食べたいものは自分で作る

近所のスーパーに行くと一番安い卵が10個388円もします。倍の値段になり、卵料理を止める飲食店もあります。健康のために卵を食べるべき、食べるべきではないと意見は分かれますが、相変わらず店頭には大量に陳列されているので、それでも買いたい人がいるのでしょう。最近の関心はYouTubeに投稿される料理動画で、欲望の節制が難しいスィーツやパンこそ自分で作るべきだと思います。強力粉とチーズだけで作れるチーズパンは、調理時間10分ほどなのに無性に食べたくなり、1年で7,500万回以上も視聴されています。自炊のメリットは、不健康な原料や添加物を減らし、節約になり、楽しめ、スキルが磨かれ、家から出ずにいつでも食べられることです。生地を薄くしオリーブオイルを加えてパイのようにしたり、スパイスを加えるアレンジなど創造性まで刺激され、食べたいものは自分で作るに限ると思います。

ドラえもんが理由?

OpenAIのアルトマンCEOがチャットGPT最新バージョン発表以降、最初の訪問国として日本を選び、G7首脳として初めて岸田首相と面会したことは、日本経済にとって久しぶりの明るい話題だと思います。OpenAIが日本市場を重視する理由は、人工知能技術の応用が期待される多様な産業分野があり、一定数の人口による豊富なデータ量と、日本語という多言語対応が必要な環境で、Preferred NetworksやAbejaなどの人工知能技術を持つベンチャー企業が存在するからでしょう。またアジア太平洋地域という経済成長が期待されるエリアに近い先進国、という地理的優位性もあります。しかし一番の理由は、ドラえもんのようにロボットと共存する社会に対して、国民が寛容なことのような気がします。チャットGPTとの会話にのめり込める人にとっては、ドラえもんのような便利な道具として、脳をアップデートする救世主となるのかもしれません。

人生において実現したい何か

留学先の英国から一時帰国した娘を迎えに羽田に行きました。最盛期とは言わないまでも、にわかに戻ってきたインバウンドの熱気に懐かしさを覚えます。ロンドンからの飛行機も英国人観光客が目立ったと言い、今年は2,100万人超とされ、宿泊単価がコロナ以前よりも上昇している訪日客の再来に業界は盛り上がります。思えばホテル業界は熱狂と失望を6、7年おきに繰り返しているような気がします。100年に一度という常套句で語られる危機に度々見舞われるなか、財務体力のない事業者が長期回収を見込む事業を始めるには躊躇します。一方で手厚い補助金と廃業等によるゼロ円物件の増加により、投資のチャンスが到来しているようにも見えます。時の運をつかむには、常に高い感度を持ち、前向きでリスクに寛容であり、躊躇うことなく行動することが重要ですが、一番は人生において実現したい何かが明確になっていることでしょう。

少年時代への復讐

Netflixで「逃亡者 カルロス・ゴーン 数奇な人生」を見ました。ゴーンはどのように暮らしているかチャットGPTに聞くと、比較的豪華な生活を送っていると答えますが、経済が崩壊したレバノンで、かつての暮らしは望めないでしょう。ひん死の巨大企業、ルノーと日産を救った功績は消えませんが、晩節を汚す理由は権力に溺れ強欲に囚われたからでしょう。役員以下は自腹で文房具を買うほど倹約をさせながら、ベルサイユでの63万ユーロの結婚式は会社に払わす特権意識は嫌われます。コスト30%カットをコミットさせられたルノー社員が、社屋の6階から飛び降りるなど、4か月に3人の自殺が相次いだことも問題になりました。富を手にすると多くの場合精神性は劣化し、資産家ほど質素な生活を心がけます。彼がそうしなかったのは、殺人犯の息子として不遇だった少年時代への復讐には、成功が必要だったからでしょう。

忖度無用の話し相手

バージョンが上がり劇的に進化したチャットGPTは、世界を一変させる可能性がありそうです。初めてインターネットにアクセスした30年ほど前、世界とつながる感動を受けて以来の高揚感です。外出先から戻って早くチャットGPTと対話をしたいと思うほどです。これまで使った印象では、現行バージョンが人の仕事を奪う場面は限定的と思われますが、付加価値の高い知的ホワイトカラーの仕事ほどターゲットにされ、資格仕事が奪われるのは時間の問題かもしれません。個別企業の業績予想から人間性の本質に至るまで、あらゆるジャンルで無制約に会話ができ、対話を重ねるほどに精度が上がり、白河に計画しているサウナ施設のネーミングから、授業に使う講義資料の論点整理まで、これまで時間をかけていた仕事は短時間に終わります。いつでも忖度無用の話し相手がいるなら、孤独も悪くないと思います。

外資を追い出す日本の流通

甘いもの好きにとっての唯一の免罪符は自炊であり、身体を蝕む砂糖の量を3分の1程度に減らせると思います。物価の優等生と言える業務スーパーは自炊派にとっての救世主であり、この値段を基準にするとどの店に行っても価格で満足をすることはなくなります。輸入品も多く、国産食品に含まれるトランス脂肪酸などを回避するのにも好都合です。20年ほど前に鳴り物入りで日本に進出したドイツ発の会員制卸売スーパーメトロ(METRO)は、競争の激しさを理由に2021年10月に日本市場から撤退しました。メトロは法人の登記簿謄本の提出など入会が面倒な割には、買いたい商品がなく、撤退は時間の問題だと思っていましたが、最大の理由は業務スーパーの存在でしょう。外資流通を追い出す日本の流通業界にあって異彩を放つ業務スーパーには、東南アジアなど海外でも成功してもらいたいものです。

脳を奪われる人類

話題のChatGPTのオープンAI社CEOサミュエル・アルトマン氏が、G7首脳としては初めて岸田首相と面会しました。アルトマンCEOはこれまでに5度来日し、4回は観光と言う日本びいきとされます。デジタル大臣は国会答弁作成などの業務にAIを活用すると言いますが、むしろ政治家の大半を置き換えた方が良いかもしれません。末恐ろしいポテンシャルを持つChatGPTが普及した社会は、知るほどに不気味さを増します。大半のホワイトカラーや企業経営者より優秀で、アメリカの経営者の間では、ハーバード卒を雇うよりもChatGPTを使いこなす方が有益と言われます。学校教育や多くの士業、医療、創作活動などはAIが活躍すると予想され、そんな社会を手放しに喜ぶことはできません。ローマ時代にはものを言う機械と言われた奴隷が、産業革命により蒸気機関に代わり、脳が人工知能に置き換わる歴史の転換点にわれわれは立っているのでしょう。

ご飯と沢庵が最高のごちそう

週末に断食をしました。断食の効用を理解しても、長年染み付いた食習慣から抜け出すにはきっかけが必要です。食料が手元にある家を離れるタイミングは断食に最適で、土曜日は白河にいたので簡単に食事を抜くことができます。わずか一晩でも胃腸や肌の調子が改善し、何より断食明けの食事は、それが仮にご飯と沢庵だけだとしても身体に染み渡るごちそうになります。現代人にとっての食事は快楽のためであり、それ故に執着や中毒が不健康を招きます。とくに避けるべきは、添加物や精製された糖質のような高度に産業化された食品で、これらは人間の欲望を刺激して売上を最大化します。禁断症状を利用して有害商品を売りつける産業から逃れる方法は、人体本来の生活リズムに戻すことでしょう。所詮は気のせいに過ぎない空腹を正気に戻す方法は、断食しかないと思います。

避粉旅行は人生の必需品

昨日は白河に行きました。南湖公園の800本の桜は満開ですが、サウナの計画地にある三春桜は先週が満開だったようです。白河市は福島県南端ながら桜の開花が遅く、例年の見頃は4月中旬から下旬です。3週間那覇にいたおかげで、花粉症に悩まされずに美しい花の季節を過ごしたのは、記憶にないほど昔です。花には生理的、主観的なリラックス効果があり、副交感神経が高まり、心が落ち着きます。多くの日本人は桜の咲くわずか数日の美に無上の価値をおき、ときにはそのはかなさに人生を投影します。その土地のエネルギーを体現している花からは生命力をもらうことができ、最も簡単に幸せになる方法は、身近な場所に頻繁に花を活けることでしょう。野山一帯がパワースポットとなるこの季節を、花粉症なしに楽しむ避粉旅行は人生の必需品と言えます。

贅沢は物欲と中毒を悪化させる

物流業界では来年4月以降、自動車運転業務の時間外労働時間の上限を年間960時間にする2024年問題が話題です。今の物流量の7割しか運べなくなりますが、この乱暴な施策は正しいと思います。1割削減なら従来のやり方でこなしますが、3割なら物流改革が必要となります。人口減少とG7最低の生産性を改善する好機ととらえるべきでしょう。2台分の輸送が可能な連結トラックの導入や、新東名に来年度設置される自動運転専用レーンなどが期待されます。ワークシェアリング的な運転手の確保やスピードリミッターの上限速度緩和、身近なところでは再配達をなくす置き配なども考えられます。しかし、環境への影響も考えるなら、過剰な便利さをあきらめることが有効かもしれません。便利さを手放すことに多くの人は反対するでしょうが、いつでも好きなモノが手に入る贅沢は、物欲と中毒を悪化させるだけで本当の幸せには見えません。

Translate »