
例年今の季節になると一年を振り返ります。自分が30年のサラリーマン生活から離れた年だからかもしれませんが、2017年は特別な年だと感じます。資本主義がフロンティアを失い、歴史の歯車が静かに逆回転を始めた年として後世に記憶されると思います。これまで信じてきた思考の枠組みから離れることで全く違った景色を見せてくれます。
今まで自分が信じてきたものは浮き草のようなものだったと思います。だれしも幸せを求めますが、経済成長期の幸せ追及は執着を生むものでした。どこへ行く、何を食べる、どのように過ごす、といった記号的消費はドーパミンによる幸福感であり、その喜びはすぐに去ります。
経済至上主義の社会はものをたくさん売るために何事も執着を生むようにできています。中毒性のあるこれらの商品を買い続けることのむなしさに気づき、自分自身と向き合うことで、幸せは持続します。晴天に恵まれたこの週末はいくつかのトレイルレースがありましたが、これらのレースは自分と向き合うための最高の旅だと思います。

昨夜はまとまった雪が降り4時半頃には除雪車が来ました。青空に月が浮かび雪景色とモルゲンロートの美しい朝です。建物が古いので冬の生活は寒さや凍結との戦いですが、この季節が一番美しくやはり冬が好きです。



この一ヶ月ほど、シドニーから来た留学生を預かっています。高校一年生ながら、14歳からアルバイトをしていて、自分の主張をしっかりするところは頼もしく感じます。伝統的な日本社会では、自分の主張をすることは和を乱すことと捉えられがちですが、それは論理の飛躍だと思います。彼女は自動車に乗るのが嫌いで歩くのが好きというので、昨日は近所を散歩しました。歩数計は3万3千歩を超えていて、山以外の場所をこれだけの距離を歩くことはまれです。自動車や電車に依存しない歩く移動は予定調和ではない発見が多く刺激的です。
2001年より日記を付けています。時々何年か遡り自分の生活と考え方がどのように変わってきたのか確認します。昨年の今日は新甲子温泉で住むにために南会津に薪を買いに行き、一昨年は当時の勤務先で買収検討中のホテルに調査で泊まり、5年前の今日は中央自動車道の笹子トンネルで崩落事故がありました。9名が亡くなる事故は、蓼科の帰りにぼくがトンネルを通過する1時間ほど前に起こりました。ニュースで見るだけの事故が、突然自分の人生を終わらせることを意識しました。死を意識することは悪いことではなく、今日を真面目に生きなくてはいけないと戒めてくれます。