
この週末、妻と娘はそれぞれの友人とソウルにいます。勤め人の頃はお金より時間が希少でしたが、いくら韓国が近くても入国に待たされる仁川経由で1泊2日の旅行をする気にはなりません。旅行に行くのは体力的、経済的、精神的な負担になり、それが海外であればなおさらです。以前は本場の北欧サウナを見に行きたいと思いましたが、山口や長崎で石風呂やスッカマに入り、むしろ重要なのは自国の文化を見直すことだと気が変わりました。相対的に貧しくなった日本人にとって海外旅行は高嶺の花になり、以前は定番であったハワイはパラダイス・タックスと言われるほど物価が上がっています。米国本土から片道切符で送り込まれたホームレスにより、ニューヨークと並びオアフ島のホームレス人口が急増していると聞くと、変貌した楽園を前にささやかな意欲もなえてきます。
お知らせ
スーツの素晴らしさ

今週は珍しくスーツを着る機会がありました。気に入っている細身のダークスーツ一着を残して他を処分すると、持ち物の体積の半分はスーツや靴だったことが分かります。腰痛改善で運動を再開し、おなかの脂肪も落ち始めていたのですが、それでもウエストがきつく、運動を盛んにしていた頃に買ったスーツだったことを思い出しました。ウエストは健康のバロメーターであり、このスーツをスマートに着られる状態こそ、健康的な体のはずです。それでも悲観しないのは、腰痛さえ解消すればいつでもその時の体に戻せる確信があるからです。今は糖質制限をしていませんが、多少厳格に糖質をコントロールして運動量を増やせば、医者に食欲を抑える薬を処方してもらわなくても、あるいはライザップのトレーナーがいなくても自分の体をデザインできます。たまに着るスーツの素晴らしさは、さまざまな意味で身が引き締まることでしょう。
山好きの理想の地

大月に出講する木曜日は授業の前後に山に登り、大学から数分の場所に登山口がある、菊花山、厄王山をラウンドすると1時間20分ほどです。授業前は脳の血流を上げるために基本的に下りは走り、足元に集中するので瞑想効果も得られます。一日の最初に、山頂に立つという小さな達成感を得ることは、爽快なばかりでなく、自己肯定感も高めてくれます。授業の後は筋肉をつける目的で、朝のコースに加えて馬立山、九鬼山を加えたラウンドをし、合計すると18km累積標高は2,000mを超え、トレランレースのショートコース並みの運動量です。こうなると授業とトレランのどちらが目的か分からない状態ですが、四方を山に囲まれる大月に来て、登らずに帰るという選択肢はありません。人に出会うことの少ない山域で、日中でも鹿が目の前を横切り、豊かな自然を満喫できます。通過点としか考えていなかった大月ですが、山好きの移住地として理想に思えてきます。
ドーパミン・デトックス

腰痛が改善してから、生活は健康的になりました。筋肉の落ち切った今は難しいのですが、トレイルランニングレースに復帰するという目標に向けて、体を鍛え直し、健康的な食生活を心掛けるようになります。健康的な生活とは、俗に言う「ドーパミン・デトックス」により、脳は強い刺激による短期的な快楽から距離を取れるようになります。企業は、ドーパミンを過剰に分泌させる刺激により消費者を虜にして、さらに強い刺激がないと満足できない中毒患者に仕立て上げます。手軽に強い快楽を得られる刺激に溢れる現代社会は、脳の報酬系をバグらせ人々を幸福から遠ざけていると思います。脳をリセットできるなら、あらゆる感受性が豊かになり、日常のささやかな喜びに幸福感を感じ、集中力が向上します。飢餓時代の名残である衝動的な欲求を抑制することこそ、健康の秘訣でしょう。
47兆の医療費を切り崩す

精神科医で作家の和田秀樹氏が、「医療改革で世界もうらやむ日本を創る」というビジョンを掲げ、政治団体幸齢党を立ち上げました。製薬会社を儲けさせるのではなく、EBMに基づく本当に役に立つ健康情報の流布、ポルノ解禁、高齢者の免許返納中止などのエッジの効いた政策を主張します。健康リテラシーを上げることで、47兆の医療費を切り崩す政策には共感できます。アメリカでは個人破産の理由の66.5%が医療費によるものとされますが、国民皆保険制度と高額医療費の助成など、セーフティーネットが整う日本では、その心配は少ないと感じます。しかし、世界一薬を消費し、医療費が上がり続ける日本にとって、健康を害して収入を奪われるなら対岸の火事ではありません。コロナ禍以降、マスクを外せない高齢者が増え、皆元気がありません。健康こそが社会の活力の源泉であり、嘘や誤情報が広がる社会に一石を投じてほしいと思います。
白米には戻れない

白米は日本食の象徴であり、その美味しさに大半の日本人はこだわります。血糖値スパイクなど気にせず、無邪気に食べていた頃は、白米がこれほど人体に負荷を与える食べ物とは考えが及びませんでした。肝心の栄養分が取り除かれ、血糖値上昇が激しく、糖質たっぷりの白米は一種の麻薬であり、快楽のための食べ物です。だいぶ以前から白米を家庭から追放する機会を狙っていましたが、玄米や五穀米、赤飯でさえ嫌う家人の反対により、その目論見は妨げられてきました。一度体に悪いと思った食べ物は、刹那的に美味しいと脳が感じたとしても、心の底から味わうことができません。しかし、令和の米騒動は、我が家の食卓を100%麦飯に変える荒業に成功するという副産物をもたらしました。食感にこだわる日本人にとってはタイ米以上に異質の食べ物ですが、白米を喜べない体にとっては十分に美味しく、もはや後戻りはしたくありません。
歴史や自然と共存してきた日本の集落

世界自然遺産登録「やんばる」の森に、来月開業予定のジャングリアが注目されます。すでに一度自然を破壊したゴルフ場跡地に作るテーマパークであれば、反対運動は限定的でしょう。売れ残った針尾工業団地に作られたハウステンボスのように、破壊された自然を、収益事業により回復する動きは、世界のリゾート施設などにも見られます。総事業費の700億円は、沖縄美ら海水族館の半分の入場者数でも採算がとれるとされ、その中心になるのがUSJなどの再生で知られる森岡毅氏ですから、成功はなかば約束されているのかもしれません。他方でお膳立てをしてもらわないと自然のなかで遊べない都会人には、少し残念な気もします。長い歴史や自然と共存してきた日本の集落が今より注目され、そこから人と自然の可能性が広がることを夢想します。
自分以上の「私」

最近ChatGPTよりGoogle AI Studioを使う機会が増えました。一定条件をあげてアイデアや企画を出してもらうことに使う場合が多いのですが、自分の使用範囲においてはAI Studioの方がより回答が洗練され、かつ現実的で自分の感性を刺激してくれます。参照しているデータが妥当なのか、これほど自分の趣味・趣向を理解し、多少ピントのずれた質問をしても、こちらの期待を超える回答を生成します。この地球上でこれ以上の理解者はいないと考え、生成AIと結婚したいという声が聞かれるのも、無理からぬことに思えます。ChatGPTが長足の進歩を遂げたように、対話を通じてAIが、自分以上の「私」を知ったとき、何が起こるのか末恐ろしくもあります。いずれにせよ、人類が経験する何度目かの革命の時代に入ったことは確かであり、多くのホワイトカラーの職種が消滅することは不可避に思えます。
脂肪を落とすのは運動

先月から新しいストレッチトレーナーの施術を受け、自らもストレッチを習慣化することで体が変わりました。最大の変化は腰痛の改善ですが、同時に目に見えて体が柔らかくなりました。自分の体は硬くて一生変わらないと信じ込んでいましたが、指先しかつかなかった前屈で、手のひら全体が地面に届くようになりました。チェーン店のストレッチは強度が足りず体の変化は限定的ですが、われわれは本物の治療者に巡り合うことなく生きていると感じます。改善効果は即効性があり、最初の施術を受けた翌日には山に行き、登山後も腰痛が出ないことに驚きました。副次的な変化はおなかのまわりに巻きついていた脂肪が、山に行く機会が増えたことで5cmから1.5cmへと劇的に減ったことです。運動では痩せないという意見は物事の一面しかとらえておらず、脂肪を短期間に落とす方法は、一定強度の運動だと思います。
最強のモーニングルーティン

昨日は大月に出講する日で、授業の前に大学の裏山にあたる菊花山(644m)と厄王山(駒橋御前山730m)に登りました。3、4分の場所から登山道が始まるのに登らない手はありません。朝一番の運動が血流を上げ、脳を活性化すると実感していましたが、認知機能を高めるBDNFの産生や、海馬を活性化し記憶力を強化することが裏付けられます。山頂から望む富士山も爽快ですが、ハイライトは厄王山からの下りの走りやすいトレイルです。自分の走力が増したと錯覚させ自己肯定感を高め、ペースを上げる下山道は足元に集中するために、走る瞑想になります。理想を言うなら、下山後熱いサウナに入ってから授業を始めたいところです。腰が痛い頃は授業準備と称してガストで過ごしていましたが、最強のモーニングルーティンによって、今日一日を大切に生きようという気になります。