
ダナンのような南国に旅行をするメリットは衣類を減らせることです。寒いソウル、釜山では30Lのザックの容量を使い切りましたが、今回はパソコンを入れても容量の半分近くが余っています。今のダナンは過ごしやすい季節ですが、それでも日が差すと汗をかき、荷物を減らす切り札は毎日の洗濯です。洗濯用バッグに洗剤とお湯を入れよく振るだけですので、10分ほどの時間で自宅の洗濯機と同等以上の洗浄力が期待できます。旅先での洗濯にはお湯を使うので皮脂が落ちやすくなります。洗濯をするネックは乾燥ですが、ホテルのバスタオルに包み寿司巻きのように強く巻くと自宅以上の脱水率で、エアコンの当たる場所に干し、備え付けのドライヤーで仕上げるか、晴れているなら着干しを併用すると自宅より早く洗濯が終わります。荷物が少なくなると行動の柔軟性が増し、旅と洗濯は切り離せなくなります。
日本人のためのラストリゾート

ダナンは物価が安い観光都市です。3,500円も出せば快適で洗練された部屋が用意され、7,000円なら国際水準のブティックホテル、1万円超ならラグジュアリーホテルに泊まれます。この料金には贅沢な朝食とホテルによってはアフタヌーンティーまでついてくるので、ほぼ食費はかかりません。観光客に知られる有名店で食べても1,000円あれば十分で、為替に苦しむ日本人観光客にとってのラストリゾートです。ビーチを歩けば南国気分に浸れ、物価はワイキキの5分の1です。ホテルが12時チェックアウト、14時チェックインなのも、毎晩ホテルを替える自分のような旅行者には便利です。いずれ物価は上がるはずですが、ダナンの特徴は海岸線が長いことです。ベトナム戦争中は米軍最大級の補給基地が置かれたほど平たん地が多く、土地が多く残されていることから、物価上昇を供給が抑制してくれる気がします。
相手に命を委ねる信頼

ダナンは決して歩きやすい街ではなく、歩道にはバイクが停まり店の客席が出され舗装も良くありません。信号はあてにならず、クラクションもうるさいのですが、信号無視がデフォルトなのでお互いに相手の動きを予測して、相手に命を委ねる信頼の原則が成立します。歩行者は車が来ようが一定ペースで突っ切れば相手が避けるという、混沌に見えて自然発生的な秩序と信頼が生まれます。乱暴にスピードを出す車を見かけないのも信頼が崩れるからです。他方、信号で統制される日本は自分で判断することがなくなり、相手の存在を忘れてぼんやり歩き、運転する人が多いと思います。どちらが本来の人間らしさかと言えば日本は退化だと思います。都市は若さと活気にあふれるカオス状態で、何事も起こらない日本で錆びついた脳は刺激を受けます。デジタルノマドがベトナムを目指すのは、生活環境や物価の問題だけではない気がします。
周回遅れの避粉旅

避粉目的にダナンに来ました。この8年ほど3月中旬はベトナムか沖縄にいますが、ダナンは物価が安く、7,000円も出せば洗練された世界水準のホテルに泊まれます。もう一つの目的はカフェ視察で、ベトナムは世界2位のコーヒー生産国であり、フランス植民地時代のカフェ文化の影響を受けた世界有数のカフェ文化圏です。熱帯建築のショールームと言える観光都市ダナンは、物価、治安に加えてビーチと空港が近いため、欧米などからデジタルノマドがコロナ後に流入し、カフェも洗練されました。コロナ禍は世界的なノマド文化を拡大し、その足はアジアに向かい、高騰したバリやチェンマイに変わる新たな目的地がダナンです。欧米人のなかには気候の良い夏だけ自宅で過ごし、それ以外の9カ月は自宅を貸すお金でアジア各国を回る人もいて、避粉などと言っている日本人は周回遅れかもしれません。
花粉症がGDPを押し下げる?

週末、とくに土曜日の花粉症がひどく、夜には高熱が出たようにぐったりし、くしゃみのし過ぎによる頭痛で寝込みました。骨折をする人もあり4割が罹患するとされる当事者にとっては深刻な問題です。花粉症による経済損失は1日あたり2,300億円とする試算もあり、くしゃみが止まらなくなると車などの運転も危険です。東京にいれば常に風邪をひいているような状態で思考も回りません。これは個人で何とかすべき問題と言うより社会が取り組む課題であり、地方創生などとからめて沖縄や北海道でのリモートワークやプチ移住、在宅勤務や花粉症対策オフィスなどを推進すべきだと思います。主因とされる杉が本格的に花粉をまき散らす時期は今後30年以上続くとされ、医療、森林、労働、都市など広範な取り組みが必要でしょう。杉の木に罪はありませんが、花粉をまき散らす映像を繰り返し流すオールドメディアは不快です。
静かな鑑賞

昨日は東京宝塚劇場で従妹の娘が出演する公演を観に行きました。タカラヅカに行くのはベルばらブーム全盛期の40年前に、宝塚大劇場で観て以来です。世界的に見ても稀有な歌劇団は、今年112年目を迎えます。妻と娘は良かったと言いますが、男女差による視点の違いなのか、最新のK-POPなどと比較すると、ダンスの途中で静止したときにラインが揃っていない、手の動きがずれているなどの粗さが目につきます。バレエ団、軍の儀仗隊などはシンクロ精度の高さが感動を生みますが、ここでは、大階段、豪華衣装、舞台照明など視覚効果を最大化することでスターの降臨を演出します。その点で、身体能力がリアルに伝わるCirque du Soleilに魅かれます。スポーツ観戦にもほとんど触手が動かず、例外は自分もやっていて感情移入できるトレラン競技だけです。映画もほとんど見ませんし、静かな鑑賞というものに向いていない気がします。
加齢というスケープゴート

懸案だった睡眠時間が最近伸びました。早朝に尿意で目が覚めることが多かったのですが、単に水分を摂る時間を変えるだけで翌日から睡眠時間が伸びました。一日を通してお茶を飲んでいたのを、摂取量の6、7割を午前中に摂るようにしました。午前集中型の水分摂取が合理的なのは、日中時間は腎臓の働きがよく、排尿効率が良いからです。医者をあまり信用しないのは、何かと言えば「加齢が原因」という人が多いからです。しかし、自分でも無意識のうちに頻尿は加齢が原因だと思い込んでいました。もちろん歳を重ねるとホルモン低下や前立腺抵抗が生じる傾向はありますが、それは必ずしも主因ではなく、そう思い込んで対策を取らないことが加齢原因説の嘘に加担します。医師と患者が「加齢」をスケープゴートにする共犯関係こそがQOLを下げ医療費を上げていると思います。
印象に残る旅

エミレーツ航空でCAとして働く娘の友人は就航先で足止めされていると言います。気の毒なのは人生における最も輝く時期に卒業旅行を計画した学生だと思います。旅行計画にトラブルはつきもので、それも含めて旅の思い出と言えますが、避けるに越したことはありません。とくに乗り継ぎは鬼門のひとつで、空港ごとに最低限の乗り継ぎ時間が設定されますが、入国や出国を伴う乗り継ぎで、ターミナル間の移動に時間のかかる空港もあり、乗り継ぎが成功すればラッキーと思える航空券も売られています。一人旅は様々なビジネススキルを磨く上で有効だと思います。旅の計画や予算管理はプロジェクトマネジメントやリサーチ能力が求められ、リスク管理や様々な判断、問題解決も必要になります。店での交渉力やコミュニケーション能力、地図読みや時間管理と多岐にわたります。印象に残る旅はいつもトラブルとともにあった気がします。
国際政治のリアリズム

1月3日、ベネズエラのマドゥロ大統領夫妻の拘束に続き、先月末にはイスラエルとアメリカがイランを攻撃し最高指導者が死亡したことは世界を驚かせました。しかし、80年前に東京と広島、長崎を無差別に焦土にした国ですから平常運転とも言えます。世界はもともと国際法を守らない国家を中心に動いているのが国際政治のリアリズムであって、「国際法を守れ」という主張は現実逃避にも見えます。他方で、AI搭載防衛テックで強化された米軍の強さは圧倒的で、関係諸国に絶望感を与えます。実戦経験豊富なイスラエルとアメリカを相手に戦える国など存在しないように見えます。同時に両国は今年大きな選挙を控えており、MAGA派の多くも国外への米軍派遣に反対をしていることは救いかもしれません。いずれにせよ極端なミリタリーバランスの変化が世界情勢に何をもたらすかは、注視が必要だと感じます。
人間には相談できない

花粉症を持つ者にとって雨天は外出のチャンスです。胃の漢方薬を貰いにクリニックに行くと、花粉症と思しき患者で普段より混んでいます。病院は陰気になりがちで、事務的な対応をされるとむしろ健康を損ないそうですが、ここの女性医師は愛想がよく元気を貰えます。AI時代に入ると医者の仕事も変わる気がします。AIとのチャットの多くは仕事のことか健康相談ですが、AIの強みは24時間常に自分のための健康相談に乗ってくれることです。触診などはできませんが、他方で自分のバックグラウンドを細かく理解していますので、問診を深く行える点でAIが優れていると思います。人間の医者には相談しにくいことを聞けることは重要です。更年期以降は一日一食、人間ドックは受けない、薬は飲まないという、世間の健康常識を疑う自分にとって、通常の医師なら決して勧めないであろう妥当な落としどころをAIは教えてくれます。