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瞑想に適する餃子?

昨夜は一人の食事で餃子を作りました。食べる瞑想の定番がチョコレートやレーズンなら、作る瞑想に適した料理は餃子だと思います。毎日2,000個と言われるかつての餃子の王将の調理人ほどのスピードで包むことはできなくても、包む作業に集中すると無駄な感情が薄れ一種の瞑想効果がありそうです。冷蔵庫に残る野菜を消費でき、切って包んで焼くだけのシンプルな料理は肉、野菜、糖質を一度に摂れるので手間もかからず一人の食事に適します。食事を瞑想にするには静かな環境で食べる一人の食事が最適で、食べないこと、作ること、食べることに意味を与えます。お腹が空いてから食べるとインスリンの分泌時間が減りレプチン感受性が高まり食欲が正常に戻ります。人や時間に合わせて食べ続けるとインスリン抵抗性がレプチン抵抗性を引き起こし、脳は体が飢えていると判断し食欲にブレーキがかからなくなります。人類の祖先は数十万年の飢餓時代を生き抜き、われわれの体にはわずかな食事でも体に脂肪を貯める素晴らしい倹約遺伝子が備わりますが、快楽に変わった現代の食事で正気を取り戻すには瞑想が必要だと思います。

上品な幻想

二年連続の自粛を要請されるゴールデンウィークはSNSにも控え目な投稿が目立ち、豪華で刹那的なレジャー消費のあり方を見直す機会になるのかもしれません。疲れるために人混みに出かけ散財する消費の虚しさを昔は無視しましたが、束の間の贅沢を望む消費脳が満たされることはなく、永遠にお金を使い続けるように動機づけられます。7万ドルの年収を超えると幸福度が上がらないように、人間の幸福や生活満足は消費額と比例しません。一方で、満足に直結しない豪華さや希少さの演出にお金を落としてもらうことで経済は回ります。脳の研究が近年注目されるのは、刺激を求める脳を麻痺させることが、最も効率的に売る方法であることにビジネス界が気づいたからでしょう。欲望と執着を上品な幻想で包み隠したときに消費量は最大化されますが、不都合な現実を認めたくない点において消費者も企業と共犯関係です。食べれば食べるほど食べたくなるように、欲望を暴走させる脳を躾けない限り、人生を満たしたいという飢餓感が消えることはないのでしょう。

脳が休まる自炊

甘いもの好きが糖質制限をする最良の方法はデザートを自作することで、昨日はティラミスを作りました。旅館でパエリアを出し始めてから、最大70人分を作りましたが、毎回作る人数が違うので同じレシピで火加減などを変えながら感覚を掴むまで毎度の食事がパエリアになり一生分は食べました。ティラミスのようなシンプルで簡単に作れるメニューでも、チーズの量やはちみつと砂糖の配分、ホイップクリームの硬さなどを変えながら見た目も含め、食材原価率25%の値付けで売れる品質を目標に食べ続けるのは旅館時代の癖です。仕入れは業務スーパーですが、同じ材料が安定的に入手できず数種類の食材と異なる分量に対応するために感覚を掴むまで繰り返します。外食の機会は元々少ないのですが、自作し始めるとさらに足が遠のきます。ステイホームで宅配が本格化するとデリバリ専門店を始める人も増え、一方でミールシェア市場が成長すればフードビジネスと家庭の味の境界は消えて行きます。食べることが瞑想なら料理を作ることも瞑想になり、脳が休まることも自炊のメリットだと思います。

嘘が非合理な日本

紀州のドン・ファン殺害の犯人が捕まり、関連書籍3冊をついつい読んでしまいました。類は友を呼ぶのか犯人と被害者の共通点は虚言癖のようです。嘘は罪悪感がないほど見抜くのが難しく、失うものが大きいほど強固になります。嘘が罪になるのは偽証などに限られますが、信頼を重んずる日本では嘘は恥ずべき行為と考えられます。他方で同調圧力の強い日本では本音と建前の文化があり自分を偽り生きることを強いられます。嘘の原因は虚栄心であったり劣等感であったり、多くは人間の弱さから始まると思います。嘘が合理的な社会では嘘がまかり通りますが、日本は最終的には嘘が報いを受ける社会です。それでも自分で創作した嘘の物語を拡散するSNSなど小さな嘘なら誰でもつきます。一般に女性は観察力が鋭く、妻は嘘をつく時のぼくの表情の変化を知っているらしく、必然的に隠し事は減りお互いを詮索することも無くなりました。一方で家族だからといって一切隠し事をしないというのも疲れます。自分や他人を嘘で傷つけないためには、なるべく本音で語り、隠し事を最小化することでしょう。

アナログこそが心を動かす

天皇誕生日と言えば今でも4月29日で天皇と言えば昭和の印象が強く、昨日は昭和を回顧する日でした。平成生まれが成人を迎えたことに驚いたのは最近の気がしますが、もはや平成生まれが社会で活躍し日本企業が世界を席巻した昭和は歴史の一頁です。64年に及ぶ最長の元号は戦争の世紀であり、後半は戦争が開花させた技術資産を活かして世界屈指の工業国に発展しました。ゼロ戦を生み出した航空技術者が流入した自動車産業は現在の日本を支えています。日本企業が没落を始めたのはGAFAに代表されるデジタル革命に乗り遅れたからで、かつては独壇場だった半導体や液晶パネルなど電機産業が壊滅状態に陥りました。今は性急な脱炭素社会化が自動車産業に暗い影を落とします。昭和の時代にある種の憧憬を感じるのは明日に夢を感じられたからでも単なる懐古趣味でもなく、全てがデジタル信号に置き換えられる以前の世界こそが人間に真の豊かさをもたらしたからだと思います。昭和の時代に多くの人がオーディオ製品に熱狂したのはまだ貧しかったからではなく、アナログオーディオこそ人間の心を動かすことをかぎ分けていたからでしょう。

狂気の堕落

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の殺人容疑でドバイに逃亡予定だった元妻が逮捕されました。高級クラブでの散財と4,000人と公言する女性との関係が生きがいとは言え、殺された上に、必死に築き上げた会社を乗っ取られては浮かばれないでしょう。溺愛し幸福になる自信があると語っていた妻に殺される結婚3ヵ月の結末は予定調和に見えます。かつて若い女性に6,000万相当の金品を盗まれた際の奔放な発言と3度目の結婚が55歳年下の相手とマスコミネタに欠くことのない人生は金のある不幸に見えます。金目当ての人生は同類を引き寄せ、唯一信用できたのは同じように覚醒剤で殺された愛犬のミニチュアダックスフントだけだったのでしょう。ギャンブルやリスキーな株取引で破産する人が多いのも、欲が深くなると我が身を見失い、結果判断も狂い最後は身を滅ぼすからです。人類進化の歴史は欲を暴走させる歴史とも言えますが、誤った信念体系は行動やふるまいを狂気のレベルまで堕落させまわりを巻き込んで不幸を拡散するのでしょう。

希望は路上にある?

米アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞した話題作「ノマドランド」は社会の周縁部に取り残された人々を描く、ドキュメンタリーとフィクションの境界のない異色作です。仕事と家と夫を失った未来に行き場のない主人公を描きながら、ある種の憧れを観客に抱かせます。中産階級の消費主義と自然と触れ合う流浪の暮らしの対比表現を使いながら、Amazonの倉庫で過酷に働くワーキャンパーのリアルは、格差批判ではなく希望を示しているように見えます。ヴァンとコミュニティと自然以外を捨て、地球とのつながりを感じながら自分をそぎ落としていく生き方は清々しさを与えます。出演キャストに実在のノマドを使い、ノーメイクでマジックアワーの自然光撮影を多用する手法も独特な世界観を作ります。北京生まれの監督クロエ・ジャオの手柄を宣伝に使おうとした中共は、彼女が中国での生活は檻のようで事実は何も知らされていなかったと語ったために上映を取り止めたことも話題になりました。65歳以降働くことなしに生活できる米国人が17%という現実に答えを見出すなら、歳を重ねるほど土に近づく生き方なのでしょう。

心を奪う執着の匂い

緊急事態宣言の4都府県では生活必需以外の不要不急の営業自粛が広がりその損失は7,000億から2兆円と試算されます。衆参3選挙の与党全敗は感染を止められないことへの批判票に見えますが、一年の猶予がありながら重症者病棟の確保を怠り記者会見ばかりする自治体の責任が問われるべきだと思います。行楽シーズンの消費制限に良い面を見出すなら、行き過ぎた快楽偏重の生活を疑う機会を提供することでしょう。売り手は必需品を、高価格設定が可能な必欲品に置き換えることに腐心します。マーケティング手法の裏の本質は、脳の性癖や自己顕示欲、錯覚、心理的圧力などの巧妙な手段による騙しの技術です。消費者は無駄に多く買い、食品ロスは国民一人あたり年間48.6kg、家庭からの排出も22.5kgというおぞましい食品廃棄量です。それを問題視しないのは程度の違いこそあれ皆が手を染める共犯関係にあるからです。気晴らしの快楽は必要でも、健康を害するほどに中毒や依存が常態化する社会は問題です。必需品で生活する限り中毒や執着は起こらず、心を奪う執着の匂いを嗅ぎ分けることが健全な生活を送る上で必要でしょう。

最も簡単なダイエット法

国内最大のトレランイベントUTMFが開催されるはずだった週末に緊急事態宣言が始まりました。山に入ることの清々しさは身の丈の生活を強いられることにあると思います。山では自分が背負える範囲の荷物で生活をするために温かい一杯のコーヒーが贅沢になります。一方下界に戻ると等身大を超える野放図な生活が可能になり、人工的な誘惑でしか幸せを感じられない人はそれを豊かさと感じます。家庭には業務用並の巨大な冷蔵庫が入り、人は冷蔵庫の容量にあわせて食べるようになります。冷蔵庫に余裕があれば、あれもこれもとついでに余計な買い物をし、その全ては胃かゴミ箱に行きます。日本の製造業がJIT生産システムにより圧倒的に強かった頃、日本語翻訳を17年間禁じられたTOC理論はボトルネック工程を最大限に活用することであらゆるプロセスの生産性を高めるマネジメント理論です。これを逆に利用するなら冷蔵庫を小さくしてボトルネック工程を絞れば自ずと食べる量が減り、簡単にダイエットできます。先祖を2、3代も遡れば冷蔵庫のない生活は当たり前で肥満する人もいなかったはずです。

執着と中毒を絶ち切るのは簡単

コロナ禍ならぬコムロ禍と呼ばれる皇室問題は親戚3人の相次ぐ自死など火曜サスペンス劇場の様相を呈してきました。サスペンスドラマの多くが描く金への執着がもたらす惨禍は、一般人にも無縁ではありません。金のない不幸を逃れようとするあまり、人は金に執着する不幸の罠に気づきません。欲望を限りなく増殖させ執着を生み出せば、やがてそれは憎悪と結びつきます。生きる上で必要な欲は人生の牽引力になる反面、終わりなき執着が自らを破滅に導き、向上心と屈折した貧しさはときに紙一重です。多くの宗教由来の慣習に断食が含まれるのは、最も身近な執着が食べ物だからだと思います。食べ物への執着が薄れると物事への執着も薄れやがて心は浄化されます。一方で、プライドや見栄、虚栄心のために消費をするならその執着は人生を支配するのでしょう。心の執着と体の中毒を絶ち切ることは一見難しそうに見えて、実は簡単だと思います。不要なものを捨て執着と中毒の対象になりそうなものに近づかないだけです。ヒエラルキーを意識させる消費や血糖値を上げる食品を遠ざけ、いつも控えめで感謝を心がければ心身は健康になるのでしょう。

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