以前はよく本を買いましたが今は手元に置きたい本以外は図書館で借ります。以前は白河市立図書館を利用しましたが、地方都市にある図書館のメリットは東京なら50人待ちの本でもすぐに借りられることです。リタイアする自分を想像したことはありませんが、図書館の近くで暮らしたいと思います。以前マカオに旅行した際に訪れたロバート・ホー・トン図書館は、1894年以前に建築された住居でありのちに別荘としても使われた建物です。古い屋敷と近代的な建物を接合した美しい図書館の中庭で、高齢の婦人が木陰で本を広げる姿が素敵でした。図書館は人気の新しい本をすぐに読むことができない反面、特定の著者の本を読みたいときは、絶版本でも読めるメリットがあります。東京よりむしろ地方都市の方が文化施設は充実している印象で、花粉症の時期に行く那覇の沖縄県立図書館などは一日を過ごすことができます。個人としてくつろげる、いわゆるサードプレイスが日常のなかにある生活は理想的に見えます。
お知らせ
仕事熱心かコンプラ案件か?
昔から不思議なことの一つに不動産会社の営業手法の不合理さがあります。最近は減りましたが、かつては多い日には10回ほどの電話が携帯にかかりました。千三つの代表的業種とはいえ、大事な取引を怪しげな電話の主に頼む人などいないはずです。メディアコストを無視して彼らがアプローチを続けるのは0.3%のカモがいるからでしょう。昨日は朝8時過ぎに家にまで訪問してきて一度断っても帰りません。電話をする時間でさえ無駄に思えますが、工夫をして勝率を上げようという発想はないようです。電話の仕方を変えるとか、方法はいくらでもあると思うのですが、不動産屋の電話と言えばいつも背後が騒々しくて高いテンションで落ち着きがなく話すので会社が違っても分かります。よほどノルマがきついのか、メンタルを鍛えるための研修の一環なのか、行き過ぎた仕事熱心さなのか、いずれにしても迷惑な話で昨日の例などはコンプラ案件だと思います。相手の立場に立つという姿勢が完全に欠落しているのでしょう。
信じ難い真実
睡眠時間は7時間半程度がもっとも健康的とされますが、これより1サイクル少ない6時間ほど寝ます。眠りに落ちるのはいつも一瞬で、睡眠時間がほぼ正確なためにこの20年ほど目覚まし時計を使ったことがありません。寝ている間は意識が消えるという不思議な体験をわれわれは毎晩繰り返して経験します。湯川秀樹氏の最後の弟子で、宇宙をひとつの量子力学系と考える量子場脳理論を専門とする保江邦夫氏は、毎晩眠りに落ちる際に「ただいま」と言うことで死ぬ練習をしていると言います。氏が隠遁者から聞いた教えは、人生の最後に旅立つ瞬間に「ただいま」と言えることで魂が天国へと雄飛できるそうです。臨死体験や末期ガンからの奇跡的な生還、ドイツのアウトバーンを中古のランチア・フルビアクーペで200km/hで走ったとき突然静寂が訪れ額の裏側のあたりに現れた画像が、量子力学の原理を普遍化した数式だったなど、不思議な体験を持つ保江氏ですが、理論的にこれらの信じ難い話を説明されると、それは真実なのだと思えてきます。
野菜の近くで暮らしたい
自宅から歩いて5分ほどのところに、スーパーマーケットチェーンのオオゼキ発祥の店があります。先代が始めた間口数メートルの乾物を扱う商店からスタートして、隣地の太陽神戸銀行跡地に店舗を広げ、向かいの競合店が潰れ、上場して巨大化していく姿は昭和の流通史そのものです。かつては面積あたりの売上が日本一になったこともある人気店ですが、最近はほとんど買い物に行かなくなりました。食事の回数が減ると、豆腐や納豆ならどこの店と買い物がピンポイントになり、最もお金を落としているのは業務スーパーです。徒歩圏に3店舗、車で通る先に3店舗ありチェーン店でありながら、値段と扱っている商品が店舗により異なるので使い分けをします。乾物類を中心に値段が安く、ロットの大きな商品があるために福島での旅館の仕入れにも使っていました。今でも福島に行くと地場のスーパーやJAで野菜を買いますが、最盛期の値段は東京の4分の1と魅力的です。業務スーパーがあれば、あとは野菜の近くで暮らしたいと思います。
すべてのタンパク質は植物由来
Netflixが2018年に製作したドキュメンタリー「The Game Changers:スポーツ栄養学の真実」を見ました。最近はほぼ菜食主義者なので本作の主張に驚きはありませんが、トップアスリート界での菜食主義者の増加には目を見張るものがあります。救世主だと思っていた小麦が悪魔だと人類が気づくまで1万年を要したように、巨大産業がバックにつく肉食論争は当分決着がつかないでしょう。菜食なんて無理と決めつける人も多いはずですが、人体の可能性と自分の運命は変えられます。この映画に出てくるアスリートや消防士、軍人が肉食から菜食に切り替える理由は、怪我や疲労からの回復の速さにあります。選手生活は怪我と回復を繰り返しますが、動物性タンパク質は複数の炎症化合物を生成してそれを妨げます。アメリカ14州にまたがるアパラチアントレイル3,522kmの走破で世界最速記録を樹立したスコット・ジュレクも完全菜食主義者として知られます。すべてのタンパク質は植物由来であり牛肉や豚肉は中継に過ぎないことは見落とされています。
より深いリアリティの核心
金曜日に福島県西郷村から東京に戻り翌土曜日には急ぎの用事で再び西郷に行きました。往復で軽く1万円を超える高速はよほど疲れたとき以外は使いません。早朝の国道4号線なら3時間半ほどしか要さず浮いた高速代で3,500円の那須湯本温泉の素泊まり民宿に泊まりました。民宿というよりは湯治場の自炊棟で、Wi-Fiやクレジットカード決済などあるはずもなく電気があるだけありがたいという心境です。2軒となりが共同浴場という特権的ロケーションで、風呂に行く度にご主人が鍵を開けてくれます。4、5人でいっぱいになる共同浴場は、星野リゾートでは味わえない温泉場の風情にあふれます。洗練とは程遠く豪華さを求める層なら逃げだしたくなる生活感漂う施設ですが、十分と言えば十分で産業化が成し遂げられなかった圧倒的なリアリティがあります。ホスピタリティビジネスに関わる人は非日常という枠を超えて、より深いリアリティの核心についての理解を広げる必要があるのでしょう。
寿命を延ばすのは飢餓
一般には受け入れ難いと思いますが、出張でも旅行でも泊まりがけで家を離れるときは断食の機会だと思います。その土地の美味しいものに興味がないわけではありませんが、何を食べてもそれなりですから、何かを口にして身体に負担をかけるよりは何も食べない方に魅力を感じます。世の中の美味しいものを食べ尽くしたいとも思いませんし、それよりはいつまでも美味しく食べられる健康体でいることを優先します。那須に泊まったついでに2日ほど断食をしましたが、いつものように身体の変化は嗅覚が敏感になることです。20人ほどが入れる大浴場に人が入ってきただけで他人が発する匂いをかぎ分けることができるのには自分でも驚きます。おそらく飢餓状態で体はサバイバルモードに入り、獲物を見つけるために嗅覚の感度を上げた名残でしょう。長寿遺伝子が活性化され、オートファジーにより細胞が浄化され自然免疫の機能が上がるなど、寿命を延ばす要因が栄養飢餓に関連していることを世間の人は過少評価していると思います。
コロナを騒ぎたてる人たち
昨日は甲子高原フジヤホテルの解体現場に行きました。陽が射す日中でも氷点下6度と寒い日は続きます。日帰りでもよかったのですが、せっかくなので隣町の那須にある、保養所再生で脚光を浴びた四季俱楽部に泊まりました。昭和から平成に変わる時代に建ったと思しき豪壮な施設はフォーシーズンズ時代の椿山荘ほどではないにせよ、採算度外視で建てられた豪壮なつくりはバブル経済の産業遺産と呼べそうです。一人では持て余す12畳と6畳の客室に税・サービス料込で2,000円台なら、内線電話が通じないとか多少気になることがあっても文句を言えば罰が当たるでしょう。白濁した単純硫化水素泉のかけ流し大浴場も素晴らしく、気持ちの良さと気の毒さに思わずため息が出ます。同業者でなくてもこれが異常な事態であることは分かります。安いほど良いと単純に喜ぶ人もいるでしょうが、それは経済を殺すことの悲惨さに気づかず、コロナを無暗に恐れ騒ぎたてる人たちと同じでしょう。
苦痛な家事は愛すべき趣味
昨日の夕食は大豆ミートのカレーでしたが二晩ほど寝かせるとホテル風になります。煮込み料理は一晩以上寝かせると美味しくなり、肉を使っていたときは煮崩れしましたが、大豆ミートはポークカレーのような食感を残します。調理器具の充実やレシピ動画の普及により自炊のハードルが下がるなか、料理に関心が向くようになったのは一日一食にした影響です。一日三食なら調理は苦痛な家事でも、一食なら愛すべき趣味に変わり、調理に手をかける気になります。居酒屋運営の主要14社の店舗はコロナ前比2割減となり、1,356店が昨年末までに閉店したと伝えられます。消費者が生活様式を変化させ、ウーバーイーツがもてはやされましたが、食べることの本質に立ち返る時期に来ていると思います。食事の大半は快楽のためにありますが、生きるための食事を楽しむには自分で作ることが一番です。食事の根幹は家庭料理にあり、食事を健康な生活の源泉にするには世界でもまれな低脂肪食である日本の伝統食が最もふさわしいのでしょう。
ハードルは低いが満足は高い
日経新聞で紹介された料理研究家の若山曜子氏のレシピチャンネルを見ました。東京外国語大学卒業後パリへ留学し、ル・コルドン・ブルーパリ、エコール・フェランディを経て、パティシエ、グラシエ、ショコラティエ、コンフィズールのフランス国家資格(C.A.P)を取得しパリのパティスリーやレストランで経験を積む本格的なキャリアながら、YouTubeの1分レシピは簡単そのものです。昨日は夕食が終わってから作り始めて、ラブラドールと散歩に行っている間にバナナブレッドが焼き上がります。手間暇をかけず調理プロセスをそぎ落としながら、休日に食べたくなるようなちょっと豪華で来客時にも出せる仕上がりです。家にある材料だけでしかもボールひとつで作れ、オーブンの電気代を入れても4人分の原価は200円ほどです。YouTubeに加えインスタグラムで動画を配信し、レシピのPDFと参加者の質問に答えるQ&Aにより行うレッスンも在宅時代に適しています。料理のハードルは年々下がりますが、自分で作れば美味しさと満足は高まります。