与党議員が緊急事態宣言下の夜に銀座のクラブに通っていたことを首相が陳謝しました。和歌山のカラオケバーでは与党議員の公設秘書がクラスター感染するなど政権側の人間が自ら決めた方針を破るなど許されませんが、他方で開放の場を封じる自粛の延長には無理があるのかもしれません。緊急事態宣言の効果は定かでありませんが、経済は確実に破壊されます。発散の場が必要になるのは、理不尽なことがあっても上が決めたからと付き従っているうちに他人軸で働くようになるからでしょう。働き方改革が前進しないのもそのような環境を前提に考えられた施策だからです。お金や会社や誰かのために働く意識が強いと、自分のなかに流れる自然なリズムで生活をすることができなくなります。人目を気にせず自由に自分と向き合う人生を送れる職場など例外的かもしれません。大きな組織になるほど人は逃げ道を探し本気で取り組めなくなると思います。問題なのは待遇や労働環境ではなく、自分に正直になれる職業人としての使命が欠如していることでしょう。
人生の価値を奪うテレビ
コロナ禍でCM出稿が激減したメディア業界の苦戦が伝えられます。昨年9月期の売上高が前年同期比16.8%減の日本テレビは56億円の赤字に転落しました。テレビを見ることはないので個人的には困りませんし、まわりでもテレビを見ない人は少なくありません。マスゴミと揶揄されるテレビですが、無自覚に見ていると老化するなど健康にも悪いことが知られます。オーストラリアのクイーンズランド大学の調査ではテレビを1日6時間見る人は見ない人より寿命が4年半短いとされ、ハーバード大学の調査でも視聴時間が2時間増えると糖尿病リスクが20%上昇すると言います。テレビが無くなれば身体活動量が増え、静寂な時間を取り戻すことができます。受動的な娯楽は人から思考力や集中力を奪い、悲劇を好む報道姿勢により不幸にされます。日夜命がけで日本の領土を守る海上保安庁の年度予算が2,200億円なのに、大切なことを伝えず日本の国益のために働いていると思えないNHKが7,400億円も使うことにも違和感があります。主体性を奪う安易な娯楽は意欲を奪い人生の価値をも奪うと思います。
非接触都市の未来
昨日は誕生日で自分が生まれた頃に建てられたマンションを見に表参道、神宮前に行きました。今ではヴィンテージマンションと呼ばれるこれらの建物群は半世紀が過ぎた今でも色褪せない魅力を放ちます。ル・コルビュジエに師事した坂倉準三の流れを組むモダニズム建築は経済成長期に入る頃、SOHOのさきがけとなる都心居住と仕事の両立を考えていました。世界は人の接触量を増やすことにより成長してきましたが、非接触社会はその流れを止めます。街を歩くと営業しているはずの店に人影はなく、誰もが知る有名店が撤退し路上生活者が増えました。半世紀以上前に生まれたマンションが今も輝きを放つのは未来を描いていたからだと思います。今の時代に未来を描くとしたら何が提案できるのか考えます。それはすでに顕在化しているがごくわずかな人しか気づいていない生き方であり、ワーケーション的な具現化したコンセプトではない気がします。目先の収支を我々は気にしますが、ポストコロナの時代には生産性概念そのものが変化を遂げていくのでしょう。
人は思い込みで食べてきた
ステイホームの結果自炊率が上がり多少手間をかけると家でも美味しいものが食べられます。飲食店は営業時間を短縮し席数が減らされ感染対策で売上低下とコスト上昇に苦しみます。そのしわ寄せは食材原価に及んだようで、昨日行った店でも家で作った料理とさほど味が変わらないと感じます。巣ごもり特需のプチ贅沢に陰りが見え始める一方、自炊率が上がり料理に関心を持つ人が増えると外食産業を見る目がシビアになり足が遠のく人もいるかもしれません。もはや心置きなく談笑することさえ許されない外食の楽しみは色褪せていきます。人の関心は常に自分の外部世界に向かい美味しいものを食べることに情熱を燃やしますが、むしろ重要なのは自分の内面を見つめることでしょう。食べる行為は味覚、視覚、嗅覚など脳への刺激に対する繊細さを磨くことが重要で、専門家を含む多くの人がブラインドテストに耐える味覚を持っていないことは様々な研究から明かされてきました。食べるプロセスの瞬間を捉え自覚的に食べると、食事に関して作り上げた思い込みや先入観に振り回されてきたことが分かります。
働き方がイノベーションを殺してきた
オリンピック開催が悲観視されるなか電通グループが過去最大級の3,000億円規模とされる本社ビルの売却に踏み切ると報道されます。パンデミックリスクの高い都心にオフィスを構える必要性が薄れる非接触社会が到来しつつあります。オフィス面積の削減が進み東京都心5区のオフィス空室は前年同月比3倍に拡大しましたが、働き方の自由度を奪うオフィスがなくなることは好ましいと思います。削減される賃料や通勤コストを原資としたリストラクチャリングにより次の事業を生み出す方が合理的ですが、オフィスが持つ不自由さのなかに安心感を覚える生き方もあります。サラリーマンの多くは自由と安定の間で葛藤します。企業経営はこの半世紀に何度か危機に見舞われながら結局ドラスティックな働き方の変化は起こらなかったように見えます。だから今度も大丈夫だと思うのは危険で、平成元年に世界時価総額トップ30の大半を日本企業が占めていた事実を知るなら、古いメンタルモデルに安住する働き方がイノベーションを殺してきたことに向き合うべきだと思います。
素晴らしき80代現役社会
8,000万票を得たはずの米大統領就任式の演説動画が異様に高いバッド率と再生回数が上がるに従い低評価が下がるという奇妙な現象で話題になっています。一方でトランプ支持派の間では2022年の中間選挙にフロリダ州から下院選へ出馬したトランプが下院議長となり、大統領と副大統領を弾劾し2023年からの大統領代行期間を含む6年間ホワイトハウスに戻る妄想が囁かれ始めました。内外に敵を抱えながら大半の公約を果たしたトランプなら81歳を迎える2028年までに再び偉業を成し遂げると支持者は期待します。バイデンが任期を全うするなら82歳になるはずで、80歳代が米国のトップとして激務をこなすことは素晴らしいと思います。80歳がエベレストに登り、世界のリーダーを80代が務めるなら、高齢者という誤った先入観と固定観念から開放されます。どれほど年を重ねても高齢者施設に入ることだけは避けたいのですが、多くの人がいずれ介護されるという思い込みのもとに人生計画を立てていることが日本の不幸でしょう。80代現役時代が到来すれば個人の尊厳が保たれ社会の抱える問題の多くが解決されると思います。
1兆円と8万円は変わらない
トランプシンパ対トランプ嫌いによる米国を二分した大統領選挙が終わりました。静かに浸透して分断による混乱を引き起こすのは共産主義の手口です。分断理由のひとつは経済格差ですが、人々が金に執着するのは富が幸福に直結するという信念があるからでしょう。一人あたりGDPが6倍になっても生活満足度は変わらず、年収1兆円の米国の富豪と年収8万円のマサイ族の幸福度が5.7%しか違わないと言う世界規模の調査もあります。一方が贅を尽くした生活と最高の医療を受けられるのに対して、もう一方は牛糞と泥の家に住みエイズの蔓延により40歳ぐらいまでしか生きられないにも関わらずです。幸福という感情は一見複雑な心の動きに見えて実はシンプルな科学の統一原理により説明が可能でしょう。ドーパミンやオキシトシン、セロトニンといった神経伝達物質が脳の特定部位を刺激することによって楽しいとか、幸福と言う感情を生み出しますが、これらの分泌量には大きな個人差がなく「ものすごく幸せ」という感情は幻想です。大統領選挙と同時期にスイスロスチャイルド家当主の急死や世界で相次ぐ政権に近い資産家の不審死を聞くと、強欲により失うものの大切を思います。
#ぼっち #無職 #失業
「29歳 独身女 無職になりました。」というYou Tube動画が目にとまりました。仕事を失い帰宅した女性が節約の為にスーパーで買った半額のうどんを作り鍋のまま食べるだけの4分ほどの動画で音声は女性のため息しか入っていません。新型コロナの打撃が本格化した昨年5月初旬にアップされ310万回以上視聴されています。どのような経緯で作られたものか分かりませんが「#ぼっち #無職 #失業」とタグ付けされたこの映像は時代の空気を反映したものでしょう。2017年に開業した銀座地区最大の商業施設GINZA SIXの大量撤退が報じられます。銀座の一等地ですからテナントは埋まるのでしょうが、賃料支払い能力の高い企業が年末年始に18店舗同時に閉店した影響は小さくありません。絶望すれば絶望した未来しか来ないように、どのような状況であれ未来を信じる資質こそが大切だと思います。トランプ大統領が尊敬したノーマン・ヴィンセント・ピールが「現状がどれほど悲惨であっても重要ではない。重要なのは自分の姿勢なのだ」と語ったように情熱こそが未来と自分を変えるのでしょう。
2021年不思議な旅
軍事要塞と化したワシントンDCのバーチャル就任式がどのような形で行われるのか、リハーサルの延期と中断によるぶっつけ本番とあって不安視されます。DSの祭典と揶揄される盛り上がりの無さは嵐の前の静けさに見えます。ツィッター劇場を封じられたトランプ大統領の9,000万フォロワーの半数程度は何か極端なことが起こることを信じています。言外に何かを匂わせる謎めいた表現をトランプ大統領は好みます。「われわれの不思議な旅は始まったばかり」という先日の演説も含みを持たせるものでした。You Tubeの圧倒的な人気コンテンツは都市伝説系動画ですが、陰謀論とリアルな政治イベントが結びついた11月以降、何も伝えないマスメディアを尻目に政治系You Tubeサイトは盛り上がりを見せました。大半が出所の怪しい偽情報である陰謀論業界にあって重要なのは当事者が発する一次情報です。事実に基づく情報をつなげると20日以降に何も起こらないことはなさそうです。重層的な利権が複雑にからむ米大統領選挙の最終的な勝者は、どちらに転んでも漁夫の利を得るしたたかな台湾かもしれません。
情弱2.0
日常生活におけるストレスの一つは銀行です。ゼロ金利の時代に手数料はきっちり徴収し、日常的に振り込む金額でさえ法外な制裁金を課す有人窓口に誘導します。オンライン取引の申し込みは何十年も前からしていますが、何度かアクセスできない不便さがトラウマとなり使わないままになっていました。昨日も銀行に行くと、ごく最近スマホに入れたはずのオンラインアプリとは別のアプリができていると言われる始末で食わず嫌いは悪化する一方です。われわれの親の世代がパソコン操作も覚束ない情報弱者1.0だとすると、パソコンは日常的に使っていてもスマホアレルギーのある自分などは情弱2.0でしょう。デジタルネイティブの娘の世代はドコモ店員並の手際のよさでスマホを操作し難解なオンライン取引や設定をあっという間に済ませます。コロナ禍を奇貨に銀行は有人店舗を一気に減らしオンライン化を進めるはずですが、使いにくいシステムを長年放置しながら情弱はすべて自己責任だから制裁金を課すという流れには抵抗があります。既存のデジタル化は生産性向上に寄与しておらず、本当の情弱はまともなシステム構築を怠ったこれらの企業でしょう。