18世紀以降は虚構の歴史

早朝にラブラドールと散歩に行くと、日の出の遅い今の季節は星空がきれいに見えます。近所の畑のまわりだけは空が広がり、遠く夜空を見上げると気道が広がり体内に取り込む酸素が増え自律神経のバランスが整う気がします。もし将来も今の家で暮らすとしたら、この畑と神社は唯一宇宙や自然とつながれる場所です。宇宙や自然はただそこに存在するだけでわれわれの中に侵入してくることはしませんが、都市はあらゆる刺激や情報が土足で踏み込んでくる場所です。近代文明により実現された今の生活こそが人体を蝕み、一方で文明の発達が人間らしい生活を実現しています。理想の時代を探すとしたら、おそらくアメリカのマクガバンレポートが現代人の理想的な食生活とした日本の元禄時代でしょう。また17世紀半ばの明暦の大火が江戸を焼き尽くした後、分散された大名屋敷に庭園が造られ、江戸を世界屈指の庭園都市にしました。諸悪の根源は産業革命以降富の蓄積が肥大化し、欲望の暴走を止められなくなったことだと思います。18世紀以降今日に至る文明構築の過程は虚構の歴史だったのでしょう。

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