バラマキは良策?

異例なことに総死者数が減少した疫病禍の日本は不思議な状況にあります。経済への打撃は致命的なはずですが、大半の売上を失う事業者がいる反面でほぼ無傷の産業があることは特徴的です。空前絶後の予算1兆円超、最大1億円の事業再構築補助金に注目が集まり、なかには給付金と勘違いして貰わないと損とばかりに申請する人も多く、対象外要件の収益物件を買って民泊を始めるような計画も目立つと言います。公募要領すら読まず「自社がやったことがなければ何にでも使える」的な事業再構築の定義無視の怪しげな誘いで着手金や20%もの手数料を要求し、便乗して物を売る人達も群がり一種のバブルの様相です。先日発表された第一回の採択率は、5.5万社から6.7万社に採択予定企業数が増えた期待とは裏腹に通常枠30%の数字に落ち着きました。一般にバラマキ政策は批判の対象ですが、一方で千三の新規事業においてバラマキは必然です。可能性があるなら試してみるという政府方針は、創業意欲が世界最低クラスの日本にとって、大半が無用の長物に化ける公共事業よりは、事業意欲に火を付ける点で良策に見えます。

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