昨日は相模原市にあるオギノパン本社工場直売店に行きました。経済番組に取り上げられた店であり、前を通ったついでに入りました。アクセスの悪い山間部に立地しながら、工場見学の観光バスを誘致して直売店単独で年商3億円を売り上げます。当初は給食用パンを製造していましたが、少子化やご飯給食が増え、夏休みなど季節需要の偏りが大きいことから直販比率を拡大しました。最盛期には5,000人の来客があり、揚げパンは1日に3,000個以上売れると言います。値段は普通に安く味も普通に美味しいというレベルですが、揚げたてにこだわったコッペパンのフワフワ感と大量の砂糖がまぶされた揚げ物は、最も食べたくないけど最も食べたい菓子パンでしょう。人々の記憶に残る懐かしい味というブランドイメージを確立し、小田急のロマンスカーでの車内販売などプロモーションの巧みさ、工場見学のシズル効果が食欲を呼び覚ますのでしょう。
体を動かして行動する
昨日は八ヶ岳の北横岳(2,480m)に登りました。ロープウェイの動く1時間前ですが600台収容する駐車場は半分ほどが埋まります。登山道を登る人は稀ですが、山頂駅までは意外に近く、始発ロープウェイが到着して人が押し寄せる前の絶景を独占できます。ロープウェイ料金の2,100円がセーブできるのも嬉しいのですが、途中の登山道の八ヶ岳ブルーの景色も素晴らしく、歩くことでセロトニンが分泌し幸せな気分になれ、体も暖まります。待つこととお金を使うことは同じぐらい嫌いで、飲食店や何かを買うために並ぶことはありません。標高差466 mを7分で登るロープウェイに乗るために1時間も待つなど論外です。仕事でやる気が出ないときはやる気が出るのを待つのではなく、作業を始めることで気分が盛り上がる作業興奮が有効とされます。待つ行為は未来への期待ですが、体を動かして今この瞬間に行動をした方が有益でしょう。
日本最強のエネルギー資源は森林
昨夜は小雪の舞う長野県に来ました。冷え切った家を薪ストーブで暖めるには時間がかかりますが、一度暖まると暑いほどで、炎を眺め料理を楽しむことができます。薪ストーブのデメリットは暖まるまでに時間を要することですが、それを風情と感じ寒さを受け入れるならメリットしか残りません。内臓脂肪は深部体温を上げる発熱物質であり、寒さの刺激によって燃焼し、同時に氷河期を経験した人類の防御反応としてミトコンドリアが活性化します。もう一つのデメリットは煙害ですが、乾いた薪を使用すればある程度改善できます。最大のメリットは自分で燃料調達できることで、近年のストーブは針葉樹や建築廃材など何でも燃やせます。日本最強のエネルギー資源は森林であり、植林によりCO2削減効果の高い若木を増やせば、輸入に頼らず完全なカーボンニュートラルを実現できます。
アルバイトは高収益を生む?
自宅から歩いて15分ほどの場所にある知的障がい者施設で、朝だけ迎えのドライバーの仕事を始めました。7時半から始まる朝活は生活にメリハリを与えます。好きな車の運転ができて、天気の良い日は360度の眺望がある屋上で利用者と一緒にランニングをする理想的な環境です。渋滞を避けるルートは対面通行とは思えないほど道が狭く、縁石に乗り上げて対向車と1cmほどの間隔ですれ違うような場所は刺激的です。音に敏感な人が多いために、障害物を検知する警告音をすぐに止める必要があります。忖度する人間関係に慣れていると、ピュアでストレートな反応が新鮮で、一人ひとりの個性が際立ちます。以前お世話になった企業の経営者は社長業のかたわら、地下鉄工事から居酒屋まであらゆる種類のアルバイトを気晴らしにやっていて、その会社は斬新なアイデアを次々と実現して高収益でした。
174億円が飛んだスシロー
回転寿司チェーンのスシローは、店内でレーンを流れる寿司、醤油ボトルや湯呑をなめる動画をSNSで拡散した17歳の高校生と保護者から謝罪を受けたことを発表しました。3,000円を超えていた株価が一夜にして2,850円付近まで落ち、時価総額約174億円が飛んだスシロー側が、謝罪を受け入れず刑事・民事の両面から厳正に対処するとしているのは当然ですが、新手の株価操作かもしれません。性善説に基づく回転ずしのビジネスモデルを破壊するだけではなく、食の安全を脅かす反社会的行為には相応の制裁が必要だと思います。食品テロを完全に防ぐことは困難であり、フードディフェンスに投じる費用は全て消費者が負うことになります。統制された正しさを押し付けられて思考力を奪われたわれわれ世代も問題ですが、社会の縛りが薄れることで良し悪しの分からない人間を生み出す社会は、それ以上に深刻かもしれません。
感度を上げるシンプルな暮らし
普段は外食をしませんが、旅先での食事は楽しみです。先週は安曇野に行きましたが、ここに来ると食べることの意味を考えさせられます。今の時期の自給自足は困難ですが、薪ストーブで調理された野菜中心の料理を、人が集まってシェアするスタイルは魅力的です。人類が火を使い始めて以来、人々は火を囲んで暖を取り、食べ物を調理して分け合い一緒に食べてきたはずです。食べることは社会集団を形成する基本行為であり、個人的な刹那の享楽とは違う美味しさがあると思います。お金を使うことが幸せだと刷り込まれた現代人は、産業的な快楽に喜びを見出しますが、生きるという必然や大義のなかに、本来の喜びはあるものでしょう。外部からの刺激を求める欲望は依存や執着を生み、失う恐怖と表裏一体です。食事の回数や量を減らすと何を食べても美味しく、内面の感度を上げるシンプルな暮らしこそが喜びをもたらすと思います。
真相究明の旅
国際政治学者の三浦瑠麗氏の夫が代表を務める投資会社が家宅捜索を受け、ネット界隈は騒々しくなっています。大半は否定的な意見ですが、起訴・実刑判決は確実で、自身も株式を持ち、妹が役員をしていた経緯からも、夫のビジネスを「一切知り得ない」という釈明は嘘でしょう。原子力利権の暗躍など、背後に渦巻く意図を解説する向きもありますが、検察が存在感をアピールする相手として、瑠麗氏は適任だったのかもしれません。行き過ぎたセレブアピールや幸せアピールに対する反感が、SNSで拡散した印象です。以前講演を聞いた限りでは、マスコミが取り上げたがる一種のカリスマ性は感じるものの、取り立てて感銘は受けませんでした。太陽光発電は好きではありませんが、多くの場合真相は感情的な世論とは逆で、表層下には巨大な見えない力が存在すると思います。真相究明の長い旅は、まだ始まったばかりなのでしょう。
低燃費で走る働き者
一昨年にフルモデルチェンジをしたランドクルーザー300系は、街中で見かけることは稀で、納期は3~5年とされ、現在は受注を止めています。世界で人気を誇り、日本向け割り当てが少ないため、3倍以上の3,000万円で販売されたケースもあるそうです。その人気のため、輸出目的の盗難被害台数ワースト1位と言います。アルファードからの乗り換えが最も多く、アウトドア用途に使われることはなく、希少な高級イメージで売れている車と言えそうです。トヨタ車が世界中で指名買いされることは喜ばしい反面、街で見かけるランクルが厳重な盗難対策を施しているのを見ると、心穏やかに乗れる車ではないのかもしれません。薪やラブラドルを遠慮なく積んで、荒れた林道や雪道もグイグイ登り、道を選ばず低燃費で走る働き者のフィアットに乗ると、幸か不幸か手間と執着の増えそうな高級車に食指が動かなくなります。
安全にリスクを取る
昨日は小雪の舞う白河に行きました。朝の気温は氷点下4度ですが、途中の道路は鏡面状に凍結しています。こんな日はどの車も車間距離を十分に確保してそろそろと走ります。大雪の日に後続車に追突されたことがあり、交差点などで停まるときは後続車をスリップさせないように細心の注意が必要です。雪国でもシーズン始めは運転に不慣れで事故が起きます。雪のない東京から行くと最初は緊張しますが、その日の路面状況を確かめるために、安全な場所を見つけて車を滑らせてみます。どのぐらいの速度や舵角でトラクションが失われるかを確認できると安心して走れます。雪道が不安なのはその日の路面状況が分からないからですから、あえて失敗することでリスクを取れるようになります。アグレッシブな企業が失敗を許容しむしろ奨励するのは、安全にリスクを取ることを覚えさせるためだと思います。
人事制度はシンプルなほど良い
ゴミ収集作業員として働く芸人の滝沢秀一氏の著書を読んでから、街でゴミ収集車を見かけると観察するようになりました。昨日は若い男性2人が追走していて、その走りと引き締まった体はアスリートです。最適な位置に車を停め、きびきびと動いて付近のゴミを効率よく集める姿は芸術的です。他の車両などに注意しながら、あたりに散乱したゴミを片付け、不適切な廃棄物にはシールを貼るなど、そのきめ細やかさは働く誇りにあふれ、新幹線の清掃チーム同様に賞賛されるべきだと思います。雇用形態は様々ながら全員が同じ職務給で働き、能力給などは存在しません。がんばってもがんばらなくても給料は同じですが、3人1組のチームなのでサボる事は難しいと言います。昔から人事制度はシンプルなほど良いと思っていて、作業員のモチベーションの高さを考えるとその仮説は正しいと思います。多くの人がパラレルワークであることも理由の一つでしょう。