今日ほど重苦しいクリスマスイブも記憶にありません。感染力が1.75倍になった新型コロナウィルスの変異種がイギリスを中心にヨーロッパから世界に広がり始めているとされます。帰省も初詣も禁じられ、正月のイメージが沸かない年の瀬に思うのは自分が今生かされている奇跡です。100年前は先祖を4代遡ることができます。ミトコンドリアの母系遺伝子を遡ると古代のアフリカ大陸にいた17万年前の女性にたどり着き、人類がアフリカに誕生したのは300万年前ですから12万世代になります。この天文学的な時間でさえ生命誕生の30億年史から見れば1,000分の1の時間でしかなく、その間途切れるこがなく祖先の遺伝子を受け継いで生命をつなぐ奇跡が起きた理由は環境適応です。生命体は個体のエゴが満たされることなど望まず、その本質は環境変化を生き抜く種の保存にあります。豊かな時代に生きる現代人は1万年前の生存本能のまま飽食に明け暮れ個人主義、享楽主義を戒めません。今の状況にあえて好ましい面を見つけるなら、誰もが健康に気を使い、自分を見失うほどの我欲の暴走に少し歯止めをかけることでしょうか。