政府効率委員会を日本に

落選した大統領が再選されるのは130年ぶりと言われますが、決着は想定外のスピードでつきました。トランプ氏に期待するのは、来年1月20日からの任期が始まる前に、イスラエルとウクライナの戦争を止めることです。共和党の勝利宣言式典は、超大国米国の復活を印象づける熱気でしたが、北朝鮮や中国とも取引ができるトランプなら、世界に平和をもたらしてくれるかもしれません。コロナ以降明るい話題のなかった世界に、良くも悪くも影響を与えることは必至で、アメリカ第一主義に対抗できる、日本の国益を第一に考える政治家が必要でしょう。もう一つの希望はイーロン・マスクをトップに設立される、政府効率委員会です。賃金が上がらず、物価が高騰するなか増税ばかりが議論される暗黒世界に、明るい光が差し込むことを願いたいものです。

劇薬が未来を切り開く

トランプを支持する保守派政治コメンテーターのタッカー・カールソンは、「幸せな国ならトランプは支持されない」と言います。メディアはトランプが分断を引き起こしたと喧伝しますが、おそらくその因果は逆で、経済格差という分断の結果がトランプを生んだと思います。政治の基本的な役割は平和をもたらすことですが、乱暴なアフガニスタンからの撤退に始まり、バイデンの失言がウクライナ戦争の一つのきっかけとなったことなど考えると、過去4年の政権で評価できることが思いつきません。世界を混乱させる独裁的な中露に対抗できるのは、プロレスビジネスの世界にいたマッチョなトランプしかいないように見えます。映画はしばしば未来を予言しますが、バック・トゥ・ザ・フューチャーの脚本家が、悪役ビフのモデルに早くもトランプを選んでいたことは示唆的です。劇薬がアメリカの未来を切り開くのかもしれません。

人生後半の戦略

ハーバード大教授ブルックス,アーサーC.が書いた「人生後半の戦略書」を読みました。仕事に成功した人が抱える、不可避なキャリアの落ち込みへの対処法です。IQには、柔軟な思考による解決力を指す流動性知能と、学んだ知識の蓄えを活用する結晶性知能があります。前者はキャリア20年目をピークに下降しますが、後者は人生の後半を通して上昇する傾向があり、職業人生をリセットする必要性を説きます。身につまされるのはGM幹部から自分の自動車会社を作ったジョン・デロリアンの逸話で、きっかけは前社長を訪問した時、抜け殻のような悲しみと孤独感を漂わせた男に、自分の未来を見たことです。しかし、自分の名を冠した自動車会社も、3度の再婚も破滅し、最後は麻薬取引で逮捕されます。結晶性知能を生かしやすい職業は教師とされ、能力の変化を受け入れ、世俗的な成功に固執することなく、培った知恵を社会に還元すべきなのでしょう。

喜びを感じる繊細さ

晴天の三連休は絶好の行楽日和ですが、朝ラブラドールと近所の公園で遊び、図書館で大量の本を借り、地下にある自宅のドライエリアのインフィニティチェアで、コーヒーを飲みながら青空を見上げ読書をすると至福感に浸れます。身近な暮らしの中に、ありがたみと喜びを感じる繊細ささえ持ち合わせていれば、人はお金に依存しなくても幸福になれると思います。幸せな気分をもたらす主要な神経伝達物質は、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンがあり、幸せの三要素は健康、愛情、お金とされます。市場経済に幸福を委ねてしまえば、即効性がある反面すぐに消えてしまうドーパミン系の幸せだけが正当化されます。その結果健康や人間関係は犠牲にされがちですが、一通りの消費と失望を経験することでしか、人はお金依存のウェイトを下げることができないのかもしれません。

結束の象徴

昨日は親戚の集まりに行きました。祖父の兄弟に始まり、そこから5世代とその配偶者となる対象者はネズミ算的に増えます。家によって兄弟や親戚との距離感や付き合い方は異なり、毎年旅行に行くなど親しく付き合う家もあれば、何十年も親戚と音信不通になる家もあります。それでも結束しようとする一定の力が働くのは、今も親戚が住職を務める、500年前の1525年に開かれた寺の存在が大きいと思います。昨今、選択的夫婦別氏制度が議論されますが、寺に残る系図で14代にわたり同じ姓を継承してきたことは、結束の象徴であり、家に対する考え方の根本にあります。政治的な争点になる皇位継承問題で、男系男子を維持すべきと思うのは、それが自然発生的なものであれ、先人からの知恵であり、その正統性を失えば結束力が奪われ国が乱れると感じるからです。

時代の試練に耐える

週刊誌報道などで話題になった隈研吾氏設計の馬頭広重美術館に行きました。そのシンプルなプロポーションのためか、遠目には波板で作られた工場建築のようにも見え、世界的建築家のオーラは感じません。屋根を中心に腐敗が進む地元産の八講杉ルーバーは、塗料選定のミスとされ痛々しさが分かります。12億の建物に24年で3億の追加投資は、公共建築として疑問の声が出るのも当然かもしれません。かつて山下達郎は、自らの音楽について、時代の試練に耐える普遍性、つまり風化しない音楽、と語っていましたが、まさに風化した印象です。その責任は設計者だけではなく、トロフィーワイフ的な動機で依頼をした施主にもあるはずです。同じく隈研吾設計の那須歴史探訪館も見ましたが、こちらは改修予算の目途がついたようで、屋根の飾り木材を外した状態でしたが、隈研吾設計という誇らしげな張り紙が雰囲気を壊している気がします。

UIがすべて

UI(User Interface)の重要性が認識されるようになったのはだいぶ以前の話です。昨今では顧客がサービス利用時に感じるプラスの感情であるUX(User Experience)が重視されるようになりました。しかし、総じて日本の企業が提供するUIは劣っていると感じます。商品や会社概要を知りたいときに企業のホームページを見ても、知りたい情報にたどり着けないことが少なくありません。最近ではLineを顧客とのコミュニケーションに使う企業が増えましたが、クロネコヤマトと佐川急便では使い勝手に大きな違いがあると感じます。慣れの問題もありますが、クロネコの再配達は選択肢をいくつか選ぶだけで済み、自分のようにスマホ操作にアレルギーがある人間でも数秒で完了します。一方佐川は文字入力を要求するので、面倒になり再配達連絡をしないこともあります。几帳面とされる日本人ですが、企業がUIに無頓着なのが不思議です。

テレビを見ない世代

衆議院選が終わり、来週は世界の趨勢を決める米国大統領選を迎えます。一方国内で注目されるのは、おねだり、パワハラとマスメディアが煽った、兵庫県の斎藤前知事の失職に伴う来月17日の出直し選挙です。NHK党党首の立花孝志氏の立候補表明によって世論の潮目が変わり、前知事擁護派が勢いづくなか、対抗する候補者の立候補辞退も相次ぎます。真偽不明の噂話を拡散したマスメディアによって、正義の内部告発とされてきたことが、公益通報者保護制度を悪用した誹謗中傷や名誉棄損だった可能性が高まります。前知事が日本中を敵にするなか、その擁護の意見を最初に広めたのは若者を中心としたSNSであり、先の衆議院選挙においていきなり国政政党になった日本保守党の躍進も支えました。若い有権者は生まれた時からテレビを見ない世代であり、マスメディアによる洗脳が解けるのは時間の問題なのでしょう。

SNS組織票の破壊力

与党大敗を招いた石破総裁ですが、その功績は小泉政権のキャッチフレーズだった、「自民党をぶっ壊す」を本当に実現したことかもしれません。安定政権として戦後の日本を守ってきた自民党ですが、岩盤保守が離れた今、政党のスクラップアンドビルドは、避けられなかったと思います。比例代表に目を向けると、自民と維新が大幅に票を減らし、国民、参政、れいわが躍進する傾向が見られ、議席を大幅に増やしたように見える立憲の票は実はほとんど伸びていません。若年層の政治離れと無関心が問題視されますが、エックスなどのSNSで組織化された若者の票は、旧来の組織票に頼る自公政治の崩壊を加速したと見ることができ、最高裁裁判官の罷免投票が30年ぶりに大幅上昇した理由の一つとされます。国の根幹にかかわる外交安全保障が重大局面を迎える今、実行力のある安定政権の誕生を願うばかりです。

2人に1人が107歳に

昨日は妻の実家に行き、父の92歳の誕生日を祝いました。普通に一人で生活し、高齢者には見えない父を見ていると、かつて首相官邸で行われた「人生100年時代構想会議」で、リンダ・グラットンが述べたように、 2007年に生まれた日本の子供の2人に1人が107歳に到達するという指摘も、驚くべきものではないと思えます。自分の祖父母はいずれも80代で没しましたが、それでも長生きとされました。90歳を超えて元気な人は今や普通ですし、ときには100歳を超える人も身近になりつつあります。昨日も200個近い柿をもらいましたが、制止も聞かず高い脚立に立ち収穫をする父を見ていると、年齢を理由に何かを制限しないことが大切だと感じます。妻の会社の98歳の顧客は、毎日株価を見て取引をしますが、まわりが取引制限をしたり、免許を取り上げることは立派な人権侵害なのかもしれません。

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