金曜日に福島県西郷村から東京に戻り翌土曜日には急ぎの用事で再び西郷に行きました。往復で軽く1万円を超える高速はよほど疲れたとき以外は使いません。早朝の国道4号線なら3時間半ほどしか要さず浮いた高速代で3,500円の那須湯本温泉の素泊まり民宿に泊まりました。民宿というよりは湯治場の自炊棟で、Wi-Fiやクレジットカード決済などあるはずもなく電気があるだけありがたいという心境です。2軒となりが共同浴場という特権的ロケーションで、風呂に行く度にご主人が鍵を開けてくれます。4、5人でいっぱいになる共同浴場は、星野リゾートでは味わえない温泉場の風情にあふれます。洗練とは程遠く豪華さを求める層なら逃げだしたくなる生活感漂う施設ですが、十分と言えば十分で産業化が成し遂げられなかった圧倒的なリアリティがあります。ホスピタリティビジネスに関わる人は非日常という枠を超えて、より深いリアリティの核心についての理解を広げる必要があるのでしょう。