居ながら貸切風呂

行く先々の消毒と手の洗い過ぎで悪化した手荒れを治しに草津か那須湯元温泉に行きたいと思いました。GoToは旅行のハードルを下げてくれます。温泉の効能は様々なデータを使い喧伝され日本人にとっては信仰の一種ですが、多くの場合プラシーボか気休め程度の脳の幻想でしょう。人がわざわざ観光地に疲れに行くのは乏しい住宅事情と重労働時代の名残だと思います。肌荒れに効きそうな入浴剤を自宅の風呂に入れてYou Tubeを見ながら何度か入浴すると居ながらにして肌荒れは改善します。移動時間のない貸切風呂で大統領選の動画を見ると日本のメディアの偏向ぶりが分かります。中共に捨てられ以前のビジネスパートナーに動かぬ証拠を暴露されて旗色の悪いバイデン一家をニューヨーク・ポストやフォックスは連日報道するのに日本のメディアは沈黙します。言うだけ番長でノーベル平和賞までもらってしまったオバマの8年で衰退したアメリカ経済を立て直し、左派系メディアでさえ人格と実績は別と評価するトランプの再選以外考えたくありません。

コロナの置き土産

今年の8/31から9/27のインフルエンザ患者数報告は昨年の19,810件に対して三桁少ない18件になりインフルエンザが消えたとさえ言われます。不安やストレスによる精神疾患の増加は心配ですが、日本人はむしろ健康になったと考えられます。ZOOMの普及によりリモートワークが推奨された今年は中盤以降山に行く機会が増えました。登りでは持久力の赤筋を、下りでは瞬発力の白筋をバランスよく使い、尾根を歩けばインターバルトレーニングで体を鍛えることができます。長時間の山での有酸素運動は糖質中心の解糖系エネルギー産生から脂肪酸+ケトン体のミトコンドリア系のエネルギー産生回路に変わり、糖化最終生成物(AGEs)など老化に直結する糖化リスクを防ぐことができます。何より自然を舞台に運動をすることで心身一如の心の静寂が訪れ脳科学の観点からも注目されます。日本の山の大半には登山道が付けられロッククライミングの技術がなくても誰でも楽しめ、繊細で多様な植生を観察すればコースタイムを気にする必要もありません。コロナの残した最大の置き土産は皮肉にも日本を健康にしたことだと思います。

教育からベンチャーは生まれない

昨日は権現岳に登りました。歩き慣れた道でも200万ダウンロードで日本最大の登山プラットフォームアプリに成長したヤマップが現在地と標高を知らせてくれ励みになります。東京に戻ってアプリを起動すれば距離や消費カロリーを表示するのでラブラドールとの散歩もスポーツクラブ並の運動になります。㈱ヤマップを起業した春山氏は予備校や大学での机上の勉強に疑問を感じ社会とのつながりの中で学ぶスタイルに変えたと言います。大学入学後九州一周の自転車旅の途中の屋久島で働き、卒業後はアラスカへ留学し、生物学を勉びながら夏休みはイヌイットのクジラ猟やアザラシ猟に参加したそうです。猟の途中で遭難しかけたときGPSに助けられた経験があったから、大分県の九重連山の山中で立ち上げたグーグルマップの白い画面に、自分の現在位置を示す青い点が移動するのを見てYAMAPを思いついたのでしょう。地図データさえあれば圏外でも現在地が分かり遭難防止や山仲間の交流につながるビジネスモデルは順調に成長しています。強烈な衝撃を与えない座学的な教育からベンチャーは生まれないと思います。

掟破りの異種格闘技

昨日は北アルプスの常念岳に行きました。最小限の荷物しか持たないスピードハイクなら三股登山口から稜線までは散歩感覚です。現在地と標高を随時教えてくれるGPSアプリのYAMAP(ヤマップ)は便利で、距離、時間、消費エネルギーを表示し、もはや高価なGPSウォッチを持つ理由はありません。掟破りの無料地図ダウンロードにより詳細な現在地を示し、すれ違った人や近くにいた人を知らせてくれます。首都圏近郊の山では知人に会うケースがあり重宝します。携帯電話の普及により、腕時計は装身具的なファッション性と機能特化に活路を見出しましたが、これらの無料アプリにより再び淘汰の危機を迎えると思います。製造業は莫大な開発投資を製品ライフサイクルの間に回収するビジネスモデルですが、無料アプリは口コミで一気に拡散してわずかな開発投資をロングテール的に多チャンネルの課金で回収するという既存産業には旗色が悪い異種格闘技です。戦後世界に冠たる日本の航空機技術者が自動車や鉄道などに研究領域を変え、異種混合による先駆的アイデアを産み出したように、技術者には土地勘のないセグメントでビジネスを構成するスキルが必要なのでしょう。

限界集落はユートピア

「山奥ニートやってます。」を読みました。人口5人、平均年齢82歳の限界集落のかつての分校での15人のニートによる毎月18,000円の暮らしは、アマゾンとNetflixのおかげで都市と変わらぬ快適さだと言います。アニメを見てゲームやSNSをして寝るだけの競争相手も管理者もいない堕落した生活はユートピアでしょう。しかし引きこもる範囲が自分の部屋から限界集落に広がり、今では鹿を罠で捕らえ解体する逞しさを身に付けています。食事当番も時間も決めず作りたい人が全員分を作りグループチャットで知らせるため、何日も顔を合わせないこともあるそうです。限界集落という隔絶された世界に、失われて行く先人の知恵を継承する最後のチャンスに彼らが辿り着いたことには意味があると思います。限りない自由を求めた彼らの対極にあるのが理想なる人生でしょう。人は理想の生活を求め競争し、少しでも人より優位に立とうとして自分を貶めます。賢明なのはお金への執着を生む理想追求の幻想を捨て、今あるもので贅沢に暮らし満足する生き方だと思います。

負債を売る社会

昨年まで4年連続で就職人気ランキング一位だったANAが大変なことになっています。大型機の半分以上を処分し本格的な副業解禁どころかなりふり構わず社外に雇用の場を求めています。昨日は日本工学院に行きましたが、就職を控える学生にはロバート・キヨサキのESBIの話をします。従業員(Employee)は時間の自由はないが、ノーリスクで様々な勉強やトライができるので社会勉強になる企業や組織を選ぶべきと話します。そしてお金を稼ぐためにはリスクをとって自営業者(Self employee)や経営者(Business owner)、投資家(Investor)になることで税制優遇を受けられると伝えます。世界で6,000万部を売った金持ち父さんシリーズの教えは「金持ちは資産を買い、貧乏人は負債を買う」だけです。皆がお金持ちになりたいのに、負債と資産を装った負債を売ることで社会が成り立っていることは大いなる矛盾でしょう。ロバート・キヨサキは事業で失敗し夫婦でホームレスになり友人宅の地下室に住んでいたと言います。この本は際限のない金持ちを目指す指南書ではなく、惨めな生活から抜け出すための切実なノウハウだったのだと思います。

継続するワーケーション

火曜日は徳島県の企業誘致セミナーに行きました。人口100万以下の首長として初めて全国知事会会長に就任した飯泉知事のプレゼンテーションも秀逸でしたが、最も感銘を受けたのは仕事のストレスで辞めざるを得なかったメンバーと再び仕事をするために海辺の古民家をサテライトオフィスにした企業の話です。にわかなワーケーションブームですが、この社員はサテライトオフィスの隣家に自宅を買っており、こうした骨太の取り組みが地元との良好な関係を作り一過性のブームではなく継続していくと思います。不健康な生活をしていたエンジニアがクリエイティビティを発揮するだけでなく、企業のブランド価値向上とマスコミ露出により優秀人材を集めやすくなった点は注目すべきでしょう。RPAの導入により会計業務の96.2%を削減した徳島県庁の取り組みのように、無目的で無意味で無駄な惰性仕事を破壊し、仕事の本質を問うきっかけになるかもしれません。前例踏襲のやらされ仕事に疑問を持たない惰性化は緊張感が薄れ投げやりになりますが、能動的な生活と仕事は集中力とモチベーションを高め、チャレンジしようと人生に前向きになるはずです。

都市生活は通過儀礼

昨日は久しぶりに都心に出かけ、以前の職場に近いホテルオークラに行きました。かつての本館と南館の意匠と雰囲気を忠実に踏襲したロビー以外に見るべきものはなく、年々都市不感症になっていく自分にとっては何の感慨もありません。都市に魅力を感じないのは路面店に空き家とテナント募集の張り紙が目立つからだけではないと思います。ストレッチされたファントムやマクラーレンを見ても同じで、あれほど熱中したホテルや車も魅力を伝えません。都市の消費はハロウィンの仮装パーティーのようなもので、本来の自分の内面とは無関係なものを身にまとう割り切ったゲームです。高額な消費をしなければ贅沢な暮らしができないと思い込んでいる消費者は集金装置である都市にとって好都合です。都市生活は人間として成熟する際の通過儀礼かもしれませんが、留まり続ける場所ではないと思います。Go To Eatキャンペーンを悪用したトリキの錬金術や無限くら寿司が起きる背景と同じで、消費にこそ意味を見出す貧しさの裏返しだと思います。時間とお金の浪費で得た感情の高まりが一瞬で蒸発するヘドニック・トレッドミルなのでしょう。

食生活を変えられない人の健康法

月に何度か間欠断食(Intermittent fasting)を行います。流行のダイエット手法と捉える向きもあるように数kgの体重は容易に落ち、先週は2日間の絶食時間で成人以降最軽量の56kg代に入りました。筋肉を落とさないためには運動を併用すべきで、土日は北アルプスと八ヶ岳に登りましたが、普段とペースは変わりません。長期的な効果に関する科学的根拠が不充分との指摘がある一方で、米国のハーバード大学やジョンズホプキンズ大学の近頃の研究によれば、間欠断食はサーチュイン遺伝子を活性化する健康的な生活習慣になることが分かっています。絶食と摂食を交互に繰り返すことで細胞が急速にアクセス可能な糖質系燃料を枯渇させ、より代謝プロセスの遅い脂肪を燃料にする際に長寿遺伝子が目を覚まします。この結果、血糖制御の改善、炎症の抑制、血圧と血中脂質レベルと休息時心拍数の低下、インスリン感受性の改善と肥満・糖尿病関連リスク因子の改善、脳の健康にも役立つとのエビデンスがあります。断食というと眉をひそめる人もいますが、間欠断食は一日三食の食生活を変えられない人でも取り入れやすい最良の健康法だと思います。

バーチャルなフィジカルスポーツ

昨日は八ヶ岳の編笠山(2,524m)に登りました。気楽なハイキングコースですが、タイムを意識すれば立派なスポーツになります。この週末は多くのFB友達が各々のペースで100マイルを走るVirtual UTMFに参加しました。日本屈指の大会だけに参加者は1万人を超え、ウルトラエンデュランス系競技の根強い人気を感じます。トレイルランニングのような自然のなかで行う個人競技の場合、GPSウォッチやGPSランニングアプリの長足の進歩により、タイム計測を行いバーチャルな大会により順位を競うことが可能です。特定のトレイルコースの最速タイムを競うFKT(Fastest Known Time)は高精度のGPSを使い世界中のランナーと疑似的に競技を行うことができます。バーチャルといってもフィジカルスポーツであることには変わりがなく、eスポーツとも異なるポストコロナの第三の競技カテゴリーを築いていくと思います。集客力こそが収益化の基礎であるスポーツビジネスにとっての致命的な欠陥を持ち、他の競技者との実際の競り合いはないものの、己との戦いというスポーツの持つストイックな面がクローズアップされるはずです。

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