壮絶な戦いを知る

汗をかかない今の那覇は、散歩をするにはベストシーズンです。朝は首里城あたりまで歩き、気が向くと普天間飛行場まで行きます。滑走路進入灯の脇には沖縄特有の大きな墓が残ります。日本の第32軍司令部のあった首里城から普天間まで歩くと、シュガーローフ、映画になったハクソーリッジ、嘉数高地といった激戦地をたどることができます。圧倒的な兵力差に対し、時には相手を圧倒するほどの戦果をあげたのは、固い珊瑚礁地盤に掘削され地下トンネルで接続された洞窟陣地と、丘の味方側に作られた反斜面陣地による持久戦略とされます。これらの激戦地が小高い丘と、川により深く掘り込まれた自然の要害であることが分かります。戦時の面影を残すものはほとんどありませんが、起伏のある地形を歩くと想像をめぐらすことはできます。平和を望むのなら、命を賭して祖国を守ろうとした先祖の、壮絶な戦いを知るべきだと思います。

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