パエリアパンは万能調理器具

昨日は待望の50人用90cmのパエリアパンが届きました。10人用52cmの鍋でのパエリアづくりの要領は分かってきたのですが、大人用のたらいほどあるこの鍋での調理は全く別ものでしょう。一人パエリアは作る分量が少なく鍋の傾きの影響で水加減が難しいですが、薪の火のコントロールは分かってきました。当分の間夕食はパエリアになりそうです。

パエリアパンは万能調理器具で、朝は昨日平田村の農家民宿でもらった朝採りのナス、ジャガイモ、とうがらし、卵を焼きました。塩とローズマリーだけのシンプルな味付けながら美味しいです。調理は本来毒抜きが目的であって、新鮮な食材をシンプルに食べるのが一番美味しいのだと思います。燃料は工務店でもらってきた建築廃材ですし、食後はコーヒーを飲みながら焚火を楽しむこともできます。

郷愁を誘う農家民宿

昨日はお誘いをいただき、宿から60kmほど東北東に行った平田村にある農家民宿「お福来郎(おふくろ)」に泊まりました。14時頃から蓬田岳(よもぎだだけ・標高952.23m)に登ってから宿に向かいました。民宿の魅力は客と宿の主が生活をともにする感覚だと思います。客対宿という不平等ではない人間関係の心地よさがあります。

高い天井には大きな梁が通り、田舎の親戚の家といった懐かしさがあります。標高600mほどの場所にありむしろ寒く、車の通行が少なく静かです。気温が高いと宿の前の小川にはホタルが舞うそうです。

昨年開業したこの宿では大半の野菜が自宅で収穫され、自家製の「じゅうねんぼたもち」など素朴な料理ながら美味しいものばかりです。以前この宿では、日本でごく初期に20羽のダチョウを飼育していたそうで今も柵が残っています。ダチョウは1年で100キロ以上の巨体になり60年生きると言います。宿の一番鶏が朝3時に鳴くのも郷愁を誘います。

労力が必要なトレイルの維持

今朝の新甲子温泉は曇天ながら雲が薄いのか明るい空です。宿の外に出るとヤマユリの甘い香りが漂います。江森山との間にある阿武隈川の狭い渓谷に雲海が立ち込め幻想的です。朝霧の立ち込める森に入るとヒグラシの音色と森を抜ける風が心地よく幻想性を高めます。

この数日の雨で水量の増した沢音の響く剣桂神社で手を合わせると気分が落ち着きます。祈りと健康の関係が注目されていますが、祈りには感謝の要素が多いことがその理由だと思います。

昨日は赤面山に続く登山道の下草を刈りました。これまで渡っていたスキー場の草丈が伸びスキー場を迂回するルートが必要になったためです。今までは使わせてもらう一方だったトレイルの維持には多くの労力が使われていることを実感します。

パエリアのストイックな魅力

今朝の新甲子温泉には青空が戻ってきました。せっかくの晴天なので宿を5時に出てラブラドールと甲子山(1549m)に登りました。山頂は風がありこの季節でも寒いです。甲子山への往復は宿から14.59km、累積標高は900メートル、消費カロリーは882kcalです。ほぼ同じ距離で累積標高の高い赤面山より消費カロリーが多いのは、このルートは距離の半分を舗装路が占めているために登りの負荷が高いからかもしれません。上りは1時間40分、下りは1時間ですので、8時前には宿に戻りました。屋外でも使えるようになったWiFiを使い、青空のもとで仕事をしても汗をかかないで済むなど東京では考えられません。

一昨日薪で試作したバレンシア風パエリアにはすっかり魅了され、昨日も一人でパエリアを作りました。火を見ながらの料理は心が落ち着きます。米料理ですし、オリーブオイルでチキンの出汁を取るという手法もどこか日本の料理に似ています。薪料理の楽しさは状況が刻々と変わるためにリカバリー力が必要なところです。

パエリアはシンプルな調理法でレシピもストイックなほど簡素であり技量の差が現れます。調理のポイントは火加減、水加減、鍋の傾斜を無くして炊きムラをなくすことだと思います。冷めても食べられますし、骨付きチキンの一番美味しい食べ方だと思います。

パエリアの魔力

昨日は「複業」の専門家として各方面から注目される中村龍太さんにお越しいただき、「阿武隈源流でパエリアづくりをしながら、しごとの未来を語るワークショップ」を開きました。親戚の剛さんに脆弱だったWiFi環境を改善してもらい、阿武隈源流を見下ろす屋外でもWiFiが使えるようになりました。Snowpeak社製の大型タープ内で昼食を食べたあとはモバイルバッテリーでプロジェクターを動かしリモートワークの環境を確認しました。夕食は米どころとして知られるスペイン東部バレンシア地方発祥のバレンシア風パエリアを玄関先で作りました。多目のオリーブオイルを使い鶏肉から出るうまみを引き出す技量が必要な調理法にはすっかり魅了されました。夕食後は中村龍太さんと「しごとの未来を語る」充実した一日でした。

夏を惜しむ

今朝の新甲子温泉は涼しい霧雨の朝です。珍しく鳥の声ではなくヒグラシの合唱で目を覚ましました。毎朝ラブラドールと宿の外に出て深呼吸をします。人間は生涯5億回の呼吸をするそうですが、そんな1回1回に新鮮な森の空気を吸い込むことが健康につながっていることを実感します。

ここにいると子供の頃の、まだあまり暑くなかった40年前の東京の夏を思い出します。30度を超える日が珍しく、プールに行って肌寒い思いをした記憶があります。日中に山を歩いていても森を抜けるトレイルでは汗をかきません。

もうすぐ8月で山の本格的シーズンになり、9月に入れば気候は冷え込むことでしょう。夏がこれほど涼しいと、過ぎ行く夏を惜しむ気持ちになれそうですが、写真の会津の山々の紅葉も楽しみです。

不自然な都会暮らし

今朝の新甲子温泉は時おり日のさす曇天です。夜網戸にしておくと寒いほどでよく眠れますから夏特有の疲れもありません。昨日の朝は赤面山に登りカロリーを消費したので、今日は回復日にします。ラブラドールといつもの散歩道に出かけます。この散歩道は全長が5.11km、累積標高は336mあり消費カロリーは297kcalになりますのであなどれません。前半は山道を標高差130m上りそして226mを下ります。後半の阿武隈源流遊歩道もそれなりの上り下りがあり、多少のトレーニングになります。最後は剣桂神社でお参りをしてロードを上って宿に着きます。5kmのなかに登山道、トレーニングコース、遊歩道、舗装路と異なる路面があり、ブナの森や阿武隈源流の美しい景色を抜ける散歩道は贅沢です。ここでは当たり前のことが贅沢に感じられる、自然から遠ざかった都会暮らしはまさに不自然だと思います。

赤面山へのトレラン瞑想

昨夜ある方にメッセージをいただき、今朝それを読んでいたらトレラン瞑想をしたくなり、5時過ぎから病み上がりのラブラドールと赤面山(1,701m)に登りました。宿の前の登山口から赤面山への累積標高は1,066m、距離は往復で14.21km、登りが1時間48分、下りが1時間4分、消費カロリーは778kcalと朝の運動としては適当で8時には宿に戻りました。

登りはじめて30分ほどした標高1,000mを超えたあたりで黒い大型動物の頭が藪の向こうに消えるところでした。クマよけのラブラドールは反応しなかたのですが、耳の形は熊だと思います。

この一月ほど赤面山には登っていなかったのですが、草の高さは倍ほどに伸び、藪も登山道を覆い始めています。登山道の整備には細かな日常的なメンテナンスが必要なことは実は最近まで知りませんでした。

赤面山からの下りは走るのに適当なトレイルで走力がなくても楽に走れてかなりマインドフルネスになれます。ラブラドールがお尻を向けている写真は落とした餌を必死で探しているところです。

【特別企画】阿武隈源流の秘湯をベースキャンプに巡る那須・会津の天空トレイルツアー

夏でも涼しい標高800mの日光国立公園阿武隈源流にある新甲子温泉をベースキャンプに、那須連山や会津の山々をスピードハイクでまわるトレイルツアーです。宿の前から登山道の続く西郷村を代表する赤面山(1,701m)、那須連山最高峰の三本槍岳(1,917m)、戊辰戦争の戦跡が残る大峠(1,450m)、長大な3つのピークが連なる流石山(1,812m)、大倉山(1,885m)、三倉山(1,888m)など、標高1,800mから1,900mクラスの美しい尾根の整備されたロングトレイルを歩きます。全行程の多くが稜線という贅沢なルートです。概ねコースタイムの3分の2程度の時間で10時間以上の山での行動ができる方を対象としています。
初日は阿武隈源流散策や短いトレッキング、2日目は那須連山や裏那須の尾根へのトレッキングを予定しています。天候によりルート変更、中止、もしくは別のアクティビティに変更することがあります。参加費用は2泊4食の食事、宿泊費、諸税込みで19,500円です。時間と条件があえば新白河駅への送迎も対応したいと思います。募集人数は若干名です。もちろん皆さまのお友達やご家族の参加も歓迎です。お申込みは「お問い合わせ」よりお願いいたします。

期日:8月11日 8:00 ~ 8月13日 12:00

募集:若干名

エメラルドブルーの特別な清流

今朝の新甲子温泉は久しぶりに美しい青空が顔を見せる高原らしい乾いたさわやかな気候です。久しぶりに宿から車で20分ほどの那須湯本の鹿の湯に行きました。平日の朝は人影まばらで、遠く東北の秘湯まで行かなくてもここで十分です。もちろん仕事もしていて朝温泉浴場を洗い、駐車場や温泉浴場前の下草を刈り、館内にあった粗大ごみを集めて、食事を作り、掃除、洗濯、ごみ出しをしてからです。

昼食は阿武隈源流で即席ラーメンとクラッカーです。今更ジャンクフードが美味しいわけではありませんけど、エメラルドブルーの清流を眺めながらのランチは特別なものです。見慣れた風景ながら都会暮らしが長かったぼくにとってはこの清流の美しさは今でも特別なものです。

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