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察する力


先日銀座を歩いていると2台の白バイがLUUPの取り締まりをしていました。社会インフラとして定着する電動キックボードですが、利用者のマナーは追いついていないと思います。車体が小さい割に起動時の加速が早いために、車を運転していると突然視界に飛び込んで来る恐怖があります。自転車同様の気楽さもあって、運転者は交通マナーを守るという自覚が欠如しているように見えます。来年4月施行の道路交通法改正で、自転車にもいわゆる青切符制度が導入されます。歩行者と車両の中間にあって、交通法規を柔軟に解釈できることは自転車のメリットでしたが、傍若無人で危険な運転がここまで広がると取り締まりは必要と感じます。見通しの悪い一時停止を全く減速しない自転車をしばしば見かけますが、その原因の一端はスマホによる脳の破壊かもしれません。人工的なノイズに晒され続け、周囲の気配を察する力が劣化した気がします。

行列は伊達ではない


ラブラドールが体調を崩してから1か月になります。以前のかかりつけ医は経営が変わって以来拝金主義に豹変し、他のクリニックに移りました。治療費は半分になったものの、餌を食べない症状は改善せず、医師も頼りない感じで昨日は別の動物病院に行きました。ドクターショッピングはネガティブなニュアンスを持ちますが、命がかかっている以上納得のいく治療を受けたいと思います。昔からこの動物病院を知るのは、いつも道路まで診察待ちの行列ができているからです。わずか20㎡ほどの診療所に、診察室と手術室に加え、入院用のケージが8頭分あり、医師1名と看護師7名が働くために待合室は3組しか入れません。至るところに大量のカルテが置かれ、足の踏み場もありませんが、職場は和やかで医師は親身で説明は適切です。途上国の病院のような雑然さですが、大量の患者が来れば品質の高い治療を低額で受けられるのは道理です。

それなりとすごくの差


以前は高嶺の花だったうなぎの値段が下がり、スーパーで一尾1,000円のうなぎを買いました。トースターでよく焼いて食べると1.5流店並みの美味しさです。2人で食べたので、一人当たり500円と考えると手軽で手の届く贅沢です。高級食パンに続き、鰻の成瀬が店舗数を半減させたように、すぐに廃れるFCビジネスの悲劇は繰り返されます。最初は高級店の半値と思われた1,600円のうな重も、今となっては競合より割高に感じます。うなぎの美味しい名店はありますが、一人あたり500円でそれなりに美味しいなら、すごく美味しいうなぎのために払う追加コストや行く手間を正当化できなくなり、美味しいものを食べるのであれば、まず空腹を心掛けるべきだと思います。もちろん店で食べることには、伝統や技といった情緒に訴えかける価値もありますが、わざわざ訪れるための世界観やストーリーが構築されるケースは例外的と感じます。

脳をブーストさせる


冬最強のモーニング・ルーティンは、寒さを逆手にとった水シャワーだと思います。苦行のように見えて、風呂で体を十分に温めるので、サウナの水風呂同様のご褒美になります。屋外のドライエリアに出てインフィニティチェアに横たわると、全身から一斉に湯気が立ちのぼります。湯舟で血管を十分に拡張させてから冷水を浴び収縮させると、ポンプ作用が促進され、寝起きで滞っていた脳と全身への血流が劇的に良くなります。脳に酸素が回り、頭がクリアになれば集中力とやる気が湧き始めます。地下住戸は外部からの視線が気にならず、植栽の紅葉の背景に広がる青い空を眺め鳥の声を聞くと、一種の瞑想状態が訪れます。成功に必要なのは能力よりも行動力であり、体を起こしモチベーションを高める朝一番のルーティンは有効です。このルーティンは脳をブーストさせるために、日中も繰り返し使えます。

自身で錯覚させたい


体調を崩したラブラドールの世話のため家を空けることができなくなり、山に行く機会がなくなりました。普段通りに食事をしていると体は正直で、ズボンが苦しくなります。土曜日は自宅から歩ける豪徳寺、実相院、松陰神社、八幡山森巖寺を回り、日曜日は両親の墓のある築地本願寺和田堀廟所まで歩き、朝7時からの勤行に参加しました。東京を逃げ出さなくても、工夫次第で自宅から歩ける範囲で自然を感じ、マインドフルネスを感じることはできます。散歩の時は20Lのザックを背負い、途中で普段は行かない店で野菜などの買い物をするので一石二鳥です。長年の産業界の洗脳により、人はお金を払わないことに価値を感じませんが、それは錯覚です。朝の本堂で聞く読経の声やそのリズムには、1/fのゆらぎが含まれ、森にいるような清々しさに癒やされます。人は錯覚の生き物ですから、他人ではなく自分自身で錯覚させたいものです。

新発明には理性と慎重さ


週初めに妙高に行った帰り道、国道17号線の中央車線で事故を起こしたプリウスを見ました。先日京都に行った時も、中央分離帯の近くで横転して、原型をとどめていなかった車もプリウスでした。環境性能で知られるプリウスは、一方で加速の良さから、スピード狂にも愛用されます。速度超過で抜き去って行く車も、プリウスやその兄弟車であることがしばしばです。起動からの速さという電動化の副産物は、しばしば人間の運転能力を超えて危険性を高めます。逆風にさらされる電気自動車ですが、事故時にドアが開かず火災発生により死亡するケースは中国、韓国や米国で報道されます。電気自動車の危険性はバッテリーの発火だけではなく、初速の速さ故に、ペダルの踏み間違えによる事故をより深刻なものにします。新発明には理性と慎重さが求められるものでしょう。

vision board


年の瀬になると今年の目標達成率は何%か考えます。そもそも掲げた目標すら記憶が怪しく、いずれにしても結果は悲惨です。その原因は、目標の立て方が致命的に間違っているからです。そこで今年のうちに、2026年版vision boardを作りました。自分がイメージングの力を認識したのは10代の頃です。当時は試験場でしか受験できず難関とされた自動二輪車の大型免許(限定解除)を一度で取れたのは、イメージトレーニングのおかげです。当時府中試験場で使われていた3つのコースを完全に頭に入れていたので、一本橋の手前で期せずしてエンジンが止まった時も反射的に再起動させ、自分でも会心の出来でした。成功者に共通するのは潜在意識の力を活用していることです。脳はビジュアル化したものを潜在意識の力によって現実にします。理想の将来を毎日見ることは楽しく、脳はハックされ想像通りの未来を作ります。企業も無益な経営計画よりvision boardを作るべき気がします。

人を幸せにする車


N-VANが車検から戻りました。商用車の最初の車検は2年ですが、登録から半年の新古車で、購入後は福島に置き走行距離が伸びず、直近一年間で5万km走ったことになります。燃費の悪さや坂道での非力さはあるものの、それを許せる魅力があります。軽自動車の安全基準は概ね普通車の8割ですが、スピードが出ない分事故に会う確率は低く、速度超過によるダメージを回避できます。一方で小さい車はぶつけるリスクが減り、フィアット以降の26万kmはかすったことがありません。たいていどこでも駐車スペースを確保でき、狭い路地に入り込めるのも魅力です。来日時に軽に魅了されたトランプ大統領も、米国内での軽自動車の製造・販売を認める方針です。軽自動車は誰もが同じ排気量と寸法というヒエラルキーのない世界で、他者と比較する必要がなくなります。これ以上は不要と思えて執着を捨てられる心の安寧は、人を幸せにすると思います。

旅館再生再び


旅館再生という言葉には独特の魅力があります。親しまれてきた施設を残すことには社会的な意義があり、文化財的な建造物も存在します。作っては壊す戦後の価値観は、建材がリサイクルされたとしてもサスティナブルではなく、その結果生まれる街並みは醜いものになります。1年前に大江戸温泉物語と湯快リゾートが統合されたように、旅館再生は曲がり角を迎えています。飲食店の居抜き店舗が、内装・造作の手軽な投資で済むのとは違い、旅館再生のネックは建築コストです。一昨日宿泊したサウナイン新潟妙高高原も、廃業施設をリノベーションしたものですが、どこも真新しく快適で、古さを感じることがありません。古民家再生に生きがいを感じるのは、金継ぎのように古いものを修繕して使い続ける文化が、日本人のDNAに刷り込まれた喜びだからかもしれません。既存建物という制約があるからこそ創造性が発揮される気がします。

贅沢な日常


昨日はサウナイン新潟妙高高原に泊めていただきました。7,000㎡の森にあるトレーラー型サウナの内部は、10人程が入れる広さがあります。鉄分を含んだ井戸水の水風呂も十分な深さがあり、サウナを多く手掛けてきた企業だけに抜かりはありません。深い森に面する外気浴スペースは時間によって刻々と表情を変え、自然の移ろいを感じます。自然と調和する静寂さと、プライベートなくつろぎの時間こそが現代人には必要だと思います。夕暮れのサウナからファイアーピットの焚火を眺める無為の時間こそ、贅沢な日常でしょう。われわれは非日常的な豪華さ、贅沢さに心を奪われますが、本当に必要な贅沢とは上質な日常かもしれません。大半の部屋にキッチンを備えるのも、お仕着せの食事提供を嫌う層からは歓迎されそうです。地元の食材で普段通りに健康的な自炊をすることも、贅沢な日常と言えそうです。

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