もう東京では暮らせない?

東京に立ち寄ると体調が悪くなるのが分かります。別段、気分が悪くなるとか、自覚症状はないのですが、たった一日でも便が変わります。私は健康診断の数値より日々の便の方がはるかに体調管理には有益だと思っています。放射線の被爆など健康診断にはそれなりのリスクがあります。もちろんこれを言い始めると、宇宙からの放射線を浴びる飛行機に乗れなくなるのですが。

東京での暮らしが問題なのは、魅力的な誘惑が多いからついつい身体に悪そうなものを食べてしまうことです。身体は繊細で正直ですから反応して体調変化を教えてくれます。あまりにストイックな生活をするとストレスがたまるという意見もその通りだと思うのですが、私自身は明らかに体調が変わる外食を以前ほど楽しめなくなりました。

消去法でスノープラウに

今日はクリッパーに取り付けるスノープラウ(除雪板)を受け取りに長野県塩尻市まで遠征しました。年間3カ月だけのために、数百万のホイールローダー購入は非現実的だし、10馬力32万の手押し除雪機は中途半端だし、そこで50馬力あってキャビンもついているクリッパーに10万のスノープラウを取り付けることにしました。ディーラーの人も認めるように30cmを超える積雪には無理があるようですが、消去法で選択肢がないなかでの判断です。

クリッパーが長距離ドライブに最適だとは言いませんけれども、長距離ドライブは苦になりません。これで九州まで行けと言われても躊躇しないと思いますし、運転好きの私はむしろ喜んで行くと思います。途中中央道でアストンマーチンDB7としばらく並走しましたが、日本の制限速度を守る限り目的地への到着時刻はそう大きくは開きません。乗り出し価格90万のクリッパーとの価格差は20倍ほどで、バブル時代のエコノミークラスの格安チケットとファーストクラス正規料金ほどの差になります。

むこうは運転していることさえ忘れるほど快適でしょうけれども、こちらはほぼ全開状態でむしろ楽しめます。何回転で回っているのかつかみどころがないクリッパーのエンジンは、スピードメーターを使いきるぐらいの速度域になると、多気筒バイクのような乾いた快音を聞かせます。もちろん快音かどうかは受け止め方の問題ですが、本人が満足しているのでそれが真実なのです。

軍用車並みとか散々持ち上げてきたクリッパーの雪上走破性ですが、昨日はその限界があることを知らされました。一晩駐車をしていたら、タイヤが接地する4輪との接合面が凍って、自転車のローラー台のようになって動けないのです。工事に来た職人さん2人に押してもらって脱出しました。ディーラーのメカニックによると、パートタイム4WDはフロントとリアは3:7ぐらいの駆動力になっているようなのですが、リアタイヤばかりが空転していました。

クリッパーは納車から一か月半で、3,500kmを走り燃費は18.24km/Lで、カタログのJC08モードの19.6km/Lには及ばないものの、ほとんどを4WDで、しかも新雪をかき分け走ったわりには好燃費です。

Uber解禁こそが過疎地の暮らしを守る

今朝も4時過ぎから温泉に入りました。外は地吹雪で浴場の換気扇がうなりを上げて回り、温泉の6、7メートル先にあるブナの大木でさえ霞んで見えなくなります。流せる温泉の湯量は決められているのですが、この時期特有なのかエアの混入が激しく昨夜の3分の1程度の湯量になっています。自然に依存して暮らしているのでやむを得ないことなのですが、現在加温用のボイラーを止めて源泉掛け流しにしているために、湯量の減少は湯温の低下になります。よく言えば一日中入っていられる湯温で、悪く言えば浴槽から去りがたい状況です。

自然に依存しているのは温泉だけではなく、水も剣桂神社の沢から取水しています。写真の手前に小さな沢があり、この沢から取水をしているのはこの甲子高原フジヤホテルとお隣の那須甲子高原ホテルの2軒だけですからそのためだけに水道設備を維持する必要があるのです。かつては12軒の旅館が軒を連ねたという新甲子温泉も、今では4軒の旅館と2軒の民宿を残すだけとなり、いわば過疎化した限界集落同様の問題を抱えています。

自家源泉など温泉や水道を自前で持つ選択肢もありますが、とくに温泉などは数百メートル地下のポンプを数年おきに数百万かけて維持する必要があります。

もうひとつ過疎地で困るのが、移動する権利の確保です。公共交通としては福島交通のバスがありますが、1日3本というのは都会暮らしが長い人間にとってはないのと同義語です。どうしても自家用車に頼らざるを得ないのですが、社会問題化している高齢者ドライバーの問題に直面します。私自身車の運転が好きで、高齢者の運転に対しても肯定的ですが、2、3日前も朝、国道の凍った路面を下っているときに一時停止無視の高齢者ドライバーの車が目前に割り込み胆を冷やしました。確か同じ日だと思うのですが、白河の街の右折レーンを対向のやはり高齢者ドライバーの車が逆走してきました。おそらく対向車線に右折レーンのないところで右折をしたかったのだと思います。こう考えると地方においてはライドシェア、Uberなどの仕組みを全面的に開放すべきだと思います。ちなみにタクシーでホテルから白河の街に出ると片道で5,000円かかります。

理屈抜きに今がベストシーズン

今朝は明るくなり始める6時過ぎからスノーシューで剣桂神社に行きました。ちょっとそこまで行くつもりだったのですが、ちょっとした冒険でいい運動になりました。剣桂神社の背丈ほどある灯篭は雪に没していました。動物の踏み跡しかない新雪をどこでも自由に歩きまわれるのは一種の快感です。

帰路は阿武隈源流沿いの遊歩道から帰りました。古代ブナ原生林に分け入ると、雪に閉ざされた深山幽谷の白い世界は幻想的でスピリチュアルな感覚です。雪をかきわける音しかしない幽玄な世界に身を置くと、いまこそベストシーズンだと確信します。

帰路は登山道なので、横着してかかとのない長靴にスノーシューをつけてきたために時々靴がはずれたり、ストックを突くとグリップまで埋まったりして汗をかきました。

それでもこのスノーシューの阿武隈源流散策は、理屈抜きに快感で、なぜ今まで売ってこなかったのか不思議なくらいです。

歴史を感じる等身大の街

今日の午前中は、風は冷たいが雪のない白河に行きました。国道289号線は凍結していて2速ギアでそろそろと下りました。冬用のタイヤを履いていないのか、途中何台も立ち往生している車があります。白河の街には雪がありませんので、無理もないことかもしれません。

いつも車で通過するだけの白河の街を少しだけ歩いてみました。白河駅の近くには千本格子の美しい町屋が残っています。

街道から奥に入った寺には、白河口の戦いの際に戦死した官軍の墓石90基が場所柄忘れ去られたようにひっそりと立っています。二十二歳、慶応四年(明治元年)といった文字が読めます。外壁に白河石が使われた石造りの美容院は大正時代に建てられたものです。近くには明治時代に建てられた商家もあります。

白河の街を歩いているとよく挨拶をされます。これ以上大きな街になると挨拶はしないのでしょうが、そんな等身大の落ち着いた街が好きです。

40リットルを飲み込むストーブのアメリカ車

今私が暮らしている新甲子温泉を「田舎に暮らしている」と表現することが多いのですが、その意味するところはユニークさです。都会より優れた点も多いですし、15分で都会的かつ温暖な白河の街に出られることはいいところ取りができる、好立地だと思っています。なんといっても最大のユニークさは自然環境の素晴らしさです。まさに山の天気で、自然の穏やかさと厳しさを身近に体感することができます。

昨日の昼までは暖かく快晴の穏やかな陽気だったのですが、午後からは雪が降り始め、今朝は地吹雪で、温泉浴場前の樹高15メートルほどのブナの大木が、唸りをあげてヤナギのように揺れるさまは恐怖を感じます。吹き上げられた雪で視界が真っ白になり、離れの建物にあたり自動車の風洞実験室のようです。今朝はフィアットのドアも凍りついて開かず、ホテル前の国道の路面も凍結して、冬用タイヤを履いたトラックがさらに金属チェーンをつけています。

今朝は館内で火災警報が鳴りました。原因はジェットヒーターです。昨日は事務所の塗り壁を職人さんに塗ってもらったのですが、寒さで手が震えないようにジェットヒーターを使っています。自動車業界で言えばかつてのV8全盛期のアメリカ車で、1日に40リットルの灯油を飲み込む職人さんの味方なのです。

春が来た?

今日は新甲子温泉の気温は7度まで上昇し、寒さに耐えてきた身としては暑いぐらいです。昨日、今日の春が来たと思わせるような気候で屋根の雪はほとんど落ちました。朝、ホテル近くの展望台からは大きな虹を見ることができました。

午前中、白河の街に降りたのですが、国道を通るときはいつも新甲子温泉にある3軒の旅館と2軒の民宿の駐車場の入り込み状況を見ます。途中ですれ違う旅館送迎のバスも乗っている乗客数を見てしまいます。2軒の旅館はこの季節でもいつも入り込みがあり、50年来経営をしている会社なので地元マーケットをしっかり押さえていて、新規参入の寸分の余地もなさそうです。

健康増進など、より施設の性格を明確にする必要があるといつも感じています。白河に出る途中で西郷村役場に立ち寄り、商工観光課を表敬訪問しました。村でも来年度は健康増進の方向で施策を打ち出すことを考えているようで、今後プロモーションなどで連携できるかもしれません。

星を見て視力が回復?

今朝は2時過ぎに目が覚め、しばらくうとうとして3時頃から温泉に入りました。もうテレビの無い生活を2カ月ほど続けていますので、交感神経が変に高まることが無く、夜は早い時間に寝られます。関係者には申し訳ないのですが、すべてのテレビを撤去したときにNHKも解約し、先日小さな旅館にとっては無視できない額の受信料が戻入されてきました。ネット社会になって「今朝の日経の記事に」と同調を求める人も少なくなりましたので、ここ数年はフェイスブックなどのニュースフィードに表示される情報で十分です。

今朝も雲ひとつない晴天で、暗順応で目が浴室の闇に慣れるに従い、さらに小さな星が見えるようになりプラネタリウム並みの星空です。窓ガラスを通してもこれだけの星が見えるのですから、露天風呂ならさぞかし良いだろうなと思います。今日は人工衛星らしきものを見ました。飛行機より早くて点滅しませんのでUFOでなければ人工衛星だと思います。

星を見ているからだけではないのでしょうけど、視力が回復したらしく、こちらに来てからは遠くが見えなくてストレスを感じることがなくなりました。人間の身体は優れた回復力を持っていて身体に負荷をかける生活習慣を改めるだけで、本来のポテンシャルを発揮できると思います。

マインドフルネスな歩く瞑想に最適

今朝は、昨日、型落ち品の在庫処分で買ったスノーシューを早速試してみました。タブスTUBBSは1906年にノルウェーで創業されたスノーシュー専業メーカーです。とても扱いやすく、パウダースノーの新雪でもくるぶしあたりまでしか沈み込まず、ミズスマシのようにどこでも自由に歩ける感覚が新鮮です。それでいて足に余計なものをつけている違和感がなく歩きやすいのです。

とりあえず、冬季閉鎖されているホテル前の道をお隣の甲子温泉を目指して歩き始めます。積雪は深いところではミラーを越えるほどです。聞こえるのは鳥の声と阿武隈源流のせせらぎの音だけの白一色の世界で、かなりマインドフルネスになれます。

イノシシなのか、今朝通ったと思われるかなりの重量のある動物二頭の足跡が40cmほどの深さで鮮明に残っています。阿武隈川の渓流には岩魚なのか40cmほどの大きな魚影が走ります。

今朝は6kmほどの距離を歩きましたがアップダウンがあり、それなりに負荷がかかりハムストリングを鍛えられそうで、楽しみながらの冬場のトレーニングに最適です。気分が沈んだときの最良の薬は歩くことだと思っているのですが、血行が良くなったのか気分まで前向きになってきました。

運動不足解消の切り札

今日も館内工事がありましたが、土曜日なので来る職人さんはごく一部です。平日は工事で館内があわただしいために、改修工事が始まってからやっと曜日感覚が戻ってきました。

こちらでの生活が始まりほぼ2カ月が経ちました。多拠点居住を考えているので住所は東京に置いたままですが、生活の基盤は新甲子温泉に置いています。この2カ月の印象で言えば、きわめて住みやすいところです。新甲子温泉自体が1960年代に開発されたためか、ムラ的要素が希薄で、先輩面して講釈をたれるような人もいません。白河の商店も含めて普段行き来のある店の人とは顔見知りですし、良くも悪くも実名経済で、悪く言えば曖昧、良く言えばおおらかです。バスなども適当な場所で乗り降りができるようですが、都会でやったら会社にクレームが来そうです。

今日は20年ほどお付き合いのある方4名に、遠路施設の下見に来ていただきました。午後は、普段はなかなか入れないので日中温泉に入り、運動不足解消の切り札となるスノーシューを買いに行きました。

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