
今朝の新甲子温泉は日が時折姿を見せるものの肌寒い朝です。甲子のシンボルである旭岳の山腹が紅葉に染まっているのが見えます。この季節になると温泉の湯温が下がり長時間の入浴が楽しめるようになります。昨夜は月明かりで温泉から見るブナの森が青白く照らし出され幻想的でした。森の木々の葉が散り、温泉から那須連山を望めるようになりました。積雪で白く染まった那須連山に美しいモルゲンロートが現れる季節もそう遠くありません。
気候変動の影響か年々春と秋がなくなっていくような気がします。昔なら気候がゆるやかに移り、春や秋を楽しめた記憶がありますが、今は夏が終わったと思ったら晩秋の風情で冬は目前です。
1年間新甲子温泉で暮らしてみて、一番好きな季節をひとつ選ぶなら、森が一気に生命の息吹に包まれる新緑の初夏です。今年はその時期に初めて花粉症を発症しなかったことも大きな理由です。しかし冬も大好きで、寒いだけの東京と違い、阿武隈源流の森は神秘的な静寂の張り詰めた空気に包まれます。



今朝は宿の前の阿武隈源流とは違う、赤面山方面から流れ込む沢を歩きました。ここも渓流沿いに長い遊歩道が整備され、紅葉の美しさで有名な場所です。途中にはキャンプ場もあり、宿からは往復9.93km、累積標高450m、消費カロリー499kcalの2時間弱の散歩になります。途中でラブラドールが前足をかばうように歩いていて、昨日の大白森山で肉球を怪我したのかしきりに舐めています。それでもいつも笑顔です。すぐに音を上げ不機嫌になる人間とはできが違います。昼間所在なげに惰眠を貪るラブラドールを見ていると、本当に幸せなのか疑問に思うことがありますが、日々ご機嫌でマインドフルネスな犬こそ、幸せの先生なのだと思います。
新甲子温泉は昨日、今日とも秋らしい快晴に恵まれました。昨夜は31年前に新卒入社した会社の同期14人が来てくれました。退職して18年が経とうとするのに今でも何かと気にかけてくれる同期の厚情には感謝するばかりです。不安な日々ながら前向きでいられるのはこうした友人の助けがあるからこそだと思います。今でも31年前の寮生活と変わらない印象の同期ですが、違いは夜0時前には寝て5時にはみなで散歩に行けたことでしょうか。

