を生み出し、本来は生きがいとなりうるはずの労働をも労苦へと変えました。

今のぼくは二拠点居住という不便で過渡的な生活をしていますが、移動コストさえ下がれば第三の選択肢として有望だと感じています。

Translate »