今朝の新甲子温泉は夜明け前から快晴で美しい星空が広がりました。4時半に那須の峠の茶屋を出発して朝日岳、茶臼岳を2時間ほど歩きました。早朝の茶臼岳、朝日岳一帯ではかなりの確率で美しい雲海を見ることができ、雲海に浮かぶ日の出を望むことができます。
年: 2017年
一生分のパエリア?
昨日は70人用とされる90cmのパエリアパンで初めてパエリアを作りました。市販されるパエリア鍋としては最大のもので、厨房で洗うこともできませんしフライパンを移動するのも容易ではありません。写真の左に写る17人用52cmの鍋が2,000トンクラスの駆逐艦なら、90cm鍋は64,000トンの戦艦大和といったスケール感です。わずか6人分を作ったために鍋の傾きが影響してご飯の炊きあがりに若干のムラがありますが一応及第点です。この2週間ほどは毎日パエリアを作っていて、この半世紀生きてきたなかで食べたパエリアの量を、超えたのではと思えるほどです。
持続的な幸せ

今朝の新甲子温泉は朝霧に包まれ、東京とは別世界の冷涼な気候です。ここで暮らすようになってからよく幸せについて考えるようになりました。都市に暮らしているときは、美味しいものを食べる、海外旅行に行くといった脳が感じる刹那的なHappyを幸福だと思っていましたが、それは持続性のない空虚な幸せだと思います。
日常のなかにある小さな幸せが連続する状態が幸福だと思います。源流の森で沢音を聞きながらパソコン仕事をする、夜明け前に焚火をしながら星空を見上げる、ラブラドールと朝霧の森を歩く、足元に山菜や可憐な花を見つける、温泉から那須連峰に日が沈むのを眺める、阿武隈源流を見下ろす丘で本を読む、早朝のトレイルを駆け降りる、夕暮れ時に友人と薪のパエリア鍋を囲む、誰もいない展望台から朝焼けを眺める、そんなささやかな幸せが連続することが幸福だと思います。他方、都市生活で見出す幸せの多くはお金で得る断片的な幸せです。
さらに言えば健康であることやお金の心配がないことは重要だと思いますが、必ずしもそれが絶対条件だとは思いません。幸せは自己の内面にあると考える人が増えれば、自然に恵まれた過疎地の未来は必ずしも暗澹たるものではないと思います。
塗り替えられる栄養常識
昨夜は明るい月が昇っているのに、台風一過のためか満天の星空でした。外に椅子を持ち出し、さわやかな夜風に吹かれながら虫の音を聞いていると、夏が来ないままに秋の気配です。今朝の新甲子温泉は気温15度ほどと寒く、5時前に峠の茶屋から出発して茶臼岳を目指すと秋の空気です。今は廃村となった三斗小屋宿跡へのルート調査も兼ねてラブラドールと25kmほどを歩きました。累積標高は1,693m、消費カロリーは1,311Kcalですが、何も糖分を取らなくても水だけでエネルギーに不足はなくこの倍くらいの距離は歩けそうです。糖質依存の栄養学常識が塗り替えられる日は近いと思います。
ビギナーズラックだったのか?

今朝の新甲子温泉は20度ほどと涼しく、明け方の雨も止み日がさしています。標高800mでも雲の上に出て白河が雨でも晴れることがあります。新甲子が雨でも稜線は雲の上で晴れていることもよくあります。天気予報は気休めにもならず天候が刻々と変わるのもここの特徴だと思います。そのためか虹をよく見かけ、今朝も出ていました。
最近は毎日のようにパエリアを作っていますが、日本パエリア協会の中村さんに指導してもらった初回を超えることができません。私の解釈ではパエリアづくりの難しさは2、30分後の鍋の状態を予測して火加減、水加減、米の投入時期を見極めることだと思います。米が炊けないか焦げるかのトレードオフの問題があります。そこに鍋の傾きという要素が加わるのでことはさらに複雑です。
長旅の魅力
明け方の激しい雨があがり、今朝の新甲子温泉は深い霧に包まれています。昨日は同い年の前職の同僚が日本一周の途中に宿泊してくれました。47都道府県に足跡を残す旅のために、宿には昨夜18時半に着き今朝は4時半に出発するあわただしさです。カメラ、スマートフォン、充電器と着替えだけの荷物は驚くほど少なく、長距離トレイルレース並みのストイックさです。旅の魅力はぼくがトレイルレースにはまる理由の一つだと思います。60kmを超えるような長距離レースになるとどこか長旅をする感覚があります。
お手軽な百名山
今日も新甲子温泉は晴れて、泊まりに来てくれた以前の職場の同期夫妻と5時過ぎから茶臼岳に登りました。峠の茶屋からのアクセスは高山感あふれる百名山へのアクセスとしてはきわめて良好で、駐車場から30分ほどで標高1,900m級の那須連山の稜線に出ることができます。茶臼岳の山頂で、美しい雲海の上に昇った朝日を浴びながら大きく深呼吸をすると、全身に山の新鮮な空気が取り込まれるようです。宿に戻り温泉に入ってからパエリアパンで焼いた野菜や卵、フレンチトーストの朝食です。今後はこれを朝食の定番にしようと思います。
何もないのに全てがある
今朝は2時半に起きて温泉に入り、火照った体を冷まそうと外に出ると星空が見えます。なぜか焚火がしたくなり、玄関先に椅子を持ち出し、工務店でもらった廃材で焚火をしながら星を眺め紅茶を飲みます。薪の焼ける匂いを嗅ぐとアメリカ西海岸の海沿いの高級リゾートを思い出します。東京では星空も焚火も制約がありますが、ここではごく日常的に楽しめます。都市の豊かさに疑問を覚える人が増えることは不思議ではありません。何もないのにすべてがあるのが田舎だと思います。
技と人柄が人を引き付ける

今朝は晴れて気温も低い山日和ですので山に行かない手はありません。晴耕雨読と逆ですが、5時に宿を出て西郷村の4つのピーク(甲子山1,549m、須立山1,720m、三本槍岳1,917m、赤面山1,701m)をまわる23kmのコースをラブラドールと歩きました。距離は22.97km、累積標高は1,602m、消費カロリーは1,263kcalで5時間8分を要しました。トレイルレースのショートコース程度ですが、10時過ぎには宿に戻れます。
昨日の午後は仙台で秋のイベントの打合せをしました。午前中は東京で働いているときにお世話になった松本さんの仙台のお店に伺いました。1978年創業の仙台で唯一の珈琲専門店です。200人ほどが買う回数券がカウンター席に吊るされています。有効期限一年の回数券を年初に14、5万円分買う顧客もいるそうです。回数券なら支払いの痛みは最初の1回だけで、そのあとは立ち寄りやすくなる賢明な方法だと思います。コーヒー鑑定士資格で最高峰とされるブラジル認定珈琲鑑定士資格とシニアソムリエのダブルライセンスを持つ松本さんの技と人柄が人をひきつけていると思います。そんな宿にすることが目標です。
人と自然の関わり方

昨日の午前中は地区の草刈りがありました。宿から赤面山へ続くトレイルの下草などは個人的に刈っていますので、多少は草刈り機の扱いにも慣れましたが、地元の人は草刈りが日常生活ですので、刈ったあとの仕上がりの差は歴然としています。草刈りの後は胡麻のジェラートが三セク施設のキョロロン村から提供されました。
雪かきと同様に草刈りも一定の達成感がありますが、やり始めると際限がありません。旅館や保養所が集積するこの地区ではまだ人員の確保ができますが、遠からずこうした活動が難しくなる時代がやってくるでしょう。これからの時代は人間による手入れを最小限で済ますような雑木林の形成など、人が一方的に自然を改変するのではなく、自然との関わり方を変えて行かなくてはならないと思います。