年賀状をもらうとちらほらとリタイアの声を聞くようになりました。組織人は再雇用などで65歳ぐらいまで働き、70歳を超えて働く人も少なくありません。リタイア世代のライフスタイルは概ねのんびり派9割、生涯現役派1割という印象です。両者の違いは主に現役時代の仕事観によるもので、前者は極論すると労働を罰と捉えそこから放免されてのんびりしたいと考えるのだと思います。生涯現役でありたいのは、群れで命をつないできた人類はそれぞれが役割を持ち、それを果たせなくなるときに死が訪れるのは自然の摂理だからです。もう一つの理由は働かないことのリスクが、今後の世界では高いと考えるからです。世界ではインフレへの懸念が広がり、かつての日本でも預金封鎖が行われたことを考えると、老後はこの程度の資産があれば大丈夫、というリタイアメント・プランニングを軽信する気にはなりません。何より自由を謳歌できるはずの第二第三の人生を人の世話になることは不幸です。死ぬ時に最も多くの資産を持つと揶揄されるほど心配性の日本人ですが、最も安全性の高い資産は健康でいつまでも働ける自分の身体だと思います。