気軽な高級ホテル


昨日はグランドエクシブ那須白河ザ・ロッジに泊まりました。白河は工場進出する企業が多く、季節によってはビジネスホテルの価格が高騰しますが、ゴルフ場に併設されるこのホテルは、オフシーズンにはビジネスホテル並みの価格で品数の多い朝食ブッフェがつきます。新幹線の新白河駅から車で15分ほどとアクセスも良く、車さえあれば昔のリッツカールトンを彷彿とさせる、贅沢な白河の迎賓館(立地するのは西郷村)に泊まれます。シングルでも25㎡ある客室の天井高は2,800mmあり、バスタオルを置く位置なども欧米仕様で、清掃の女性が高すぎて置けないために化粧台の下にあります。このホテルの謎は、レセプションの前に置かれる巨大な花が造花なことです。ホテル業界では、造花は潰れるホテルの兆候として忌避されます。利用者としては開業20年を迎えた気軽な高級ホテルが、末永く存続してくれることを願うばかりです。

新たな山の楽しみ


昨日は打ち合わせの前に、南会津の古民家の裏山である大嵐山(1,635m)と湯ノ倉山(1,343m)に登りました。山頂からは会津駒ケ岳の冬景色を眺めることができます。2時間半ほどでラウンドできる気軽な山ですが、平日は登る人もなく熊被害が広がる昨今、不安もあります。藪から突然雉が飛び立ちヒヤリとさせられます。葉が落ちた森は明るくなりますが、このルートが今一つ好きになれないのは、谷筋を登っていくために、どこか陰気な気配を感じるからです。登山アプリの普及は、等高線と自分の現在位置が正確に分かることにより、地図読みの楽しみが加わりました。地図を見ていると尾根伝いに、古民家から直接アクセスできそうなバリエーションルートが作れそうです。トレイルにも自分のテンションを上げてくれる道と妙に疲れる道があり、バリエーションルートを創り出すことは、新たな山の楽しみかもしれません。

熊被害の真犯人


白河には頻繁に行きますが、旅館のあった西郷村に行く機会はめっきり減りました。この週末久しぶりに西郷村に行くと、太陽光パネルによる乱開発の惨状を目の当たりにすることになり、心が痛みます。熊被害の真犯人が太陽光パネルだ、という意見は極論だと思っていましたが、ここまで森を破壊し尽くせば、熊が居場所を追われて里に出没するのは当然の成り行きに思えます。SDGsを真に受ける人は減りましたが、利権政治は、いつの時代もきれいごとで化粧をして人々を欺きます。一見環境に良く見えた発電で安定収益を得ている人たちには、目先の短期利益だけではなく、これらのパネルが廃棄されるまでのライフサイクルコストに責任を負ってもらいたいものです。人々が目先の収益に惑わされるのは、食べ物とは違いお金はいくらあっても満たされることがない厄介な存在だからでしょう。

サウナは貸切に限る


どこで入ってもサウナは一緒だと思っていました。しかしそれはパブリックサウナの話です。昨夜は近所の来客が引けた後、土蔵のサウナストーブに薪を投入し、上段で推定95℃まで温度を上げロウリュをすると、サウナハットが欲しくなる熱波が襲います。7、8分も入れば十分過ぎる汗をかき、ガッシングシャワーを浴び、チラーなしで推定14℃の井戸水の水風呂に身を沈めると、至福の時が訪れます。手前味噌ながら控えめに言っても最高です。入浴した来客の全員が、しばらくサウナ室から出てこなかった理由が分かります。水風呂から上がり、白河の冷たい空気に身をさらすと、先ほどまで冷え切っていた体から一斉に湯気が立ち上ります。土蔵の外は東京では見られない満点の星空が、福島随一の縄文遺跡のある天王山を背景に広がります。サウナは自分でカスタマイズしてこそ至福体験となり、それゆえ貸切ニーズが強いのだと思います。

本来の居場所である自然


白河に来る時の定宿と化している白河高原カントリークラブに昨日も泊まりました。毎週泊まると紅葉の葉が減って行く様子が分かります。この宿の魅力は終夜入れる温泉と、クロワッサンやパンオレザンの並ぶ朝食がついて、6,000円という破格なオフシーズン料金ですが、かつて経営していた旅館から車で2、3分の距離にあり、温泉の源泉も同じです。湯舟から日の出前の空を眺めていると、那須連山に映る冬のモルゲンロートを見ながら温泉に浸かった旅館での日々が去来します。将来への不安を抱えながら預金残高が減る恐怖は、サラリーマン時代には想像できませんでした。氷点下15度の底冷えする旅館に一人でいて、それでもメンタルを維持できたのは、温泉から眺める山々の景色に癒されたからだと思います。本来の居場所である自然の風景に身を置くと、心が平穏を取り戻し、人生で何をすべきか教えてくれます。

食べない魅力


昨日は一日白河の古民家にいて、久しぶりに断食をしました。家を離れるときは食を断つ絶好の機会です。もちろん食べることも好きですが、同様に食べないときに感じる清々しさも好きです。産業は人々を都市に縛り付けるために様々な快楽で魅了しますが、その最右翼は飲食でしょう。ウォーレン・バフェットの右腕として知られるチャーリー・マンガーに言わせると、この100年と過去100年の最大の違いは貧困者が太っていること、すなわち食糧事情の改善が新たな健康被害をもたらしたことだと言います。目先の欲求に飛びつくことは、食生活においても投資の世界においても忌避すべきことでしょう。産業界は食の素晴らしさを喧伝しても、その対極にある食べないことによりもたらされる静けさの魅力は伝えません。人間は非合理な行動を取りやすく、感情に流されがちで、それを証明するのが食原病と呼ばれる生活習慣病の蔓延かもしれません。

戦狼外交を笑いで無力化


近所を歩くと保育園の散歩に出くわします。乳母車に乗った男の子と目が合うと、何とも愛らしい笑顔にこちらも思わず笑みがこぼれます。政治の様相がにわかに一変したのは、女性首相の登場により与野党の無益な対立が、和やかで建設的な議論に変わったからだと思います。高市首相が支持される理由の一つは強運にあり、公明党が自ら去り、そして中国が勝手にデカップリングしているのもその証でしょう。政権がやるはずだった経営管理ビザや不動産取得、オーバーツーリズムなどの外国人政策が、隣国の協力によりスムーズに進み、熊被害の日本からパンダを引き上げるといいます。両国関係の摩擦は様々な悪影響を及ぼしますが、暴力的な脅しをしばしば行う国に経済依存するなら、そのリスクを織り込むべきです。日本を明るくしたのは株価だけではなく、戦狼外交を笑いで無力化したSNSの力でしょう。

観覧料の意味


北アルプスの景勝地・上高地について松本市は、観覧料を徴収する制度の創設を検討すると明らかにしました。上高地では、先月末までに2008年以来最多となる156万人以上が訪れ、ごみの放置などの問題が顕在化したと言います。交通渋滞の緩和を目的とした料金徴収システムであるロードプライシングと、観光地の観覧料は意味が違うと思います。富士山の入山料、観光地の駐車料、寺社の観覧料、宿泊税などは個人消費であり、公共交通の最適化や大気汚染の改善をはかるロードプライシングとは異なります。消費を罰する消費税により経済が低迷したように、一方的に取り立てる税金なのか、便益への対価としての料金なのかを明確にすべきでしょう。南会津にある重要伝統的建造物群保存地区である前沢集落はほとんど訪れる人もないのに、300円を徴収するために人がはりついており、せめて損益分岐点ぐらいは考えてほしいものです。

検査依存の医療の拝金化


ラブラドールがドッグフードを食べなくなり動物病院に連れて行きました。前のラブラドールの時から30年の付き合いのクリニックですが、昨年経営が変わりました。おやつをくれる先代の院長にパセリはよくなつき、病院に行くのが大好きでしたが、買収されチェーンに組み込まれてからは様相が一変しました。改装され内部はきれいになり、検査機器は充実しましたが、その結果3泊の入院で20万近くを請求されました。診療明細はありますが、家族であるラブラドールを人質に取った悪徳な商売に見えます。13歳で仮に何か見つかっても開腹手術などするつもりはないので、CTなど高額な検査を断り、対症療法で苦しまないようにしてくれと頼んだにもかかわらずです。結局数度のレントゲンやエコーでも原因はわからず、検査で売り上げを稼ぐ医療の拝金化は、ペットの世界にも広がっているようです。

体調が悪いことは福音


昨今四毒抜きがブームです。糖質制限をして以来、食生活の基本は四毒抜きを心掛けていますが、先日ヒルトン横浜のブッフェに行ってから、悪魔の四毒サイクルが戻ってきました。食べれば食べるほど四毒を体が欲するようになります。最近福島県に来る際の定宿になっている白河高原カントリークラブの朝食には、クロワッサンやパン・オ・レザンが並び、その魅力には抗しがたいものがあります。四毒サイクルがまわり始まると、幸か不幸か体調が明らかに悪化することを実感できますので、かろうじて理性が食欲を制御します。これこそが健康を守る最後の生命線だと思います。「昔のように食べられなくなった」と嘆く人がいますが、それは体が発する警告です。体調が悪いことは警告灯が正常に機能している証であり、体を救う福音かもしれません。

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