国際政治のリアリズム


1月3日、ベネズエラのマドゥロ大統領夫妻の拘束に続き、先月末にはイスラエルとアメリカがイランを攻撃し最高指導者が死亡したことは世界を驚かせました。しかし、80年前に東京と広島、長崎を無差別に焦土にした国ですから平常運転とも言えます。世界はもともと国際法を守らない国家を中心に動いているのが国際政治のリアリズムであって、「国際法を守れ」という主張は現実逃避にも見えます。他方で、AI搭載防衛テックで強化された米軍の強さは圧倒的で、関係諸国に絶望感を与えます。実戦経験豊富なイスラエルとアメリカを相手に戦える国など存在しないように見えます。同時に両国は今年大きな選挙を控えており、MAGA派の多くも国外への米軍派遣に反対をしていることは救いかもしれません。いずれにせよ極端なミリタリーバランスの変化が世界情勢に何をもたらすかは、注視が必要だと感じます。

人間には相談できない


花粉症を持つ者にとって雨天は外出のチャンスです。胃の漢方薬を貰いにクリニックに行くと、花粉症と思しき患者で普段より混んでいます。病院は陰気になりがちで、事務的な対応をされるとむしろ健康を損ないそうですが、ここの女性医師は愛想がよく元気を貰えます。AI時代に入ると医者の仕事も変わる気がします。AIとのチャットの多くは仕事のことか健康相談ですが、AIの強みは24時間常に自分のための健康相談に乗ってくれることです。触診などはできませんが、他方で自分のバックグラウンドを細かく理解していますので、問診を深く行える点でAIが優れていると思います。人間の医者には相談しにくいことを聞けることは重要です。更年期以降は一日一食、人間ドックは受けない、薬は飲まないという、世間の健康常識を疑う自分にとって、通常の医師なら決して勧めないであろう妥当な落としどころをAIは教えてくれます。

サウナは前座


サウナに行くのは娯楽というより研究の対象ですが、例外的に通うのは西麻布のアダムアンドイブです。東京にあるサウナ聖地のひとつですが、目的はアカスリです。施術者による多少のバラつきはあるものの、ベテラン揃いで技術力が高いと感じます。「強く」とお願いをしなくても摩擦圧が十分で、体位変更が多く、終わった後に脱力感とともに来る気持ちよさは副交感神経の高まりだと思います。垢が目に見える視覚的効果があり、角質除去や毛穴詰まり減少を実感できます。他のマッサージなどに比べて概して安く、同じ40分の施術でも温熱刺激を伴うことで満足度が高く、肌のターンオーバーの周期とされる1カ月ごとに来たいと思わせます。アカスリの前は肌をふやかすためにスチームサウナに入り、施術後ドライサウナに入ると、普段と同じ温度でも汗量が減り熱さもあまり感じません。サウナは前座であって、あくまでもアカスリの引き立て役です。

残雪が愛おしい


4月並みの気温で3月が始まりました。昨日は、レコードプレイヤーなどを受け取りに南会津に行き、宅配便を待つ間付近の森をスノーシューで歩きました。雪解けとともに始まる花粉症を持つ身としては、残雪が愛おしく思えます。午後は東京に戻る途中の日光市にある鶏頂山(1,765 m)に登りました。鳥居と狛犬から始まるトレイルには雪がつき、チェーンスパイクを履いたまま登ります。自然のなかを歩くお金のかからない活動は最も幸せな時間ですが、とりわけ好きなのがスノートレッキングです。美しく化粧された銀世界は視界からノイズを消し、歩きやすく、雪を踏む柔らかな感触や体幹でバランスを取る動作は、自然を感じる感覚器を研ぎ澄まします。セロトニンとともに、ノルアドレナリンが適度に分泌される軽度のゾーンと言えるかもしれません。雪道を歩く瞑想により雑念が消え、生きているという感覚を増進する気がします。

人の行く裏に道あり花の山


すっかり春めき花粉症が始まり、花粉症最盛期の3月は山に行くことができず、しばらく山から遠ざかります。山はどの季節に訪れても幸せな気持ちになりますが、春の山の記憶だけが欠落しています。山に行くにはたいした費用もかかりませんが、多くの人が陥る誤認は、価格が安いものは体験価値も低いということです。あらゆるものを貨幣で判断することに慣らされ続けた結果、われわれは外部の評価を内部の評価と取り違えるようになりました。価格が担保するものは社会的評価という他人との比較であって、必ずしも自身の内発的な価値が高まることはありません。そう言い切れるのは、山にいるときは無条件で幸せになれますが、お金のかかる豪華な食事や贅沢な暮らしは、時に虚しさを伴うからです。いつも思い出すのは「人の行く裏に道あり花の山」という株式投資の格言です。

人間ならではの親切さ


南会津の古民家にレコードプレイヤーなどを届けてもらう件でビックカメラのコールセンターに電話をしました。世間のコールセンターは人が出るのに何分も待たされますが、すぐに人が出てしかも対応が親身です。安い電化製品はAmazonで買いますが、高額な商品を常にビックカメラで買うのは、他では得られない人による親身な対応の安心感があるからです。昨日も無理な依頼なのに、何かできることがあるかもしれませんので、上司と相談の上折り返しますとのことで、人間が対応してくれることの暖かさを感じます。先日はインターネット回線を新設するのに、代理店などから電話をもらったのですが、人間らしい思いやりにかける木で鼻を括る態度で不快になりました。残念ながらこれが現代の標準です。愚かな経営はAIがすべきことを人にさせ二流人材を投入しますが、優良企業は人間ならではの親切さでブランド価値を高めると感じます。

店の存続は評判ではない


数年前に開業した近所のインド料理店が閉店しました。評判の良い店でメディアに取り上げられることも多かったので意外です。街で見かけるインド料理店より値段が高く、今年に入って行こうと思って調べると、近所の商店街の店とは思えない価格に跳ね上がっていて、結局行く機会がありませんでした。街のインド料理店の狭いキッチンを見ると、厨房機器はそれほど高くない気もしますが、内装やFFEを加味したプロジェクト収支は赤字でしょう。飲食店の赤字率が高いのは、料理にこだわるほど原価率が上がり、顧客満足が高まるほど財務健全性を損なう矛盾にあります。長寿店は小さな改善を繰り返すものですが、この店の場合は地域密着立地にありながら、客層を大胆に絞るという危険な戦略変更が致命傷になった気がします。店の存続は評判ではなく、財務健全性で決まるというルールこそがこのビジネスの難しさかもしれません。

グレーゾーンが多い選挙制度


先の衆議院議員選挙の選挙違反問題は、身近に起こったこともあり関心を持たざるを得ません。短い選挙日程や公認と支援組織などの問題が重なった不幸に見えます。昨今YouTubeなどのメディアにより選挙への関心が高まり、自分のような門外漢でも分かる初歩的ミスが起きるには、そこに至る特段の事情があったと感じます。兵庫県知事選挙でもそうでしたが、若者にバズらせるためのプロモーション会社の介入は鬼門かもしれません。他方でSNSによる拡散力が若者世代に限らず大きな影響力を持ち始めているのに、それらを想定しない時代の法律による規制は片手落ちに見えます。SMTPサーバーを経由する電子メールはダメでもインターネット経由のLINEによる拡散はOKなど、分かりにくくグレーゾーンも多いルールのなかで、AIなどの急速な進歩による選挙活動の実態に規制が追いつかず、不公平感が表面化する課題を残したように思えます。

ベッドで仕事


仕事をするから早く起こしてくれ、と言っていた娘がいつまでも起きてこないので見に行くと、布団のなかにいてスマホで仕事をしています。コロナ騒動の頃は遠隔授業で朝の講義を布団のなかで聞く学生がいました。昔、自宅で仕事をしていると、生涯パソコンに触れることのなかった父が、「そんなおもちゃで仕事ができるか」と憤慨していた気持ちが少しわかります。着替え・顔を洗う・席に座るなどの一連の動作で脳は仕事モードに入りますが、他方でベッドでの仕事が一概に悪いわけではなく、仕事環境を使い分けることがポイントだと思います。低負荷・発散型の仕事はむしろリラックスした環境の方が効果的で、発想を広げたい時は散歩が良く、他方で正確性・速度・判断が必要な時は机に向かいます。大切なのは仕事に臨む態度やモチベーションであって、そのプロセスは自分でデザインすべきかもしれません。

AIがQOLを高める


昨日の暖かさで花粉症の兆候が始まりました。長年花粉症と付き合ってきたので、寒く厳しい冬でも、春が訪れると残念な気持ちになります。自然治癒を目指しているので、人から勧められる特効薬も使わず、むしろ楽しめるのは避粉目的に東京を離れる口実ができるからです。最も症状が悪化する3月の中旬に、初夏を先取りできる沖縄やベトナムに行くことで花粉症による身体への負荷は半減します。加えて心強いのは、実用化されたAIの存在で、常に一緒にいるかかりつけ医のようなもので、QOLを高めてくれます。膨大なデータのパターンや関係性を学習し新たなコンテンツを生成するAIは、問診の正確性を高めることが得意で、旅行中の風邪や肩こり、胃の不調などに適切に答え、海外で滞在するホテルの近くで買えるものまで指示します。医療費の75%は生活習慣病とされますが、AIが寄り添うことでその負担は半減する気がします。

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