人の縁を感じる旅館業

新甲子温泉は曇りがちの寒い一日です。阿武隈源流の雪もだいぶとけ始めてウッドチップのトレイルがところどころ顔をのぞかせています。昨夜はかつての同僚に知人と二人で宿泊していただきました。用事を終えてから新白河着が22時過ぎになってもわざわざ訪ねてきてくれることには感謝しかありません。温泉の力もあるにせよ、これまであまり大切にしてこなかった人の縁というものを強く意識するようになりました。

温泉中毒?

今朝の新甲子温泉は快晴ながら寒い朝です。昨日も日中は氷点下の寒い一日でした。夕方になって無性に那須湯本温泉の鹿の湯に入りたくなり出かけました。私は温泉や入浴は基本的に40度程度の温いお湯に長く入るのが好きなのですが、先日プロカメラマンの室伏那儀氏と那須湯本の鹿の湯に行って以来すっかり高温入浴に魅せられてしまいました。さすがに48度の浴槽は底にお湯の流れがあるらしく足が低温火傷のようになるのですが、今日は46度の浴槽でも実際には47度以上あり、肩まで浸かったときに脳内麻薬のβエンドルフィンでも分泌されるのか、なんとも快感で至福の時が訪れます。この共同浴場はその風情からしてかなりスパルタンで、頻繁に温度管理をする係の人もとくに若者には厳しい指導をしていて、それを見るのも楽しみ?のひとつです。

旅をする阿武隈源流

今朝も新甲子温泉は雪が降り続き冬の風情です。パウダースノーで雪面は歩きやすく、温泉あがりの火照った体に心地よい微風です。ラブラドールも元気ですっかり散歩道がお気に入りです。

昨日は2016スカイランニング世界選手権ユース日本代表の池田華子さんと福島で料理の打合せをしました。池田さんは自身がトップアスリートであると同時に、運動栄養学の研究を行っており、宿の食事について助言をいただきました。今後池田さんとは、アスリートのための食事をベースに健康増進につながる料理メニューの共同開発を進めていく予定です。

福島駅までは新甲子温泉からちょうど100kmありますが、国道4号線の流れは早く2時間ほどの距離です。福島市内で見る阿武隈川は一級河川にふさわしい大河で、水源はこの西郷村にある那須連山の甲子旭岳(1,835 m)です。毎日見慣れた阿武隈源流の清流が宮城県まで総延長239 kmの長い旅をして太平洋に注がれます。

驚異的な体感温度計

今朝の新甲子温泉は雪で、スノーシューが十分に使える10cmほどの積雪です。温泉からの眺めは、オイルのなかを砂が落ちる、土産物で売られる瓶のような光景です。

昨日も夕方に那須湯本温泉の鹿の湯に行きました。7世紀前半の開湯と言われる那須温泉元湯は天平10年(738年)の正倉院文書に記録が残る古い湯治場です。ひしゃくで100~300回後頭部に湯をかけるかぶり湯は、薬分を吸収して入浴後のめまいを防げるといい、ひしゃくを持参する人もいます。

一昨日は41度、43度の浴槽にしか浸かりませんでしたが、昨日は46度、48度の浴槽に入りました。那須の別荘などからほぼ毎日のように来ているという常連が固める高温浴槽は、低温火傷の危険性があり、浴槽への出入りで波を立てないように同時に入り、同時に出ます。頻繁に係の人が湯温を計るのですが、毎日入っている常連は驚異的な正確さで湯温を当てます。48度の浴槽は、47.3度と言っていたら、実際に計ってみると47.2度でした。

48度の浴槽は3分程度の入浴が一般的で、へそまで1分、胸まで1分、肩まで1分と分割すると体への負担が軽減されます。

春の兆しと雪景色

昨日の雨は夜半から雪に変わり、快晴の今朝の新甲子温泉は雪景色になりました。一昨日から蔵王スカイランニングなどの撮影をしているプロカメラマンの室伏那儀さんに来てもらいました。昨日は消防訓練があり119番に訓練火災の通報を行い、避難誘導、初期消火など一連の流れを実施して確認を行うもので、室伏さんにも協力していただきました。

3月下旬の新甲子温泉は春の兆しと冬景色を行ったり来たりの天候ですが、幸いここにいる限り花粉症の症状は出ません。

しきたりのある温泉

今朝5時過ぎからラブラドールと阿武隈源流に散歩に行きました。那須連山はまだ冬山の様相ですが、宿のあたりは一日で目に見えて雪が減りました。風が心地よく至るところで沢音と野鳥の声が森に響き春の訪れを感じさせます。

今日の午前中は宿から20分ほどの那須湯本の鹿の湯に行きました。41度、43度、46度、48度の硫黄泉の浴槽があり、入浴方法を係員に聞くようにとの看板が掲示されているように入浴方法にしきたりがあります。46度、48度の浴槽は人が出入りすると浴槽に浸かっている人に熱が伝わるので、同時に入浴して出るようです。46度には3から5分、48度は2分を2回など一定の目安があります。また自分では出られなくなり、人に出してもらうこともあるようです。結局2時間ほど入浴しましたが、浴槽の外に全身を出してしっかり体を冷ませば湯あたりしません。ただ、入浴後は副交感神経が高まったのか無性に眠くなります。

太古の昔からの友達

昨日は消防署に営業に必要な防火管理者選任や消防計画などの書類を提出し明日消防訓練を行い、あとは県の建設事務所に建物の改善計画書を提出すれば営業ができる状態になります。営業できるようになったらなったで不安が募り心配事が絶えません。

そんなときはやはり阿武隈源流のブナの森への散歩が一番です。朝はまだ雪が締まっていて歩きやすいのですが、おそらく気温は0度ほどで暖かいです。雪が少なくなり至る所に沢が現れ阿武隈川に注いでいます。

太古の昔から友達だった犬は最高のパートナーです。ラブラドールも不安なのか、片ときもそばを離れません。阿武隈の清流が心地よくしばらく水辺に佇むと、ラブも人のひざにあごを乗せて甘えてきます。ふさふさの毛をなでていると血圧が下がるのかこちらもリラックスしてきます。長い間ともに暮らしてきた犬と人間はやはり特別なパートナーだと思います。

同じ村なのに花粉症が出ない

今日は消防署に消防計画、防火管理者選任、消防訓練計画などの書類を提出するために早朝東京を出て新甲子温泉に戻りました。5時半頃の環状七号線はスムーズに流れているのですが、私の車の二台後ろにマークXの覆面パトカーがいて少し早めに気づいた私は難を逃れたのですが、後ろを走っていた車が捕まってしまいました。いつも善良そうなドライバーばかりが餌食になるのは気のせいでしょうか。

娘の卒業式などで2日ほど東京にいたせいで花粉症が本格的に始まりました。それでも例年よりはかなり症状は軽いです。同じ西郷村でも標高400mほどの消防署のある付近では症状が出る花粉症も、宿のある標高800mほどの地点まで来ると症状がかなり緩和して楽になります。

今回は東京からラブラドールを連れてきました。言葉は分からないのに真剣なまなざしで目を見つめて人の話しを聞いてくれる良き相談相手です。

消費者心理を知り尽くすイケア

今日はシーツなど客室で使う備品や調理器具を買いにイケアに行きました。開店前の8時30分から営業しているイケア港北2階のレストラン&カフェは倉庫のような殺風景な風景ながら、イケアの家具を置くとレストランらしく見えて、さまになるのはさすがです。

イケアの製品は消費者心理をよく理解していると思います。デザインがちょっといいかなと思わせ手に取らせ、値段を見て予想より安いので、買い物かごに入れてしまいます。

それはレストラン&カフェでも同じで、カフェテリア方式の店の通例で色々取っていると結果としては高い支払いになります。

それでも開店前の30分に限りコーヒーは無料ですし、一人の支払いは数百円で済みますのでまた行こうという気にさせます。朝食もスパイシーな料理が多く、ちょっとしたエトランゼ気分になれます。

プライスレスのイラストケーキ

今日は娘の卒業式があり出席しました。卒業生の別れのことばは、結婚式の新婦の挨拶のように泣かせるものでした。写真のイラストケーキは隣町の南会津町田島にある昭和7年創業の「御菓子司三浦屋」のもので、地元では知られた店です。曽祖父母は木工品の専門職人の指物師だったそうで、店内には砂糖菓子の木型が飾られています。小田原のホテルなどで修行したという若主人がチョコペンで手書きで描く絵はかなり精巧で、アートの領域に入る卓越したものです。

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