イノベーションは女性が起こす

週末に妻が八ヶ岳の山中で野営をしていて、麓でさえ氷点下10度を下回る日に超楽しい!と言うその気が知れません。しかしトレイルランニングも始めたのは妻が先で、山を走るなんて信じられないと言っていたのに、結局その世界に引き込まれました。概して男性の消費行動は保守的で一度気に入ったものを継続して購入するとされますが、女性は新しい商品を試すことを好む傾向があります。「女性は挑戦的だから」と言って新しいトライに踏み出さなければ心の老化はすでに始まっているのでしょう。心が老いれば体も老います。「戦争は変革の触媒」と言われますが戦後起きたイノベーションの恩恵に安住し、非生産的で予測可能な社内利権にかまけて挑戦しなくなった日本の男のだらしなさが平成以降の閉塞感の原因のような気がします。自分を変え新しいことに踏み出す前向きな気持ちこそが社会を進歩させ自分を成長させるはずです。女性活用の推進は納税者を増やしたい政府のご都合施策のようですが、最大の効果は社会にイノベーションを起こすことなのかもしれません。

食欲を抑えるなど無理!

正月の不摂生に帳尻をあわせるため昨日は食事を抜きました。最初から食べ過ぎなければ良いだけですが、程よいところで食欲を止められない理由は脳が遠い時代の飢餓の記憶に支配されているからです。食欲の多くは体が欲するものではなく心が欲しています。低血糖を過度に恐れる脳のデフォルトが空腹状態なのに対して、体は常に食べ過ぎで未消化物と蓄積され過ぎた脂肪による悪影響が現代病を生み出します。食事をしたりしなかったりという不規則性が消化器系に悪影響を及ぼすと警鐘を鳴らす専門家もいますが、そもそも人体は不規則に食べることが正常であり、規則正しい食事こそが人類史の異常事態です。間欠的断食は体を軽くするだけではなく食べることのありがたみを思い出させ、自ずと節制が効くようになります。最大のメリットは長寿遺伝子を活性化するもっとも現実的な方法であることです。飽食時代に生きる現代人にとって一度目覚めた食欲を抑えるなど崇高な宗教家でもない限り無理でしょう。食べ過ぎを常に奨励する脳を正気に戻す効果的な方法が時々行う断食だと思います。

自宅がパワースポット

我慢の年末年始が終わり盛り上がらない三連休が始まりました。終わりの見えない自粛に観光地の悲鳴が聞こえるようです。マスメディアを軽信してテレビに映ったものを信じる習性がある日本では、経済を破壊する自粛に異論を唱えることは許されません。あえて良い面に目を向けるなら静かに過ごす週末は望ましい時間です。モンキーマインドと呼ばれる雑念の洪水を遠ざけることで脳は本来の集中力や創造性を発揮できると思います。テレビは見ませんが、You Tubeやアマゾンプライムの動画のデバイスとなるパソコンやスマホを遠ざければ自宅でさえパワースポットになります。失われたものを取り戻し本来の純粋な自分に還る時間こそが休日の役割でしょう。リゾートの語源はフランス語のsortirにreがついて「再び出かける」という意味のようですが、自分はre+sort、本来の自分に「並べ替える」と意訳しています。深い心の静寂こそが自分の本質であり、日常生活を離れた外的刺激のない神聖な場所に身を置くことで自分自身と世界のありように気づくきっかけになると思います。

民間療法の復権?

ウィルスが変異して恐ろしさを増したという噂が世界に流布され、二度目の緊急事態宣言が恐怖を煽ります。やるべきことは明確ですから冷静に健康管理をすることが重要でしょう。奈良県立医科大学が昨年11月末に発表した「お茶による新型コロナウィルスの不活化効果」などは最も手軽な対策だと思います。お茶を新型コロナウィルスに接触させると、実験に使った3種類のお茶の一つは30分後に減少率が99.975%に達し、高い不活化効果を示したと言います。大学の公式発表ですからトンデモ健康情報と一笑に付すことはできませんし、紅茶は普段から飲用していますので何の実害もありません。ベストな飲み物は生姜紅茶だと思っていて、愛飲するようになってから十数年風邪を引いたことがありません。概して医療費が高い海外ではマヌカハニーが風邪薬に使われるように、民間療法が発達していますが、国民皆保険制度により安易に医者に掛かれる日本では伝来の民間療法は廃れた感があります。これを機会に予防医療の意識が世界に広まるなら一連の騒動の犠牲は決して無駄にならないでしょう。

エアコンなしの生活

今週は一年で一番日の出が遅い時期で、来週からは夏に向けて日中の時間が伸びていきます。半地下の自宅に転居して8ヶ月になりますが、夏にクーラーが不要なだけではなく、冬も暖房が実質不要で、適温が保て体への負荷を少なく暮らせるメリットは大きいと思います。今の時期に屋外から戻ると暖房が入っているのかと錯覚するほどの気温が保たれます。扇風機やホットカーペットは使いますがその電気代はエアコンの数十分の一とされ、居室面積が増えたのに夏季の電気代は以前の半分から三分の一になりました。夏暑く冬寒い東京でさえ一年を通じてエアコンなしの生活が現実的ですから関東以西のエリアなら電力消費を抑えたエアコンなしの生活が可能でしょう。欲を言えば小さな薪ストーブでもあればベストですが、都会を離れさえすればそれも可能です。肉体労働を厭わなければお金をかけずに燃料を入手でき、料理に使える実用性と炎のゆらぎがリラックスをさせ心を落ち着かせてくれます。日常生活にゆらぎのある時間を持つことが人工的空間に生きる現代人には必要であり、過疎を心配する地方にはいくらでも土地があります。

歴史的必然という力

世界が歴史的瞬間を目の当たりにするとされる米国時間の1月6日を迎えました。謎の死を遂げたはずの大富豪ジェフリー・エプスタイン生存説まで飛び出し、アメリカ政治から目が離せない1ヶ月でした。おそらく数時間後には展開が見えるはずです。不正選挙の闇を知るCIA長官のトランプ陣営への寝返りや中国通信大手3社のニューヨーク上場廃止がわずか数日で撤回された不自然なニュースなど、いくつかの事実をつなげてその背景にあるシナリオを分析すると世間の認識とは異なりトランプ逆転勝利の結論は妥当に見えます。トルストイは「戦争と平和」のなかで、人間社会は歴史的必然に従って動き戦場の勝敗を分けるのは民族の特性によって決まり、天才的指導力に左右されないと述べています。歴史を変えるのは数々のビッグ・ディールを勝ち取ってきたトランプという稀代のリーダーの力ではなく、ワシントンDCに集まった人々の集合体が生み出す歴史的必然という力なのでしょう。

健康に執着してはいけない?

存命中の世界最高齢者と認定される田中カ子氏が今月2日に118歳の誕生日を迎えました。零戦設計者の堀越二郎氏と同い年で1歳のときに日露戦争が開戦し、長男は出征してシベリア抑留されたと言います。多くの百寿者がそうであるように、健康オタクではなくコーラや缶コーヒーを毎日飲みチョコレートが好きで、45歳で膵臓癌、103歳で大腸癌の手術を受けています。延期された東京五輪の聖火リレーのランナーに名を連ね、無事開催されれば118歳129日で聖火をつなぐ予定です。ギネスから存命中の世界最高齢に認定された際に報道陣からこれまで一番楽しかったことを尋ねられた時、今と答えたのも長寿者に共通する感想です。50歳を過ぎる頃から年を重ねるに従い幸福感を除々に高める老年的超越と呼ばれる心理的特徴が百寿者には顕著に見られます。些細なことにこだわらず、変に健康になろうなどと執着せず、よく体を動かし、今に満足して生きることなのでしょう。

戻ってきた狂気

糖質制限や断食をしていると言うと、奇異の目で見られる風潮は今も残ります。糖質制限は人類が長年慣れ親しんできた人体の設計仕様に最も近い食生活ですが、人類史における異端でしかない現代の飽食社会に準拠する空気はそれを認めません。一方で糖質制限原理主義者ではありませんので、お菓子などを食べる機会が増える正月の食生活は羽目を外すことになります。その影響は顕著で、正月の数日間はすぐにお腹が空き、ちょっと運動をした程度でも低血糖に陥り体の動きが鈍くなります。血糖値スパイクは自覚症状を伴わないサイレントキラーですが、事後的な低血糖状態として体に変調が現れます。最も顕著な変化は狂気の食欲ともいうべき無節操な空腹感が戻って来ることです。午前中に糖質を控えるだけの手軽な糖質制限でも十分に効果があることが、不健康な食生活をすることで期せずして証明されます。自分を見失うまで満たそうとする飽食社会は、食べ過ぎによる不快感と常に双子の兄弟です。操られる消費は、満たされているのに満たされないアンニュイな虚しさを残します。

老化の75%は自己願望

昨日は義理の父の家に行きました。一人で暮らす88歳の父はおせち料理も自分で作り完全に自立して暮らしています。以前なら施設に入って守られながらも不自由な余生を過ごすのが当然とみなされる年齢ですが、今は90歳を超えても現役で働き経済的に自立することも決して驚くべきものではなくなりました。80歳で3度目のエベレスト登頂に成功し86歳の一昨年、アコンカグア登頂を目指し6,000mまで登った同い年の三浦雄一郎氏の例をあげるまでもなく、筋肉も脳も成長し続けることが分かっています。老人学の権威であるA. カムフォート博士が老化の75%は自己願望の現れだと述べたように、段々年をとって衰えていくと信じ込むこと自体が人を老化させます。日本を含む多くの国において老化が最近まで研究対象とされなかった理由は、老化は避けて通れないと言うコンセンサスがあるからだと思います。人が死ぬことは経験値であり明確な証拠は見つかっておらず、われわれが衰えだと誤解しているものの半分は体質の変化であり、残りは老いるという思い込みでしょう。

目指すべきはほどほどの幸せ

昨日は入笠山(1,955m)に登りました。南アルプス最北端の山とされますが、ゴンドラでもアクセスできる手軽な山です。山は四季ごとに魅力的な一面を見せますが、最も幸せを感じるのはトレイルにほどよく雪が付いた今の季節だと思います。人が幸せを感じる時、脳では神経伝達物質のセロトニンが分泌されます。早朝の森の静寂な冷気と日光を浴びながらのリズミカルな運動集中と呼吸はセロトニン活性に申し分なく、スノーランは最適な方法でしょう。自然のなかで感じるやすらぎは決して「もの凄く幸せ」と言った類のものではありませんが、幸福感を引き起こすセロトニンは1日の分泌量が決まっていて、結局どの人の人生も少し幸せという実感に落ち着くものです。ほどほどの幸せが人間に与えられた幸福の分量なのに、都市生活はモアアンドモアの幸福幻想を煽る雑音で満たされます。適度な運動で爽快感を感じると理性を取り戻し食欲などの欲望を抑えることができると思います。ほどほどの幸せで満たされる人生を目指すべきなのでしょう。

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