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快楽より快感

東京に暮らしながら福島や長野に移動することが多く自動車は必需品です。7年で15万km走って理解したのは小さい車は眠くならないことです。深夜早朝に走る長距離移動の大敵は睡魔ですが、挙動の鈍い大きな車より、リニアに運転感覚を伝える小さな車の方が長旅に適しています。4人の移動に過不足なかったかつてのミニが、今では存在感のある立派な車に進化したのは、車は大きいほど良いとの迷信が原因だと思います。大きくて安楽な車は疲れないと考えがちですが、運転していることを忘れるほど快適な以前の大きな車は眠くて仕方がありませんでした。旅館の軽トラックで一日に800km走ったときもたいして疲れなかったのが印象的です。今のフィアットは軽自動車並の大きさですが、運転そのものから得る内発的な快感は、快適な装備を持つ大型高級車の外発的な快楽に勝ります。食事を減らすと日常の食事が快感になるように、よりストイックな環境に身を置く方が人は感受性を高め、逆に快楽に身を委ねるほど感じる能力が低下していくと思います。

高次の自分が諭す

昨日は丹沢山系最高峰の蛭ヶ岳(1,672.7m)に登りました。東京から雰囲気のある山に登って昼過ぎに戻れる立地は魅力的です。一方で複数のトレラン友達が100kmレースに出ている週末に軟弱なトレッキングに興じていると罪悪感を覚えます。同じ山を舞台にしながらレースとトレッキングは真逆の性質で、前者が自分を奮い立たせるドーパミン系の挑戦なら、後者は自分を守るセロトニン系の癒やしと安らぎです。自分の人生に必要なものを3つ上げるなら、静寂な寝床と肩までつかれるお風呂、それに落ち葉が敷き詰められた広葉樹の森の極上のトレイルでしょう。どれも甲乙つけ難く大切ですが、最も幸せを感じるのは美しいトレイルを森の香りを深く吸い込みながら走って下る時間です。それを超えるものは人生の虚飾であることに気づかず、一歩も前に進まないトレッドミルを高速回転させるために無駄な努力と時間を費やしてきました。レースであれトレッキングであれ、山で過ごす時間が貴重なのは、何が本当に大切であるかを高次の自分が諭すからだと思います。

この世は劇場そのもの

「ヒトラーは英国スパイだった!」を読みました。第二次世界大戦は闇の国際権力が策謀した巨大ビジネスだった、との主張はその界隈では目新しい話ではなくいくつかの事実とも符号します。コロナ禍の重苦しさに拍車をかけるように陰謀関連の書籍が増えたように感じますが、純粋な娯楽というよりは後味の悪い不気味な本です。事実を歪曲した妄想とも、類推の先に成り立つ仮説とも取れますが、世間にとっては受け入れがたい反面、反証する材料もありません。多くの本はどこかに希望を見い出すことができますが、虚無的な人間を自称する医師の内海聡氏の突き放した解説も含め、平和ボケした日本人にはちょうど良い刺激かもしれません。この本が上下巻の大作になる理由は、現代に至る大半の事件や災害が悪意を帯びたものであり、この世は劇場そのものであることを説得するためです。大勢を対象とした壮大な嘘ほど気づかれないことは確かであり、第二次世界大戦こそがその舞台にふさわしいのでしょう。重要なことはこの主張への賛否ではなく、人の意見を鵜呑みにせず自分の頭で判断し、自分はどう生きたいのかに思い至ることでしょう。

現代栄養学はデマ?

体の快調さを求めていくと当面たどり着いたのは一日一食生活です。二食にすると三食が、一食にすると二食が体の負担になり、少なくとも三食の生活に戻ることはないでしょう。一食生活にすると冷蔵庫の食材がなかなか減らず、買い物頻度とゴミは減り、時間とお金は増え、運動をしても体は快調でデメリットを見出すことができません。間食も無くなり時々行う短期の断食も含めて食べる量は以前の5分の1程度になる計算です。三食30品目などと言っていた現代栄養学はデマにしか思えません。断食には一定の危険性が伴いますが、エビデンスが出揃った今となっては少食を真正面から否定する意見は聞かれません。欲を満たす消費こそが幸せであると信じ込ませる壮大なプロパガンダは、富を一部に集中させ続けます。対象物のある幸せは偽りであり、依存が最終的にわれわれから自由を奪います。浪費する金のために身をすり減らす愚かさは、数千年を超えて存在する記念物に巨費を投じた古代人の意識には遠く及ばないでしょう。歴史の真実は想像以上にミステリアスであり、非科学的という思考は人類の知識を過大評価し自分の限界を示していると思います。

ブランド品より山道具

3年ほど仕事に使ったノースフェイスのリュックが壊れ買い換えることにしました。ヘビーデューティーなイメージを訴求する割には、一見頑丈そうなショルダーストラップの半分ほどが本体から千切れているのを見ると興ざめです。基幹部品やつまらない機能が壊れるポルシェやレンジローバーより、今乗るフィアットのエントリーモデルのほうが高い信頼性と雪道走破性を持つように、ブランドに払ったお金は機能ではなくブランドプレミアムのために消えます。ブランド品が楽しいのは買うまでで、使う時には大した感動も生まず、失望だけが残ります。他方、物持ちは良い方で、毎日使う食器は29年、自転車に至っては32年使っており、機能性だけで選ぶのも味気がありません。選んだのは縦走用に使うザックと同じメーカーが作るパソコンが入るリュックです。生死に関わる山道具は壊れることが許されませんので、ファッションに走るブランド品より普段使う山道具の方が信用できます。ブランド消費という狂気は有効な洗脳道具となり、稼いでは使うヘドニックトレッドミルから人は降りられなくなるのでしょう。

人生は小さな奇跡の連続

仕事をするときにYouTubeのヒーリングミュージックをよく流します。なかには数千万回再生されたものもあり、世界がいかに癒やしを求めているかが分かります。色々な番組を試しますが視聴者のコメントを読むことが好きです。コメントを投稿する人々の純粋で優しい気持ちが印象的ですが、一方で気になるのは長年連れ添った夫へのやるせない憎悪が渦巻いていることです。健康の維持に必要なのは心を浄化し、慈悲深く、惑わすものを見抜き、同時に素直で感謝することでしょう。文明進歩と産業化により人間の意識がエゴやモノ優先の考えに支配され、それは全地球を破滅に向かわせているように見えます。悩みや苦難が増え、誘惑と中毒が研ぎ澄まされた感覚を心から奪います。悪い環境で生活をしていると意識レベルが低下し、逆に宇宙の理に従うなら何事もうまく運ぶのでしょう。思えば叶うとか、引き寄せの法則など、売るための宣伝文句かインチキだと思っていました。しかし、われわれの深い潜在意識には超常的な力が働き、自分の人生が小さな奇跡の連続であることは見落とされていると思います。

幸せだと意識をするから幸せになる

コロナ禍でメタボと診断される人が倍増していると言います。都内で15万人を対象に、コロナ前後でメタボリックシンドロームと新たに診断された増加率は、コロナ前の5.8~8.6%から、男性13.0%、女性17.3%と倍増したことが日本人間ドック学会で報告されました。とくに中性脂肪と高血圧の悪化が顕著で、東京都内だけで例年より10万人多くがメタボリックシンドロームになった計算です。通勤に伴うエネルギー消費が減りカロリー摂取過多が指摘され、運動機会の確保が課題になります。少食と運動は健康の二大要素でありお金もかかりませんが、どちらも実行するにはハードルがあります。簡単に実行できるなら40数兆円の医療費の多くを占める生活習慣病が半減するはずで、空腹の欲求と運動の苦痛に抗うことは容易ではありません。それを阻むのは食糧のない時代を前提に、欲を満たし無駄なエネルギーを使わないように脳がプログラムされるからで、抜け出すにはプログラムを書き換えるしかありません。ありがとうと言うから感謝の気持ちが持てるように、少食や運動が幸せだと意識をするから幸せになるのでしょう。

美しく健康でいる秘訣

現代最大の娯楽である食べる歓びに疑念を差し挟む余地はありません。人類の大半は食べることを礼賛する一方、残りの0.003%ほどの世界で20~30万人が食べない自由を得ていると言われます。これに宗教的な断食や少食習慣を加えるとその数は巨大なものになります。なるべく食べないことが正当と思えるのは食事を二食から一食に減らしても体力は落ちず、体重も変わらず、この現象を現代栄養学は説明できないからです。三食、二食、一食と減らしても一回に食べる量は変わらず、減らすほど不思議と空腹感が消え五感が冴えます。登山中にすれ違うハイカーの匂いが明確に分かるようになりますが、今では車に乗っていて隣で妻が塗るファンデーションの粒子が鼻孔に飛び込むのをリアルに感じます。化粧品には永遠に残る化学物質として知られる高濃度有機フッ素化合物が含まれ腎臓がん、精巣がん、高血圧、甲状腺疾患などとの関連が指摘されます。肌を美しく見せるはずの化粧品を落とす際にこすることがシミの一因でもあり、人体にふさわしい生活をすることが美しく健康でいる秘訣でしょう。

朝食は楽しむためだけに食べるもの

週末は那須岳の最高峰三本槍岳(1,916.9m)と会津駒ヶ岳(2,133m)に登りました。どちらも日本百名山ですが、登山道がよく整備されて午前中には戻れる敷居の低い山です。などと甘く見ていたら、会津駒ケ岳の登山口から登り始めてすぐに冷や汗が止まらなくなり全身に力が入らなくなる低血糖症状に襲われました。原因は普段食べない朝食でそうなることは歩き始める前から分かっていましたが、泊まっていた宿の魅力的な朝食をついつい食べてしまったことです。食後3時間が経過したところで動けなくなり、妻とラブラドールに先に登ってもらいました。朝食はオーガニック野菜が中心で糖質は米粉の小さなパンぐらいです。食事の最後にゆっくり食べたのですが、血糖値スパイクにより大量分泌されたインスリンが血糖値を急激かつ大幅に下げたことが原因です。糖質を摂らなければ何時間でも無補給で歩けますが、その代償は朝食の食べられない体になることです。もちろん運動をしなければ朝食を食べても何も起こりませんので、朝食は純粋に食事を楽しむためだけに食べるものになりました。

眠くなり、欲しくなくなる

昨日は南会津町にあるタンボ・ロッジに泊まりました。以前にも宿泊していますが泊まった国内の宿では五指に入ります。良い宿の条件はオーナーと波長が合い、眠くなり、欲しくなくなることだと思います。森に囲まれるセルフビルドのログハウスの前には清流があり、快適過ぎない少しスパルタンな暮らしは、人体が持つ自然のリズムを取り戻せそうです。21時を回るとまぶたを開けていられないほど眠くなり、ベッドに入った記憶も曖昧なほど早く寝落ちします。世間的に言われる良い寝具やソルフェジオ周波数などにこだわる必要はなく、人間にふさわしい暮らしと場所が放つ波動や気に身を任せるだけで良いのでしょう。ペルー・アンデス料理をベースにした控えめなポーションのオーガニック野菜の料理は無闇な食欲を抑え「足るを知る者は富む」という言葉を思い出させてくれます。コロナ禍以降この宿のためだけに首都圏から南会津まで来る客が増えるのも自然な流れでしょう。豪華な食事やジャンクフード、中毒的な嗜好品といった生活を我慢するのではなく、自然と改めたくなることこそ良い宿の証だと思います。

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