犬にも年に二度の衣替えの季節があり、今は夏毛に代わる最盛期です。掃除機では吸い切れず一日に二度雑巾がけをしますが、その都度ピンポン玉大の毛玉が採取できます。犬の毛を編んでくれるサービスもありますが、値段を考えるとあまり現実的とは言えません。氷点下15度に達する厳冬期の甲子高原から、35度が普通の東京の酷暑まで一枚で過ごせる毛皮のタフさはひ弱な人間には望めません。現代人は好むと好まざるとに関わらずモノがなければ生きられない存在であり、消費をしない選択肢は残されていません。消費こそが王様の現代は、束の間の存在に過ぎないモノやサービスに心を奪われ、欲望を増殖させます。欲望が人の意識レベルを低下させるのは、金が人の良心を奪い、金を前にすると人は奴隷になるからです。何も持たないのにいつもご機嫌なラブラドールを見ると、自由とは手に入れることではなく手放すことだと分かります。