昨日は、南八ヶ岳の編笠山(2,524m)、西岳(2,398m)をラウンドしました。久しぶりに運動をした昨日の櫛形山とは異なり、今朝は気分も良く、足取りが軽く体もよく動きます。北アルプス全山を見渡す最高の天気に清々しい山の空気、爽やかな鳥の声、美しい緑を目にすると、これ以上の幸せは無用に思えます。現代文明がもたらす病気の多くは運動不足によるものであり、体を動かさないとたちまち人体は衰えてしまいます。一方で運動を嫌悪する感情は、われわれのなかにひそむ一種の本能であり、運動意欲を高めることは健康維持の重要な課題です。運動を始めると不安やストレスが減り、いわゆる脳内麻薬が分泌されて、やる気回路が動き始めます。つまり「運動を継続するには運動をすること」というパラドックスを乗り越えることが必要です。絶好の山日和に下りのトレイルを走るとフロー体験に入りやすく、一度で運動の虜になるかもしれません。
お知らせ
コスパ最高のトレイル
昨日は南アルプス市にある日本二百名山の櫛形山(2,052m)に登りました。南伊奈ヶ湖のある県民の森から約15kmのラウンドコースは4時間ほどと、筋肉の落ちた体のリハビリに適当です。トレイルは歩きやすく、危ない箇所も皆無で癒されます。曇天でも楽しめる森の最大の魅力は、原始の昔を彷彿とさせるような数々の神秘的な巨樹です。見上げる大木、鬱蒼とした森の奥から湧き出る泉などの自然物を、古来より聖なる場所として先祖が崇め大切に扱って来た理由が分かります。山や森、大木や巨岩を御神体として、自然を神様とみなし信仰してきた謙虚さを取り戻すなら、地位財重視の強欲資本主義という豊かさの幻想から覚醒できるかもしれません。ありのままの自分を見つめ、大自然の調和や秩序という真理に思い至らせる森に、これほど手軽にアクセスできるトレイルは、コスパ最高と言えそうです。
欲望のためのデザイン
乗せてもらうとその人気がうなずけるトヨタの高級ミニバン、アルファード/ヴェルファイアの新型が発売されました。悪く言えば暴力的なフロントグリルのあくの強さは、日本的な控えめさや美的感覚から逸脱する品性に見えます。所詮車は見せびらかしのための地位財であり、持ち主の人柄を最も忠実に反映するためか、周囲を圧倒するフロントデザインの押しの強さと、運転の乱暴さには相関があるように思います。一方で、突然変異としか思えない洗練された未来的フォルムで衝撃のデビューを果たしたエスティマは、2代目以降の退屈な正常進化の結果廃版になってしまいました。かつてGMの会長は、GMはアートビジネスの企業であり、車は動く彫刻だと言いました。技術より心理学を優先し、欲望のための車を作ったGMのその後は決して順調なものではありませんでした。乗って楽しい心踊る車とデザインは、実は無関係のような気がします。
ここはバリ?
夏至を過ぎ、昨日は最も日中の時間が長い日でした。暑さはこれからですが、すでに冬に向かう気分になります。冬の楽しみは入浴後に浴びるシャワーの水温が下がることです。インフィニティチェアを買ってから、大げさに言えば生活が一変しました。熱めのお風呂に入り、さらに水を浴びることで交感神経が高まり、そのままドライエリアに出て椅子に横たわると、サウナの外気浴で感じるトトノウと似た効果があります。冷水浴の刺激によりピークに達した血中アドレナリン濃度は、外気浴により副交感神経がピークに達する2分後には、血中半減期で約50%が残っています。リラックスしているが覚醒する、いわゆるトトノウ状態で、空を見上げ風の香りに意識を向けながらゆっくり呼吸をすると、心が爽やかに晴れ渡りプチ至福感に浸れます。早朝の明け切れない空を眺めながら鳥の声を聞くと、ここがバリだと言われればそんな気にさえなります。
減税ではなく無税
近所の近隣最安値のガソリンスタンドに行くと、この1か月で軽油の値段は124円、125円、128円と行く度に上がり、昨日は130円になっていました。燃費の良いフィアットにとって値上げは許容の範囲ですが、軽油税がなければ90円台に下がります。今は何かと税金の請求書が届く季節ですが、なぜ民間企業が稼げるのに、トップの頭脳を集めることができる国が稼げないのか不思議に思います。増税、増税と国民から安易に奪うことばかり考えるのは、その利権に巣くう人たちが多いからでしょう。大量の資金を動かせる経済大国であり、世界最大規模の債権国ですから、投融資により無税国家を実現できれば企業活動も消費も活性化し、海外のお金も流入し、より大きなお金を運用できるようになります。減税などとケチなことを言わず、稼いだ範囲で運営する無税国家にできないものかと思います。
シルバーシートの功罪
駐日ジョージア大使が公式ツイッターに上げた、優先席に座る動画に賛否の意見が寄せられているそうです。35歳のティムラズ・レジャバ駐日大使は、優先席に座ることへの批判に関して「理屈のない不要な圧力は、生きづらい社会につながるためやめましょう。空いている席に座ることに何ら問題はありません。大切なのは、必要とする方が来たときに率先して譲る精神です。誰にも迷惑をかけていない私が注意される理由は理解できません。人間として当たり前である他人に気を配ることができずに、変な社会のルールを押し付けるような、無機質な考えは正しいとは思いません。」と持論を述べ、概ね好意的に受け止められているようです。そもそも座る権利、譲る義務といった他人への思いやりとは無縁の対立を煽るようなシルバーシートは止めるべきだと感じます。性悪説を採用するほど、他人への思いやりを日本人は失ってはいないと思います。
人は餓死しない?
睡眠の質を高めるために、コーヒーと紅茶、緑茶をこの1か月ほど飲まなくなりました。以前は毎朝コーヒーを飲んでいましたが、止めてみると意外にも飲まなくても大丈夫なことがわかります。それどころか、最近では飲みたくないに変わりました。わずか1か月で飲みたいが飲みたくないに変わることに不思議はありません。時々短い断食をしますが、何も食べないでいると、途中から何も食べたくなくなることを経験していたからです。そして再び食べ始めると猛烈な食欲が戻ってきます。このからくりを知ると、偽りの食欲に対して冷静でいられるようになります。人は自分の信じたことを実現する動物で、何も食べなければ死ぬと信じると餓死しますし、食べずにしばらく生きられることを知ると簡単に餓死することはないと思います。多少楽観的になったのは、人は滅多に餓死しないことを知ったからかもしれません。
自分だけの生き方
両親がお世話になる高齢者施設の懇談会に行きました。父は先日92歳になったばかりですが、入居者の平均年齢は同じ92歳で介護度は2.31と比較的良好です。入居者は80代以上が多く、上は103歳とのことで日本の平均寿命を上回ります。正直なところ高齢者施設は、エネルギーを奪われるような気がして積極的に行きたい場所ではありませんが、手厚い看護が長寿を維持していることは間違いないのでしょう。日常の近くに死がある場所に行くと、いつか人は必ず死ぬという現実を思い知らされます。しかしこの残酷な事実があるからこそ、人はまじめに生きようとするのだと思います。誰しも自分だけのユニークな人生を生きたいと願いながら、お金や贅沢といったありきたりな目標に目を奪われ、誰かの人生を真似ることで生涯を終えます。人生の成功者とは、これまでに存在しなかった自分だけの生き方を実践する人なのかもしれません。
今さらサウナ、今からサウナ
空前のサウナブームにより、都心を中心に千円以下で利用できる早朝営業のサウナが増え、朝活に使われているようです。大切な仕事のある日に「朝ウナ」で自分のギアを入れたり、部署のメンバーによるブレストも好評と言います。リラックスしに来た他の客にとっては迷惑ですが、交感神経が優位な状態で、かつ長くは居られないサウナ室でのブレストは、少なくとも会社の会議室よりは生産性が高そうです。サウナを通じて企業が出会い、サウナを起点にビジネスが生まれるオープンイノベーションに貢献すべく、2019年にスタートしたJAPAN SAUNA-BU ALLIANCEは172社が加盟しその活動を広げています。昔からサラリーマンの息抜きの代表格であったサウナには、それなりの理由があったのかもしれません。今さらサウナを始めるのには気恥ずかしさもありますが、今からサウナを事業化する上で、法人需要は外せないマーケットと言えそうです。
無人であることが目的化?
あらゆる業界でDXが進みますが、非接触が主流となりつつある宿泊業界においてもその過渡期にあります。3月に行った那覇でも、先週泊まった軽井沢でも同様の方式ですが、まだ発展途上と感じます。DX化の価値はだれ一人取り残さないことだと思いますが、スマホを持ってはいても、使い倒していない自分にとっては高いハードルです。無人ゆえに安く泊まれることが強調されますが、無人であることが目的化している印象すらあります。事前チェックインをしているのにもかかわらず、スマホの小さな画面でメールアドレスを入力しろとか、事前に設定したパスワードを入れろと言われても心理的ハードルが高く、疲れて到着したのに絶望的な気持ちになりますし、困っている人を他にも見かけました。チェックインの無人化は双方にメリットがありますが、QRコードを読み込んで終わるような簡単な仕組みにできないことが不思議です。