
ちょっとした優越感に浸れる旅の投稿はSNSのキラーコンテンツです。旅とは本来、自分の内面と向き合うものであり、人に誇示するものではありませんが、たいていの場合、分かりやすい虚栄心がにじみでます。そこに彩りを添えるのが空港ラウンジや座先クラスに関する投稿です。ANAが空港ラウンジの運用を厳格化すると発表し、マイレージ修行はより過酷なものとなりそうです。共同体の承認を得るマイレージ修行を「現代の巡礼」と見ることもできますが、不自由な思いをしてまでエアラインに忠誠を尽くすレースからは降りているので、自分には関係のない話です。結局のところ、人は心地よく騙されたいという欲求があるのか、マイレージのステータスや高級ホテルの利用を、社会的序列ゲームとして半ば自覚的に楽しんでいるのかもしれません。SNSがここまでヒートアップするのは、誰かと優劣を競う「選民性」にある気がします。