存命中の世界最高齢者と認定される田中カ子氏が今月2日に118歳の誕生日を迎えました。零戦設計者の堀越二郎氏と同い年で1歳のときに日露戦争が開戦し、長男は出征してシベリア抑留されたと言います。多くの百寿者がそうであるように、健康オタクではなくコーラや缶コーヒーを毎日飲みチョコレートが好きで、45歳で膵臓癌、103歳で大腸癌の手術を受けています。延期された東京五輪の聖火リレーのランナーに名を連ね、無事開催されれば118歳129日で聖火をつなぐ予定です。ギネスから存命中の世界最高齢に認定された際に報道陣からこれまで一番楽しかったことを尋ねられた時、今と答えたのも長寿者に共通する感想です。50歳を過ぎる頃から年を重ねるに従い幸福感を除々に高める老年的超越と呼ばれる心理的特徴が百寿者には顕著に見られます。些細なことにこだわらず、変に健康になろうなどと執着せず、よく体を動かし、今に満足して生きることなのでしょう。