
先日宿に居ついていた迷い犬は動物愛護センターで収容されたあと、いつもお世話になっている川谷郵便局で飼われることになりました。5歳くらいの雌だそうです。最初にこの犬を見つけたのは那須甲子道路ですので、おそらく「国立那須甲子青少年自然の家」付近で離されたと考えられます。その2日後に宿に現れ3日ほど玄関横の軒先で過ごしました。ラブラドールとの阿武隈源流の散歩にもついてきて、姿を消したと思うと遊歩道の出口で待っています。3日目には空腹でどうしようもなくなったのでしょう。立ちあがって宿の玄関をたたきます。一切吠えることも威嚇することもない大人しい犬で、命が脅かされるような状況でも冷静な判断をする賢い犬ですからきっと新しい家族に愛され幸せになってくれると思います。
そう言えばうちのラブラドールは悪いものでも食べたらしくあれほど欲しがる餌を昨日は全く食べません。生活習慣病の大半の理由は食べ過ぎだと思うのですが、何も食べずにただマットの上で横たわるだけのラブを見ていると、本能的に体を治癒する方法を知っているのだと思います。体調の悪いときに栄養をつけようと食べる行為は逆効果だと思います。迷い犬の冷静な判断といい、やはり身ひとつで生きている犬こそマインドフルネスの先生です。



昨夜の新甲子温泉は満天の星空で、今日は日中晴れていましたが、雷鳴を伴う夕立で駐車場には水蒸気が立ち昇りヒグラシが鳴きます。今日は昨日行った流石山(1,812m)、大倉山(1,885m)、三倉山(1,888m)の裏那須の尾根の入口にあたる大峠(1,450m)から三本槍岳(1,916.9m)、三斗小屋温泉を経て大峠に戻るルートで写真を撮りました。三本槍岳に続く尾根に上がると昨日は確認できなかった戊辰戦争時代の会津側の防衛線だった塹壕跡がはっきりと分かります。写真は今朝最初に行った鏡ヶ沼です。早朝の沼は美しくしばらくそこに佇みたくなります。最新の山の地図では鏡ヶ沼から那須連山の縦走路に上がる登山道があるはずなのですが、登山道は忽然と姿を消し、小一時間の藪こぎもむなしく結局林道まで戻ることにしました。海が大好きなラブラドールはこの沼でも水浴びをしていました。沼のまわりにはおびただしいイノシシの足跡が残っています。
昨日に続き今日は、宿から車で30分ほどの大峠から、流石山(1,812m)、大倉山(1,885m)、三倉山(1,888m)の美しい裏那須の3つピークの尾根を歩きました。霧に視界を閉ざされた昨日とは異なり今日は晴天に恵まれました。はるか遠くまで眺望のきく会津の天空トレイルは、登る者の意欲をかき立てます。今日はプロカメラマンの春田倫弘さんにも同行してもらいましたが、ラブラドールはもう飽きたのか前回のようには一緒に走ってくれません。この雲上のトレイルは下界の暑さとは別世界で、半袖であればそれほど汗をかくこともありません。


甲子高原フジヤホテルを起点としたプロトレイルランナー眞舩孝道さん主催の2日間に渡る那須連山と南会津の山々をめぐるトレイルツアーは無事終了しました。昨日の宿泊者のマラソンサブ3比率は6割強と走りの強者が集結した印象です。今朝は延泊していただいたやはりサブ3の方と朝4時半から朝日岳、茶臼岳をまわりました。強風の名所として知られる峰の茶屋のある稜線にあがると体のバランスを崩すほどの突風です。本来は見晴らしのよい朝日岳(1,896m)山頂は雲のなかで眺望はありません。茶臼岳(1,915m)山頂では雲が消え、那須温泉神社の奥宮である那須嶽神社の鳥居の上に神々しい太陽が輝きます。
