戻ってきた狂気

糖質制限や断食をしていると言うと、奇異の目で見られる風潮は今も残ります。糖質制限は人類が長年慣れ親しんできた人体の設計仕様に最も近い食生活ですが、人類史における異端でしかない現代の飽食社会に準拠する空気はそれを認めません。一方で糖質制限原理主義者ではありませんので、お菓子などを食べる機会が増える正月の食生活は羽目を外すことになります。その影響は顕著で、正月の数日間はすぐにお腹が空き、ちょっと運動をした程度でも低血糖に陥り体の動きが鈍くなります。血糖値スパイクは自覚症状を伴わないサイレントキラーですが、事後的な低血糖状態として体に変調が現れます。最も顕著な変化は狂気の食欲ともいうべき無節操な空腹感が戻って来ることです。午前中に糖質を控えるだけの手軽な糖質制限でも十分に効果があることが、不健康な食生活をすることで期せずして証明されます。自分を見失うまで満たそうとする飽食社会は、食べ過ぎによる不快感と常に双子の兄弟です。操られる消費は、満たされているのに満たされないアンニュイな虚しさを残します。

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