野外で寝るという気持ち良さ


登山口にある駐車場で車中泊をしました。明るくなると同時に山に登れますから合理的ですが、マイナーな山で他に車はありません。オートキャンプ場ではないので、トイレなどは温浴施設で済ませて、車のなかで過ごします。日が沈むと鳥や虫の音が止み森は静寂に包まれ、鹿が車の近くまで来ます。N-VANの美点は改造をすることなく、寝具さえ積めば一人用のキャンピングカーになることです。先日買ったポータブルバッテリーがあれば、パソコン仕事もできます。車中泊になると持ち物が増えますので、あとはモノを吊るすフックやネットがあれば十分です。オートキャンプと言うとあれもこれも欲しいと贅沢が止まらなくなりますが、普段から寝具を積むN-VANなら、野外で寝るという原初的な気持ち良さを味わえます。暗闇や静寂の自然のなかで何もせずに過ごす時間こそ最高の贅沢であり、オートキャンプ場に期待できないことかもしれません。

有権者の正しい選択


昨日は最寄り駅で推しの都議会議員候補に会いました。こちらに歩いて来るのを立ち止まって眺めていると、35℃の猛暑の炎天下をダッシュで駆け寄ってきます。推しになったきっかけはYouTubeの討論で深い洞察が伺える主張や議論をしていたからです。口先だけのきれいごとやもっともらしい公約にわれわれは騙されてきました。実物に触れ、そのパッション、力強い握手、真剣なまなざしや伝わる声がエネルギーを伝え、おそらく自分の判断に間違いはない、少なくとも頓珍漢な主張をする既成勢力の候補者よりは、真剣に政治を考えていることが分かります。長年付き合った友人だとしても、本当の心の奥底までは分かりませんから、街ですれ違った程度の人に政治を託す制度には疑問もあります。いずれにしても、有権者も正しい選択をすべく、真剣かつ最大限の努力が求められるはずでしょう。

欲望と浪費の眩さ


週末は渋谷と二子玉川に行きました。渋谷は勤め人の頃は毎日通い、電車に乗れば10分の距離ですが、今ではたまに刺激を受けに行く場所です。気がつけば高層ビルが立ち並ぶ立派な都市になり、そこは自分のいるべき場所に見えません。二子玉川の再開発エリアも不動産価格が高騰するだけあって、金妻時代を彷彿とさせる都市的消費の理想の姿に見えます。東京の可処分所得は全国3位と一見すると豊かですが、それは一極集中する超富裕層が押し上げた結果でもあります。一方で生活費の高さは全国一位で、所定内給与をもとに通勤時間を機会損失として計算すると、東京の豊かさランキングは全国最下位になります。週末に自然を求めて行楽地に向かえば、渋滞や移動コストも加味する必要があります。リモートワークの普及によって、人々が都市という欲望と浪費の眩さから解放される日は近いのかもしれません。

人生最大の買い物


昨日は尾山台でコーポラティブハウスを見せていただきました。拝見したお宅もコーポラティブハウスからコーポラティブハウスへの住み替えで、一度この魅力を知ってしまうと、次もコーポラと考えるのは自分ばかりではないようです。入居者が自ら事業主となるコーポラティブハウスは、一定のリスクと引き渡しまでの時間が長くかかる反面、設計の自由度が高く、ほぼ注文住宅と同じです。それでいて明朗会計でデベロッパーの利益や広告費をカットできるために相場より1、2割安くなります。なぜコーポラが日本で普及しないのかは不思議ですが、自分で間取りや内装を考えるのが面倒という人が多いのかもしれません。デベロッパーが開発したマンションは、基本的に間取りも内装設備も同じですから、住まいにこだわるのであれば、人生最大の買い物ぐらい自分らしいモノにしたいものです。

パラダイス・タックス


この週末、妻と娘はそれぞれの友人とソウルにいます。勤め人の頃はお金より時間が希少でしたが、いくら韓国が近くても入国に待たされる仁川経由で1泊2日の旅行をする気にはなりません。旅行に行くのは体力的、経済的、精神的な負担になり、それが海外であればなおさらです。以前は本場の北欧サウナを見に行きたいと思いましたが、山口や長崎で石風呂やスッカマに入り、むしろ重要なのは自国の文化を見直すことだと気が変わりました。相対的に貧しくなった日本人にとって海外旅行は高嶺の花になり、以前は定番であったハワイはパラダイス・タックスと言われるほど物価が上がっています。米国本土から片道切符で送り込まれたホームレスにより、ニューヨークと並びオアフ島のホームレス人口が急増していると聞くと、変貌した楽園を前にささやかな意欲もなえてきます。

スーツの素晴らしさ


今週は珍しくスーツを着る機会がありました。気に入っている細身のダークスーツ一着を残して他を処分すると、持ち物の体積の半分はスーツや靴だったことが分かります。腰痛改善で運動を再開し、おなかの脂肪も落ち始めていたのですが、それでもウエストがきつく、運動を盛んにしていた頃に買ったスーツだったことを思い出しました。ウエストは健康のバロメーターであり、このスーツをスマートに着られる状態こそ、健康的な体のはずです。それでも悲観しないのは、腰痛さえ解消すればいつでもその時の体に戻せる確信があるからです。今は糖質制限をしていませんが、多少厳格に糖質をコントロールして運動量を増やせば、医者に食欲を抑える薬を処方してもらわなくても、あるいはライザップのトレーナーがいなくても自分の体をデザインできます。たまに着るスーツの素晴らしさは、さまざまな意味で身が引き締まることでしょう。

山好きの理想の地


大月に出講する木曜日は授業の前後に山に登り、大学から数分の場所に登山口がある、菊花山、厄王山をラウンドすると1時間20分ほどです。授業前は脳の血流を上げるために基本的に下りは走り、足元に集中するので瞑想効果も得られます。一日の最初に、山頂に立つという小さな達成感を得ることは、爽快なばかりでなく、自己肯定感も高めてくれます。授業の後は筋肉をつける目的で、朝のコースに加えて馬立山、九鬼山を加えたラウンドをし、合計すると18km累積標高は2,000mを超え、トレランレースのショートコース並みの運動量です。こうなると授業とトレランのどちらが目的か分からない状態ですが、四方を山に囲まれる大月に来て、登らずに帰るという選択肢はありません。人に出会うことの少ない山域で、日中でも鹿が目の前を横切り、豊かな自然を満喫できます。通過点としか考えていなかった大月ですが、山好きの移住地として理想に思えてきます。

ドーパミン・デトックス


腰痛が改善してから、生活は健康的になりました。筋肉の落ち切った今は難しいのですが、トレイルランニングレースに復帰するという目標に向けて、体を鍛え直し、健康的な食生活を心掛けるようになります。健康的な生活とは、俗に言う「ドーパミン・デトックス」により、脳は強い刺激による短期的な快楽から距離を取れるようになります。企業は、ドーパミンを過剰に分泌させる刺激により消費者を虜にして、さらに強い刺激がないと満足できない中毒患者に仕立て上げます。手軽に強い快楽を得られる刺激に溢れる現代社会は、脳の報酬系をバグらせ人々を幸福から遠ざけていると思います。脳をリセットできるなら、あらゆる感受性が豊かになり、日常のささやかな喜びに幸福感を感じ、集中力が向上します。飢餓時代の名残である衝動的な欲求を抑制することこそ、健康の秘訣でしょう。

47兆の医療費を切り崩す


精神科医で作家の和田秀樹氏が、「医療改革で世界もうらやむ日本を創る」というビジョンを掲げ、政治団体幸齢党を立ち上げました。製薬会社を儲けさせるのではなく、EBMに基づく本当に役に立つ健康情報の流布、ポルノ解禁、高齢者の免許返納中止などのエッジの効いた政策を主張します。健康リテラシーを上げることで、47兆の医療費を切り崩す政策には共感できます。アメリカでは個人破産の理由の66.5%が医療費によるものとされますが、国民皆保険制度と高額医療費の助成など、セーフティーネットが整う日本では、その心配は少ないと感じます。しかし、世界一薬を消費し、医療費が上がり続ける日本にとって、健康を害して収入を奪われるなら対岸の火事ではありません。コロナ禍以降、マスクを外せない高齢者が増え、皆元気がありません。健康こそが社会の活力の源泉であり、嘘や誤情報が広がる社会に一石を投じてほしいと思います。

白米には戻れない


白米は日本食の象徴であり、その美味しさに大半の日本人はこだわります。血糖値スパイクなど気にせず、無邪気に食べていた頃は、白米がこれほど人体に負荷を与える食べ物とは考えが及びませんでした。肝心の栄養分が取り除かれ、血糖値上昇が激しく、糖質たっぷりの白米は一種の麻薬であり、快楽のための食べ物です。だいぶ以前から白米を家庭から追放する機会を狙っていましたが、玄米や五穀米、赤飯でさえ嫌う家人の反対により、その目論見は妨げられてきました。一度体に悪いと思った食べ物は、刹那的に美味しいと脳が感じたとしても、心の底から味わうことができません。しかし、令和の米騒動は、我が家の食卓を100%麦飯に変える荒業に成功するという副産物をもたらしました。食感にこだわる日本人にとってはタイ米以上に異質の食べ物ですが、白米を喜べない体にとっては十分に美味しく、もはや後戻りはしたくありません。

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