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朝の散歩が百名山

昨日は昼過ぎから雷鳴とともに激しい雨が降り続きました。気持ち良いほどの雨の降り方ですが、白河市立図書館の駐車場に停めてあった車は少し開けられた窓から雨が入り込み運転席横のドアポケットには1、2cmの水が溜まっていました。

今朝の新甲子温泉も雨だったのですが、6時頃には雲間から青空が姿を見せるようになり、車で宿から25分の峠の茶屋駐車場からラブラドールと茶臼岳(1,915m)に登りました。ロープウェイを使わずとも山頂まではスピードハイクのペースなら牛首を経由しても1時間、下りは峰の茶屋に直接降りるルートだと駐車場まで30分ほどと、朝の散歩がわりになります。往復1時間半の散歩道ですが、百名山だけあって高山気分を味わえます。

刹那的な都市の快楽

昨日は東京で用事がありました。思えば一年前の今頃はまだ灼熱の東京で働いていました。当時でもこの時期にスーツを着るのは狂気の沙汰だと思っていましたが、いまはこの時期東京にいることそのものが尋常ではないと思います。

しかし、黄昏時の赤坂見附付近を歩いていると、もともと都市の暮らしがそれほど好きではないぼくでも東京はいいな、と思います。しかしその良さはどこか麻薬的な快感です。即物的、刹那的であって、HappyだけどWell‐beingではないのです。それは都市に住む苦痛の代償であって長続きする幸せには思えません。本当の乾きを忘れるためにあてがわれた快楽であって自分の内面を満たすものではないのです。

エアコンも扇風機もいらない新甲子温泉に戻ると外出から帰り手を洗うように、阿武隈源流に森の空気を吸いに行きます。清流を眺めながら佇んでいると余計なものは何も要りません。いま生きていられる、それだけで十分です。

飢えを癒す巨木の森

先日お泊まりいただいたご夫婦は30年来の顧客で年に数度宿泊されていたと言います。宿から続く阿武隈源流の遊歩道や剣桂を見たことがないそうでご案内しました。自然に飢えていたぼくからすると信じがたいことですが、やはり喜んでいただけました。

自然が身近にある暮らしの良さは森林浴の快適さだけではありません。山を日常的に歩くようになってから足首の関節の可動域が広がったらしく足をくじいても怪我をしなくなりました。また普段から山を見て、パソコンをする時間が減ったせいか目も良くなりました。

剣桂の威容な姿は圧倒的ですが、付近の森には樹齢100年を優に超える巨木がたくさん生息しています。

個人も企業も多拠点居住

以前は東南アジアに旅行するとその暑さに驚いたものですが、昨今の日本の都市部のこの時期の気温はそれらと同等かそれ以上だと思います。那須連山の縦走路に上がると6月でも氷点下で池が凍る一方、ひとたび気温が上がると盛夏の気候になります。日本は美しい四季のある国でしたが、これからは夏と冬の二季になってしまうのでしょうか。最近は気候変動のためか紅葉も美しくないと聞きます。

都市部の暑さは身体に良いわけがなく、エネルギーコストをかけて都市に住むことには疑問を感じます。体調を崩しやすい高齢者などは夏場も自然の風だけで暮らせる高原に住むべきでしょう。個人だけでなく企業もサマーオフィスなど多拠点居住を考える時期に来ていると思います。葉が生い茂り昼でも涼しい風が抜ける剣桂神社の森にいると、この時期都市に住むことは異様なことに思えます。

7/15-16開催のトレイルツアー

昨日はここ新甲子温泉でも強い日差しが照りつけ屋外にいると汗ばむほどの夏本番の気候でした。しかし朝夕は気温が下がり涼しい高原の風が抜けます。昨夜は地元西郷村出身で福島県を中心に活躍するプロトレイルランナーの眞舩孝道さんとスカイランニング・ユース世界選手権 2016日本代表の池田華子さんに泊まっていただきました。来週このフジヤホテルを起点に1泊2日で開催されるトレイルツアーの調査が主目的で、甲子山、須立山、三本槍岳、赤面山の那須連山と三倉山、大倉山、流石山の山開き直後の会津の山をめぐる充実したツアーです。一帯はいまの時期に見ごろを迎えるニッコウキスゲと紅葉が美しい山域です。

毎日が特別な景色

今朝の新甲子温泉も快晴です。木漏れ日のさし込む森に入るとひんやりとした冷気が心地よく、深呼吸をしたくなります。陸上トラック横のスキー場に行くと足元に広がる白河の市街地を朝もやが包み込み、遠くの山々が霞んで見えます。森で生活をしていると、毎日繰り返されるこんな当たり前の朝を特別な景色にしてくれます。ラブラドールは成田空港での麻薬探知犬トレーニングの記憶が蘇るのか、あわただしい動きで匂いを嗅ぎ始めます。

業界を変える地殻変動

今朝の新甲子温泉は快晴です。澄んだ静流はどこか夏の風情です。昨日はベンチャー支援で数々のIPOを成功させITSからインバウンドによる地域再生まで幅広く活躍される大津山訓男さんに宿泊していただきました。ローテク産業の代表と看做されていた旅館業界がこんなことになっていることに刺激を受け通しの2日間でした。知らないところで地殻変動により巨大なエネルギーが蓄えられていて、業界を大きく変える予感がします。番外編で高性能ミニドローンのデモ飛行も見せていただきました。この子供の小遣いで買えそうな機体も世の中を変えそうです。

家事労働はエクササイズ

今朝の新甲子温泉は快晴で日が昇ると湿度も下がりさわやかな朝です。ラブラドールのお気に入りのスキー場まで散歩をしました。標高997m地点にあるスキー場は宿から1.07kmの間に174mの標高差を登りますので、赤面山に続くこの登山道ではさすがに汗をかきます。そのあと標高910m付近にある陸上トラックでラブと少し遊びました。もちろん遊んでばかりいるわけではなく、朝は温泉浴場を洗い、掃除、洗濯をしています。17室の旅館とはいえ巨大な家ですから家事労働はエクササイズなので楽しみながらできます。

先の見える人生の恐怖感

今日は2002年4月から兼任講師として15年間お世話になった立教大学での最後の授業がありました。130名を超える履修者はぼくが担当したこの15年で最大です。ティーチングジョブは自分自身の勉強にもなり好きだったのですが、ここでキャリアに終止符を打つことは良い転機ととらえています。鉄道会社に勤務した14年、コンサルティング会社の14年の在職期間とほぼ一致し、14、5年というのはぼくにとってはひとつのキャリアを続ける適当な期間なのだと思います。

人間は野生動物としてなるべくエネルギーを使わないで、つまり楽な生き方を本能的に選びますから、今の仕事をそのまま続けることは心地よいものです。そしてアーリーリタイアをしてハワイかシンガポールで安楽に暮らすことを夢見がちです。しかし幸福学の見地からはそうした一見楽しそうな生活が幸せにはつながらないことが分かってきました。

先の見えない人生は終わりのない暗闇を歩いているような恐怖感があります。しかしぼくにとって先の見える人生は退屈で、それ以上の恐怖感があります。先の見通せる人生というのは、あたかも自分の人生がその先で終わってしまうかのような恐怖感があるのです。

新甲子温泉に戻ると、まずはひんやりする源流をラブラドールと散歩します。東京とは別世界の涼しい森を抜け剣桂神社で手を合わせる儀式は、森の生活に戻るルーティーンになっています。

日本離れした那須の山々

先日、プロカメラマンのNorihiro Harutaさんに那須の茶臼岳で撮影してもらった写真が納品されました。荒々しい岩山、舞い上がる砂埃、対照的に優雅に浮遊する蝶と、出来すぎのシチュエーションです。モノクロでプリントされた写真はさらに迫力があります。
那須の山々はアクセスが楽な割に高山の雰囲気があり、どこか日本離れした火山特有の光景が広がります。

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