フィトンチッドを発する森

今朝は快晴で気温は氷点下1.5度と寒さも緩みました。昨日はスノーシューをするのに十分な雪が降り、食後の血糖値上昇を抑えるために阿武隈源流を3kmほど歩きました。ブナの森に入ると、雪解けで水量が増えたためか川音がいつもより大きく聞こえます。木々が発するフィトンチッド(Phytoncide)の効果なのか体が何とも心地よく、足を止めていつまでもそこに留まりたい気持ちになります。ただ深呼吸をするだけで自律神経のバランスが良くなり精神が安定します。

上質なパウダースノーを風が掃き清めた雪面を踏みしめて歩くのは、それだけで贅沢な気持ちになれます。雪面には風が作った不思議な造形がいくつも見られます。

座ってはいけない

今朝の新甲子温泉は氷点下2度で雪です。4時過ぎから除雪車が国道の除雪を始めました。駐車場には5センチほどの積雪があり、雪国の風情に逆戻りです。
昨日は館内整理などをして午前中は少し体を動かし、午後から消防計画を作成しました。福島県の書式と講習を受けた東京都の書式は微妙に異なり、意外に手間がかかります。慣れないデスク(こたつ)ワークのために座りっぱなしで体の調子が悪くなりました。昔はデスクワークが中心の生活でしたので、あまり感じなかったのですが、座り続ける仕事が体に悪いことが今は実感として分かります。

深山幽谷の朝

今朝は気温1度と比較的暖かく雪まじりのみぞれが降っています。直線距離なら500mほどしか離れていない、穏やかな山容を見せる江森山がもやにかすみ、温泉からの眺めは深山幽谷の風情です。

昨夕は消防署の方に宿にお越しいただき、立ち入り検査結果通知書を受け取りました。県の建設事務所からの改善指示書が建築基準法に基づくものであるのに対して、検査結果通知書は消防法によるもので、同じ指摘か所であっても内容が異なります。今後防火管理者選任の届け出や消防計画の作成、消火訓練及び避難訓練を行ったうえで改善計画を県と消防に報告する必要があります。消防の方は緊急出動に備えてだと思いますが消防車と救急車のセットで移動しています。

今こそ必要なマインドフルネス

昨夜も空は晴れ渡っていて、温泉からは青白い満月に照らされた那須連山がモノクロの世界で浮かびあがります。今朝5時頃から温泉に入ると今度は夕日のようなオレンジ色の月が那須連山の上に上がります。自然の営みがこのように豊かな表情を見せることに都会で生活をしているときには気づきませんでした。

開業までにやるべきことは多く、一人で考え一人で行動することには限界を感じます。「人は一人では生きられない」という言葉が実感を伴ってきました。地元の旅館の先輩経営者からはあせらない方がよいと助言をされていますが、日々時間が無為に過ぎていくようです。こんなときこそマインドフルネスになれる阿武隈源流への散歩が有効で、まだ今の季節はスノーシューを楽しめます。写真は宿が取水をしている剣桂神社の横を流れる沢ですが、かなり雪解けが進みました。

インターネットのない喪失感

金曜日に東京に行き花粉症が本格的に始まったようです。昨年までの花粉症スタート時期の肋骨が折れそうな激しいくしゃみではなく、きわめて軽い症状です。おそらく広葉樹中心の標高800メートル付近で普段暮らしていることと、食事内容の見直しなどにより腸内環境が改善したからかもしれません。

昨日東京の自宅でインターネットアクセスが突然できなくなりました。その喪失感と孤立感たるや大きな衝撃で、自分がいかにネット中毒かと、仕事の多くをクラウドに依存することの脆弱性を認識しました。ブルーライトで自律神経を乱し、脳を老化させるテレビを宿から一掃したところですが、健康増進の観点からはデジタルデバイスを一定期間絶つことも必要かもしれません。他方でインターネットはシェアリングエコノミーを支える重要な社会インフラですし、零細宿泊施設が世間に露出する唯一の媒体ですからその重要性で右に出るものはないと思います。今日の新甲子温泉は晴れていますが暖かくはありません。宿の近くにはヤドリギが多く見られます。

人生を見つめなおしたい人募集中

昨日は、朝から宿のある行政区の年次総会に出てその足で東京に行き、午後から人の採用に関する打合せをしました。人の採用を支援する企業だけに、客用スペースに大きな面積をとった「行きたいオフィス」がコンセプトらしく、久しぶりに力の入ったオフィスを見ました。

この会社がユニークなのは給料などの待遇を一切募集企業側に書かせないことです。待遇より働き甲斐を重視する姿勢が、20代、30代の若者に支持されているようです。良い待遇を提示しにくい旅館業界にとって、こうした風潮はありがたいものです。

一人で宿を立ち上げることの困難さは予想されたものですが、そろそろ人の助けが必要になり始めました。ローテクの代表のような旅館ですが、業務範囲が広く許認可やセールスなどやることは多くノウハウの塊とも言えます。

17室の小規模の宿泊施設とはいえ朝から温泉浴場を清掃して白河に買い物に行けば半日はつぶれます。昨日のように東京での打合せも少なくなく一日仕事になります。

「日光国立公園の大自然のなかで自分と向き合い、これからの人生を見つめなおしたい人に最適」?な仕事です。皆さまのお知り合いなどご紹介いただけると幸いです。

民泊の是非

今朝の気温は氷点下2度と冷え込みは緩んだものの、夜のうちに薄らと雪化粧をしています。

先週金曜日の福島県県南建設事務所との打合せに続き、昨日は白河消防署西郷分署で打合せをしました。先週の県との打合せは建築基準法によるもので、昨日は消防法に基づく建物の改修や消防計画作成などの打合せです。旅館開業への道のりは遠く、昨今の民泊ブームと規制緩和の流れにホテル・旅館業界が文句を言いたくなる気持ちがわかります。告白をすれば、自分が旅館を持つまでは民泊推進派でしたので複雑な気持ちです。おそらく規制緩和が進むと民泊の大規模化など、消防意識の希薄な事業者が野放しになる可能性があり、ひとたび火災が起こると悲惨な事故になりかねません。

45名の死者を出した1980年の川治プリンスホテル、33名の死者を出した1982年のホテルニュージャパン火災など、いずれも防火管理者未選任や消防設備未設置など経営者の低いモラルが問題となり刑事責任を追及されました。オリンピックに向けて宿泊施設不足で評判を落としたくない政府は、一時期規制緩和に舵を切ったように見えましたが、その行方を見守りたいと思います。

今シーズン最後の雪かき?

今朝の新甲子温泉は快晴ながら氷点下4.5度と少々冷え込んでいます。朝は2時と5時半に温泉に入りました。夜中に入ったときは月明かりが積もった雪にブナの木の影を落とし幻想的です。二度目に入ったときは那須連山をピンク、赤、オレンジと太陽の光が染めていきます。駐車場には5センチほどの積雪があり、今シーズン最後かもしれない雪かきを楽しみました。

昨日は高校の同級生が大宮から来てくれました。会話をしたのは卒業以来なので35、6年ぶりです。まるで昨日も会ってたかのように、すぐに会話が始まるのはFBで近況を知っているという理由だけではなく、多感な時期に同じ空気を吸っていた同級生のある種の絆でもあるのでしょうか。というより在校当時よりよく話しているのが不思議です。

昨日は剣桂神社と阿武隈源流へのスノーシューをして、温泉と軽い昼食の短時間の滞在でしたが、折よくある程度の降雪があり、ブナの森の雪上散歩を楽しんでいただけたのではと思います。新甲子温泉の良さを知ってもらうには満天の星空など、宿泊をしてもらうに越したことはないのですが、大宮なら比較的近いのでちょっとした日帰り旅行にも良いかもしれません。

ところで、東武鉄道は来月21日(金)のダイヤ改正により、新型特急車両「500系」リバティによる、都心から会津鉄道会津線の会津田島駅までの直通運転(一日8本)を開始し、新甲子温泉への会津経由のアクセスがより便利になります。会津田島駅までは宿から車で30分ほどです。

45年前にタイムスリップ

今朝の気温も氷点下3.5度です。無風なので寒くありませんが、昨夜はまとまった積雪があり一晩で銀世界に舞い戻りました。先週末の南会津のスノーシューはわずか2時間ほどのコースだったのですが、スノーランの楽しさに目覚めてしまい今朝も阿武隈源流をスノーシューで歩きました。真っ白なウサギがあっと言う前に視界から消え、森のなかでは姿形と歩き方は日本カモシカなのですが、猿ほどの大きさしかない不思議な動物を見ました。林道には蹄のような深い足跡がありますし、南会津では人里まで日本カモシカが来るようなのでそうなのかもしれません。野鳥の数も目立って増えて、動物たちも春を感じているようです。

昨日はフロントの清掃をしたついでに古い書類の整理をしました。1972年5月の、当時は「ホテル甲雲」と称していた時代の増築工事に際して書かれたバーのパースが見つかりました。昨年末まで倉庫となっていたこの部屋にはパースにある、昭和の時代を感じさせるバーカウンターが今も残っています。この部屋は那須連山の眺めがよく温泉浴場に隣接していることから、いずれは露天風呂でも作りたいと考えています。

興味深かったのは新甲子温泉の阿武隈川の渓谷沿いに、12軒の旅館が軒を連ねていた温泉街の配置図が見つかったことです。当時を知る地元の人から断片的に聞く今はなき旅館の名称と場所が分かり興味深いです。現在ではフジヤホテルを含めてわずかに4軒の旅館が残るだけになってしまいました。

今朝は初冬の風情

今朝の新甲子温泉はフィアットの気温計によると氷点下3.5度まで冷え込み雪が降っています。早朝温泉に入っていると、阿武隈源流の渓谷から吹き上げる風に乗って、雪が舞い上がるのが見えます。

温泉浴場の前のブナの大木はまだ葉をつけたままなので、晩秋から初冬の風情です。

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