森での仕事が最高の生産性を生む

今朝の新甲子温泉は暖かく太陽が雨に濡れた森を照らします。昨日は郡山市にある「福島県よろず支援拠点」に行きました。ぼくが必要とする関係先は西郷村、白河市、いわき市、郡山市、福島市などに分散されていて、郡山市街へは往復100km以上の距離があります。一見不便なようですが、自分の部屋である車のまま、渋滞もなく移動できるので苦になりません。東京では大半の場所にアクセスできる地下鉄が便利でしたが、車社会の福島では道路が重要な理由が分かります。

昨日で決算の入力作業が終わりました。社会的通念にしたがって働く時間を決める必要がなくなったために、仕事の生産性は飛躍的に上がりました。労働には命令監督される不愉快な労働と、自発的に考えて動く楽しい労働があると思います。ぼくは阿武隈源流の森で自発的に働くことが最高の生産性を生むと実感しています。

自然こそが美しい

今朝の新甲子温泉も初冬らしい穏やかな晴天です。昨日はいわき駅前にある産業創造館での中小企業起業経営相談に行きました。いわきまでは往復200km以上の距離がありますが、快適なドライブルートで一部は高速の無料区間もあり、全くストレスのない距離です。サラリーマン時代は勝手にネットワークが広がることもあり、自分から人的ネットワークを広げる努力をしてきませんでした。自営業となった今は人のネットワークと情報こそがビジネスの生命線です。

昨日は那須おろしが吹き荒れ、その影響なのか玄関先で東京では見かけない美しい鳥が死んでいました。羽の美しさは自然の作り出した芸術です。自然こそが美しく人間の作り出したものには、ぼく自身はあまり感動することがありません。

自然のなかでの運動とリラクゼーションが生産性を高める

昨日は会社の決算作業をしました。個人の確定申告はしていましたが、伝票量は桁違いで、支払い口座が複数あり、アマゾンなども使っているので書類整理だけで丸一日を要しました。こんなときは阿武隈源流にいることをありがたく感じます。屋外に出て冷涼な山の空気を胸いっぱいに吸い込むだけで身体が蘇ります。

午前は10時頃、午後は3時頃に自律神経バランスが整うとされていて、この時間をピークに仕事を行うと効率が上がります。労働時間の短縮が叫ばれますが、生産性と労働時間は単純労働の場合は反比例すると思います。一方でクリエイティブクラスと呼ばれる人々のように新しいアイデアを生み出す仕事にはオンとオフを設けずに、どれだけフローな状態を作り出せるかにかかっています。これには自然のなかでの運動と瞑想などによるリラクゼーションが最適だと感じています。

自分に出会えるトレイルレース

新甲子温泉はさほど寒くなく、風もない穏やかな朝です。鳥のさえずりが乾いた森の空気に心地よく響きます。旭岳の北斜面の谷筋には雪が残り、おそらく来春まで消えないでしょう。阿武隈源流にはたくさんの魚影が見られます。天国のような阿武隈源流の散策路を歩いていると何か後ろめたい気持ちになります。

もう山岳レースから遠ざかり1年が過ぎます。この宿で出会うアスリートと話していると日々安穏と暮らす生活を改めねばと思います。ぼくがこれまでに出たレースはKobo Trail(弘法大師の道)の55.7kmが最長ですが、いまやトレイルレース界は100マイルレースが主流になりつつあります。短距離のレースでさえいつも走りながらリタイアする理由ばかり考えます。しかし自分の弱さに向き合うことで自分自身との対話ができます。山を走りながらいろいろな自分に出会い、本当の自分に近づける気がします。それは自分の性格がどこかに集約されていくような感覚です。宿の前の阿武隈源流のトレイルが雪で覆われる季節も目の前です。

異質が融合する空間

新甲子温泉は今朝も秋晴れです。那須を通ったとき、あまりの山日和に山に行く用意はしていなかったのですが、峰の茶屋までラブラドールと登りました。稜線までは20分ほどと百名山の稜線としてはもっともアクセスが楽なルートです。

昨日は宿の再生に助言をもらっている方に、業界慣行をひっくりかえす意見をいただきました。宿で守られるはずの匿名性を覆し、来た人の属性や考え、嗜好を公表するというものです。これは海外のコワーキングスペースが交流を促すために採用している方式です。ぼくは宿対客という一方的な関係を壊し、両者がそして宿泊者同士が共振する場を作りたいと思っています。身元や考え方が分かる知り合いしか泊めない、フェイスブック二親等戦略もその一環です。当初は1グループの貸切を想定していましたが、コラボレーションの観点からはむしろ異質な属性のグループをひとつにして交流すれば新しいものが生まれる可能性が高いと思います。

日々の生活で身体に付着した無用な執着を浄化するのは、自然のなかでのリラックスや運動だと思います。阿武隈源流の美しい自然に身を委ね、異質なものが融合して新しい世界を切り開くアイデアを生む場を作りたいのです。初対面の人とでもパエリアの焚き火を囲むと、なぜか本音の話ができます。

先進国で最低の生産性

この週末に宿泊した方々は属性の異なる二つのグループでしたが、「充実した人生と新たな働き方を模索する」問題意識において恐ろしいほどの共通点があります。短い時間ではありましたが皆さんとお話をさせていただき、ぼくがこの宿で実現したいと思っていることは、あながち独りよがりではないことを感じることができました。

AIが人類を超えるといわれる「2045年問題」を悲観する意見がありますが、ぼくは違うと思います。人類は肉体と直結した脳のパフォーマンスをまだまだ上げていくことができます。むしろ喫緊の課題として、先進国最低といわれる日本の生産性を改善する働き方が必要です。身動きの取れない満員電車に揺られてから仕事を始めるのと、自然のなかでの適度な運動で脳の血流をあげて仕事を始めるのでは雲泥の差があると思います。写真は昨日歩いた戊辰戦争の悲しい歴史も残る会津中街道の沢です。

多幸感をもたらす雪景色の森

今朝の甲子峠の気温は1度で会津側から鏡ヶ沼と大峠に登りました。大峠林道の登山口に着くとフィアットの気温計は氷点下を指しています。昨日も鏡ヶ沼に登りましたが、昨夜とは一変して雪景色になりました。落ち葉の上に降り積もった柔らかな新雪を踏む足裏の感覚が心地よいです。早朝トレッキングのリズム運動により、セロトニンが分泌されるのか、ストレスが消され、疲れが癒され、気持ちが安定し、心地よい多幸感をもたらします。この時間帯の木々はフィトンチッドを多く放出しますので、細胞まで活性化されるようです。帰路は大峠を経由して軽いトレランで下り体が温まりました。こうして脳の血流を上げた状態で仕事をするのが最高のパフォーマンスを生むことを多くの人に知ってもらいたいと思います。

共振こそが宿の価値

今朝は一昨日から泊まっている20人ほどのグループと鏡ヶ沼に登りました。沼の周りには雪が残っています。鏡ヶ沼の名前のとおり澄んだ水面に写す岸の景色の美しさは、神妙な気持ちにさせます。

宿に戻ると宿の前の阿武隈源流に虹がかかっていました。虹の多い新甲子温泉でもこれだけ間近に見られることはありません。昨日はスタートアップ企業の経営陣の合宿にも使っていただきましたが、奇しくもこの2つのグループはぼくが今後この宿の主たるターゲットにしたい使い方です。これからの宿はどちらかがもてなすというものではなく、両者が共振するものだと思います。

宿にこそマインドフルネスが必要

昨日から20代の方を中心とした20名のグループに連泊していただいています。今朝の阿武隈源流は穏やかな晴天で各々が源流沿いの森で静かな時間を過ごしています。自然のなかで静かに自己と向き合うような、ぼく自身のライフスタイルに近い方々と交流できることは、宿をやる喜びのひとつです。

他方で宿の経営はドキドキすることも少なくありません。先日も来客直前にボイラーから水が流れ出しました。ひとつのボイラーに給湯と循環加熱などの機能を持たせ、ボイラーの容量が足りないことから貯湯タンクを併設しており、配管が複雑なためいまだに操作に慣れません。

宿は心が休まる暇がないと嘆くか、程よい刺激と捉えるかによって、身体の反応は異なります。あせっても何もよいことがありませんけど、こんなときは呼吸が浅く、鼓動が速くなります。複雑な設備を持つ宿の経営にこそ、冷静な判断ができるマインドフルネスが必要だと思います。

人生を真剣に生きる

今朝の新甲子温泉は寒くありません。阿武隈源流の山である旭岳を覆っていた雪は消えました。

触れたくない話ですが、阿武隈源流沿いにはごみの放置が少なくありません。今朝も古タイヤや石油缶が放置されていて、とりあえず缶だけ回収しました。目の届かないところにはどれだけのごみが放置されているのか空恐ろしくなります。人口の5%の人間は反社会傾向を持つというデータを読んだことがありますが、残念ながらその数字には信憑性があります。一人ひとりが自分の人生をもっと真剣に生きる時代を作りたいと思います。

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