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トレイルランナーという幸せな生き方

昨日は二年前まで一緒に働いていた同僚とそのランニング仲間に泊まってもらいました。同じ運動をする者同士は初対面でも親近感があります。マラソンや山岳レースの苦しい共通体験とそれがもたらす高揚感を知る者同士ゆえのことでしょう。宿の営業を始めて半年が経ちますが、いまでも知らない人と同じ屋根の下で一晩を過ごすことは落ち着きません。日本に昔からある「一見客お断り」ビジネスは生理的に正しいやり方だと思います。

残念ながら台風の影響で滞在中の天気はよくありませんでしたが、雨天でも許してくれる寛容さがアスリートのよさです。屋外で行う競技は天候悪化が前提ですから、トレイルが滑りやすい雨天という状況に評価や判断を加えず、ただあるがままの状態で走ることは練習になります。マインドフルネスは「あるがまま」を意図的に行う技能ですので、トレイルランナーは自然とマインドフルネスを実行していることになります。

反応の選択こそが幸せの鍵

台風が近づくなか、新甲子温泉は雨の朝です。寒さが緩み昨夜は外で食事をしました。昨日は以前の会社の同僚が、一昨日は親戚が泊まりに来てくれました。自分のことを心配して気にかけてくれる人がいることほど心強いことはありません。他方で、やろうという気になりさえすれば何でもできる今の自由な生活は恵まれていると思います。

刺激と反応の間には間隔があり、その間隔には反応を選ぶ自分自身の自由があり、その反応こそが成長と幸せの鍵だと思います。今の状況を先が見えなくて不安と思うか、何でも自由に選択できると思うかによって人生の充実度は違ったものになるのでしょう。

哀愁の街道

今日は「うつくしま・みずウオーク2017源流の郷・西郷大会」が宿の周りの阿武隈源流を使って行われます。晴れていれば盛りの紅葉を見られるのですが生憎の天気です。

写真は今週行った会津中街道です。江戸と会津を結ぶ幹線であった会津西街道が水没で通行不能となったため、1695年(元禄8年)に整備された街道です。那須山中の三斗小屋宿から標高1,468mの大峠を経て会津に至る峠越えの難路です。最盛期は参勤交代にも使われたようですが会津西街道が再整備され次第に使われなくなったようです。幕末、会津側の防衛線であった大峠には今も塹壕跡がその山肌に痕跡を残しています。大峠から会津に向かう街道沿いには墓石も多く、この道を歩くと会津敗走の歴史を思い感傷的にさせます。

生き物の気配がしないパワースポット

今朝の新甲子温泉は冷たい雨が降っています。暖炉の火が心地よい季節になりました。雨に煙る源流の森を眺めていると呼吸が深く緩やかになっていくようで心が落ち着きます。

火曜日に写真家の春田倫弘さんに撮ってもらった鏡ヶ沼での写真を送ってもらいました。神秘的な静けさに包まれるこの沼はぼくにとってのパワースポットです。生き物の気配がしない早朝の沼はいつ来ても感動的な光景で迎えてくれます。

安らぎが訪れる森

今朝の新甲子温泉は冷たい雨です。温泉から雨に煙る阿武隈渓谷を眺めていると気分が落ち着きます。連日、赤面山、三本槍岳、三倉山と1,800m級の山に登っていますが、山が雪に閉ざされる季節は目の前ですので、毎朝でも登りたい気持ちです。厳しい雪山に埋もれる前に三本槍岳直下の鏡ヶ沼に行きたいと思います。晩秋の静寂に包まれる森の水辺に身を置けば、心を揺らす執着から開放されて安らぎが訪れることでしょう。

落ち葉のカーペットのトレッドミル

今朝の甲子峠付近の気温は5度で昨日同様の快晴です。7時に隣町の下郷町音金にある正一位稲荷神社の登山口から三倉山(1,888m)にラブラドールと登りました。那須連山最大の急登といわれるだけに前半は急登の連続で、さながら落ち葉のカーペットのトレッドミルです。後ろの山で猟銃の乾いた音が響き、三倉山の方からは鹿の鳴き声が聞こえます。三倉山への往復は距離10.12km、累積標高1,233mで往復に2時間56分を要しました。山頂付近は樹氷のついた山肌が太陽に反射して美しい光景を見せます。三倉山の山開きは7月中旬で、もう一ヶ月もすると長い冬が始まります。

ハイキングに勝るレジャーはない

今朝は6時過ぎから三本槍岳直下の鏡ヶ沼に撮影に行きました。深い霧に包まれた美しい沼は神秘的な佇まいで、時折遠くの山から鹿の鳴き声が響く以外はあたりを静けさが支配します。周囲数百メートルの小さな沼ですが、対岸は霧のなかです。文字通り鏡のような水面に木々が映し出されます。

鏡ヶ沼から大峠に戻り三本槍岳の尾根に向かいました。快晴の今日は寒くなく、むしろ暑いくらいです。雄大な眺めのよく整備されたトレイルで新鮮な空気を吸いながらのハイキングに勝るレジャーはないと思います。足の筋肉を鍛えながら中程度の有酸素運動ができ健康のためにも最適です。

美しい森の癒し

今日の新甲子温泉は夕方になり急に冷え込み紅葉が進んでいます。朝阿武隈源流を歩くと木々の葉が散り、新緑の季節とは逆に森が日々明るくなります。冬は阿武隈源流が神々しい静けさと白一色に包まれる魅惑の季節です。

昨年12月からこの森で暮らし始めて、あれほど厳しい天候の冬だったのに、気分が落ち込むことがなかったのは、毎朝この美しい森に心を向けて、生きている感覚を味わえたからだと思います。

白河の明治神宮?

今朝はラブラドールと赤面山に登りました。普段なら往復に3時間はかからないのですが、今日は体調が今一歩らしく3時間半かかりました。葉が散った登山道からは那須連山の稜線が眺められるようになりました。落ち葉が積もり歩きやすくなった登山道は、晩秋から初冬に向かう静かな山歩きの風情で心が安らぎます。

一昨日戊辰戦争の話を聞いてから、西郷や白河の旧跡を改めて訪ねてみたいと思うようになりました。昨日は買い物ついでに白河鹿嶋神社に行きました。本殿西側には樹齢1,000年と云わるご神木である杉の巨樹があります。その背後のご神体山(甕の森)には、古代からの祭祀が行われ聖地といわれる巨岩(磐座いわくら)があります。白河の市街からわずか1kmほどのところにこれほどの巨樹とパワースポットとされる神秘的な森が広がることは驚きです。その感覚は都心のなかにある明治神宮の森とどこか似ています。

戦後は終わらない

今朝の新甲子温泉は肌寒いのですが、半袖でも快適に過ごせます。ラブラドールと散歩に行くと、宿より標高が低い剣桂神社の森に入ると明らかに気温が低下するのがわかります。まだ目覚める前の森の空気を深く吸い込むと、身体の自律神経のバランスが整っていくように感じます。

昨夜は白河駅に近い古民家を改装したコミュニティ・カフェEMANONで戊辰戦争の話を聞きました。来年が戊辰戦争150年の節目にあたり全国的に戊辰戦争への関心が高まっていますが、戊辰戦争の勝敗を決した戦場だった地元白河ではなおさらのことです。

ぼく自身にとっても白河・会津が行動範囲になってから、戊辰戦争はより身近なものになりました。ここでの戦後とは太平洋戦争ではなく、戊辰戦争を示すのだと感じます。150年の歳月は戦争の傷跡を癒すには短すぎることを知りました。

実りの季節を迎えた自分の暮らす村が、会津街道(羽鳥街道)で会津を目指す板垣退助率いる西軍と、剣豪森要蔵が激戦をまみえた地であることを知り感慨にふける夜でした。

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