脳を奪われる人類

話題のChatGPTのオープンAI社CEOサミュエル・アルトマン氏が、G7首脳としては初めて岸田首相と面会しました。アルトマンCEOはこれまでに5度来日し、4回は観光と言う日本びいきとされます。デジタル大臣は国会答弁作成などの業務にAIを活用すると言いますが、むしろ政治家の大半を置き換えた方が良いかもしれません。末恐ろしいポテンシャルを持つChatGPTが普及した社会は、知るほどに不気味さを増します。大半のホワイトカラーや企業経営者より優秀で、アメリカの経営者の間では、ハーバード卒を雇うよりもChatGPTを使いこなす方が有益と言われます。学校教育や多くの士業、医療、創作活動などはAIが活躍すると予想され、そんな社会を手放しに喜ぶことはできません。ローマ時代にはものを言う機械と言われた奴隷が、産業革命により蒸気機関に代わり、脳が人工知能に置き換わる歴史の転換点にわれわれは立っているのでしょう。

ご飯と沢庵が最高のごちそう

週末に断食をしました。断食の効用を理解しても、長年染み付いた食習慣から抜け出すにはきっかけが必要です。食料が手元にある家を離れるタイミングは断食に最適で、土曜日は白河にいたので簡単に食事を抜くことができます。わずか一晩でも胃腸や肌の調子が改善し、何より断食明けの食事は、それが仮にご飯と沢庵だけだとしても身体に染み渡るごちそうになります。現代人にとっての食事は快楽のためであり、それ故に執着や中毒が不健康を招きます。とくに避けるべきは、添加物や精製された糖質のような高度に産業化された食品で、これらは人間の欲望を刺激して売上を最大化します。禁断症状を利用して有害商品を売りつける産業から逃れる方法は、人体本来の生活リズムに戻すことでしょう。所詮は気のせいに過ぎない空腹を正気に戻す方法は、断食しかないと思います。

避粉旅行は人生の必需品

昨日は白河に行きました。南湖公園の800本の桜は満開ですが、サウナの計画地にある三春桜は先週が満開だったようです。白河市は福島県南端ながら桜の開花が遅く、例年の見頃は4月中旬から下旬です。3週間那覇にいたおかげで、花粉症に悩まされずに美しい花の季節を過ごしたのは、記憶にないほど昔です。花には生理的、主観的なリラックス効果があり、副交感神経が高まり、心が落ち着きます。多くの日本人は桜の咲くわずか数日の美に無上の価値をおき、ときにはそのはかなさに人生を投影します。その土地のエネルギーを体現している花からは生命力をもらうことができ、最も簡単に幸せになる方法は、身近な場所に頻繁に花を活けることでしょう。野山一帯がパワースポットとなるこの季節を、花粉症なしに楽しむ避粉旅行は人生の必需品と言えます。

贅沢は物欲と中毒を悪化させる

物流業界では来年4月以降、自動車運転業務の時間外労働時間の上限を年間960時間にする2024年問題が話題です。今の物流量の7割しか運べなくなりますが、この乱暴な施策は正しいと思います。1割削減なら従来のやり方でこなしますが、3割なら物流改革が必要となります。人口減少とG7最低の生産性を改善する好機ととらえるべきでしょう。2台分の輸送が可能な連結トラックの導入や、新東名に来年度設置される自動運転専用レーンなどが期待されます。ワークシェアリング的な運転手の確保やスピードリミッターの上限速度緩和、身近なところでは再配達をなくす置き配なども考えられます。しかし、環境への影響も考えるなら、過剰な便利さをあきらめることが有効かもしれません。便利さを手放すことに多くの人は反対するでしょうが、いつでも好きなモノが手に入る贅沢は、物欲と中毒を悪化させるだけで本当の幸せには見えません。

世界最安値に貢献する楽天

YouTubeの人気コンテンツだった楽天の三木谷氏について、光文社のFLASHが報じた暴力団組員との密接交際写真は衝撃的でした。4億4千万円という巨額損害賠償訴訟を、楽天が即座に起こしたことからも事の重大さが分かります。4期連続赤字が注目され、4月21日には楽天銀行がプライム市場に上場を控えるという間の悪さからも、政治的な背景を感じます。上場企業トップとは思えないあられもない姿で反社と写真に納まる不注意さや、ウクライナ女性とのパーティーを自ら暴露してしまう迂闊さは、総会屋に利益供与を行い、セクハラ、パワハラなどなかった昭和の企業のガバナンスを思わせます。楽天モバイル元部長らが24億円をだまし取ったとして、このタイミングで再逮捕されたことも悪印象を増幅させます。世界最安値のアマゾンプライムユーザーとしては、競合する楽天には頑張ってほしいものです。

自分に素直に生きる

近所に恵泉女学園中学・高等学校がありますが、恵泉女学園大の募集停止に衝撃が走りました。先進国で最も学歴偏重が残るとされる日本ですが、大きな組織には今も学閥があります。恵泉は名門女子大であり、卒業生の年収日本一に輝いたこともありますが、学歴と年収には相関がありそうです。学歴と社会階層もほぼ一致していて、国会議員の4割は東大、京大、早稲田、慶應の4大学が占めると言われます。健康に関しても、学歴の高さは寿命にプラスに働くとの説が主流です。一方で、幸福感と学歴の関係については諸説あります。教育程度が高い人ほど、学歴、職業、所得といった社会的ステイタスに執着する傾向が強いとされます。幸福感に与える影響が強いのは、健康、人間関係、自己決定とされ、所得や学歴は上位ではありません。重要なのは、他人の決めた価値観にとらわれず、自分に素直に生きることでしょう。

政治への幻想

近所に区議会議員選挙の掲示板が作られ、小さな子供がお母さんに「これビンゴ?」と聞いています。ビンゴなら9升で済みますが、人口94万人の世田谷区では、90人近い候補者を貼るスペースがあります。狭い集団内の選挙は一定の意味を持ちますが、見ず知らずの人を政党や顔写真のイメージだけで選ぶはめになります。投票には行きますが、選挙制度の非効率さは異常だと思います。失政が経済を崩壊させ、先進国から短時間で後進国に陥ったアルゼンチンのように、政治は国民の生命、財産に直結します。一方で政治家の仕事の多くは民間委託やAIに置き換え可能であり、クオリティーは向上し議会対策や選挙運動など無駄な業務コストが減ると思います。政治への幻想が既得権益を温存し、国の未来に明るさを見出せない理由に見えます。

自分の年齢は自分で決める

出合いと別れの季節は出発と終着の季節でもあります。最初に就職した会社に勤めていたなら先月末で定年を迎えていたはずです。定年など想像できませんでしたが、いざ自分がその年齢になると、ここからが出発だと都合良く考えるものです。鈍感なのか楽天的なのか、自分の年齢を悲観しないのは、若い時と比べて不便になったことがないからです。視力はむしろ良くなり、肥満やアレルギー疾患も解消しむしろ健康でQOLは改善しています。10年前の写真と比べると外見はそれなりに変わっているはずですが、所詮その程度の違いです。年齢を理由に参加を断られるツアーはありますが、団体旅行は嫌いですし、やりたいことはできる時にやっておいたほうが良い、という不吉なアドバイスをあせって実践しようとも思いません。人は社会が押し付ける年齢を安易に受け入れますが、自分の年齢は自分で決めるものでしょう。

最後までスキルを磨き続ける

新年度に入り街で新社会人の姿を見かけると、働くことの意味を考えます。パラレルワークが当たり前になり、サラリーマン生活は以前ほど堅苦しいものではなくなり、仕事を主体化するチャンスが増えると思います。7年ほど前にサラリーマン生活を止めてからは、別の視点で見られるようになり、仕事はお金では買えない体験ができ、スキルを磨く自己投資になり、ときには感謝され、自己実現の可能性を秘め、お金までもらえる最強のエンターテイメントと言えます。そう考える人が少数派なのは、お金を稼ぐことを義務と考えるからかもしれません。仕事が義務ではなく働く権利であるなら、誰もが仕事を人生と一体化し自由を謳歌する資格を持つはずです。定年にかかわらず生涯働き続け、人生の最後までスキルを磨き続ける意欲を継続するなら、人生の後半に今よりはるかに明るいイメージを持てるのでしょう。

自分を奪われるスマホ脳

「スマホ脳」がベストセラーになり、スマートフォンがドラッグであることが認知されるようになりました。スマホをメッセンジャーやLINEの着信通知機能ぐらいにしか使っていない自分でさえ、短期の記憶が低下している自覚があります。スマホのQRコード決済に慣れると、財布を持ち歩くことも、ICカードやクレジットカードを取り出すことさえ面倒になり、ましてや現金しか使えない店には行かなくなります。便利なサービスは、脳と行動、人間の能力を知らぬ間に支配すると思います。会話を減少させ、カーナビは脳の空間認識力を低下させ、ながら仕事は脳の効率と集中力を下げ、ブルーライトはメラトニンを抑制し、電磁波が人体を蝕み、ゲームなど非生産的な気晴らしに時間を使います。最も恐ろしいことは流される情報を受け身で消費する存在になり、皆と同じことが自分のしたいことだと錯覚させ、自分を奪われることだと思います。

Translate »