人間ならではの親切さ


南会津の古民家にレコードプレイヤーなどを届けてもらう件でビックカメラのコールセンターに電話をしました。世間のコールセンターは人が出るのに何分も待たされますが、すぐに人が出てしかも対応が親身です。安い電化製品はAmazonで買いますが、高額な商品を常にビックカメラで買うのは、他では得られない人による親身な対応の安心感があるからです。昨日も無理な依頼なのに、何かできることがあるかもしれませんので、上司と相談の上折り返しますとのことで、人間が対応してくれることの暖かさを感じます。先日はインターネット回線を新設するのに、代理店などから電話をもらったのですが、人間らしい思いやりにかける木で鼻を括る態度で不快になりました。残念ながらこれが現代の標準です。愚かな経営はAIがすべきことを人にさせ二流人材を投入しますが、優良企業は人間ならではの親切さでブランド価値を高めると感じます。

店の存続は評判ではない


数年前に開業した近所のインド料理店が閉店しました。評判の良い店でメディアに取り上げられることも多かったので意外です。街で見かけるインド料理店より値段が高く、今年に入って行こうと思って調べると、近所の商店街の店とは思えない価格に跳ね上がっていて、結局行く機会がありませんでした。街のインド料理店の狭いキッチンを見ると、厨房機器はそれほど高くない気もしますが、内装やFFEを加味したプロジェクト収支は赤字でしょう。飲食店の赤字率が高いのは、料理にこだわるほど原価率が上がり、顧客満足が高まるほど財務健全性を損なう矛盾にあります。長寿店は小さな改善を繰り返すものですが、この店の場合は地域密着立地にありながら、客層を大胆に絞るという危険な戦略変更が致命傷になった気がします。店の存続は評判ではなく、財務健全性で決まるというルールこそがこのビジネスの難しさかもしれません。

グレーゾーンが多い選挙制度


先の衆議院議員選挙の選挙違反問題は、身近に起こったこともあり関心を持たざるを得ません。短い選挙日程や公認と支援組織などの問題が重なった不幸に見えます。昨今YouTubeなどのメディアにより選挙への関心が高まり、自分のような門外漢でも分かる初歩的ミスが起きるには、そこに至る特段の事情があったと感じます。兵庫県知事選挙でもそうでしたが、若者にバズらせるためのプロモーション会社の介入は鬼門かもしれません。他方でSNSによる拡散力が若者世代に限らず大きな影響力を持ち始めているのに、それらを想定しない時代の法律による規制は片手落ちに見えます。SMTPサーバーを経由する電子メールはダメでもインターネット経由のLINEによる拡散はOKなど、分かりにくくグレーゾーンも多いルールのなかで、AIなどの急速な進歩による選挙活動の実態に規制が追いつかず、不公平感が表面化する課題を残したように思えます。

ベッドで仕事


仕事をするから早く起こしてくれ、と言っていた娘がいつまでも起きてこないので見に行くと、布団のなかにいてスマホで仕事をしています。コロナ騒動の頃は遠隔授業で朝の講義を布団のなかで聞く学生がいました。昔、自宅で仕事をしていると、生涯パソコンに触れることのなかった父が、「そんなおもちゃで仕事ができるか」と憤慨していた気持ちが少しわかります。着替え・顔を洗う・席に座るなどの一連の動作で脳は仕事モードに入りますが、他方でベッドでの仕事が一概に悪いわけではなく、仕事環境を使い分けることがポイントだと思います。低負荷・発散型の仕事はむしろリラックスした環境の方が効果的で、発想を広げたい時は散歩が良く、他方で正確性・速度・判断が必要な時は机に向かいます。大切なのは仕事に臨む態度やモチベーションであって、そのプロセスは自分でデザインすべきかもしれません。

AIがQOLを高める


昨日の暖かさで花粉症の兆候が始まりました。長年花粉症と付き合ってきたので、寒く厳しい冬でも、春が訪れると残念な気持ちになります。自然治癒を目指しているので、人から勧められる特効薬も使わず、むしろ楽しめるのは避粉目的に東京を離れる口実ができるからです。最も症状が悪化する3月の中旬に、初夏を先取りできる沖縄やベトナムに行くことで花粉症による身体への負荷は半減します。加えて心強いのは、実用化されたAIの存在で、常に一緒にいるかかりつけ医のようなもので、QOLを高めてくれます。膨大なデータのパターンや関係性を学習し新たなコンテンツを生成するAIは、問診の正確性を高めることが得意で、旅行中の風邪や肩こり、胃の不調などに適切に答え、海外で滞在するホテルの近くで買えるものまで指示します。医療費の75%は生活習慣病とされますが、AIが寄り添うことでその負担は半減する気がします。

ラットレースから離れた優雅な日々


昨日はラブラドールと車山(1,924m)に登ったあと、諏訪市にあるネパール料理のSpicecafe Anandaに行きました。初詣に訪れる諏訪大社上社のすぐ隣にある、移築後100年という古民家の1階に16席があります。2020年に開業し、ランチにはネパール家庭料理のダルバート(カレー2種1,600円)を出します。ネパール人のご主人は、明日から里帰りとスパイスの仕入れで、1か月間店を閉めるとのことです。目の前が諏訪大社で守屋山の登山口があり、車で30分も走れば霧ヶ峰や蓼科に着き、首都圏へのアクセスも容易な環境の良い立地は日本の地方では珍しくありません。半自給自足的な古民家に暮らしながら、長期休暇は海外に行くという生き方は、多拠点居住の理想形に見えます。限界費用ゼロ社会の美味しい部分を組み合わせながら、ラットレースから離れて優雅な日々を送ることは可能なのでしょう。

体調悪化が健康を守る


八ヶ岳に来るとカントリーキッチンのベーカリーに行きます。妻がくるみレーズンパンを買い、その魅力に逆らえず昼食に食べてしまうのですが、その反動は顕著です。16時間の間欠的断食の後に食べるパンは極めて危険な食品で、血糖値スパイクを起こした結果2、3時間後には低血糖状態になり、立っていることができなくなります。血管への負荷が大きく、自律神経も乱れやすくなり、パンはその危険を冒してまで食べる超贅沢品です。身体からの警告は他にもあり、食べ過ぎたときの胃の不調は30年来続きます。先日胃カメラを飲んだ時にも別段異常がなく、逆にこの不調があるから標準体重を維持できており、体調悪化の兆候が健康を守るとも言えます。人体は精密機械であると同時に極めて頑丈にできていますが、身体が警告を発するときは非常事態と受け止めることが、大病を防ぐと思います。

居心地を分解する


リノベーション界隈では知られる諏訪市のリビセンカフェ(live in sense)に行きました。古材を扱う店舗に併設されるカフェは、おそらく倉庫を活用したもので、鉄骨むき出しの天井高は3.5mほどあります。リユース品の家具は不揃いで、デザインコードは統一されませんが、素材の粗さのレベルが一致し、照明器具の光源の色温度が揃っているので空間全体のまとまりがあります。店に入ると手前に客席があり、中央にデザインされたカウンターが配置され、さらに奥にはストーブ、最奥の壁面は荒々しい木の壁という、中央焦点と遠近感が落ち着く理由のような気がします。ハイライトされた白いカウンターと、大窓から入る青い間接光のバランスが絶妙で、周りの客席の家具に安物を使っていても気になりません。素人解説ですが、自分視点で居心地を分解するのは店に行く楽しみです。

解約忘れサブスクモデル


南会津にインターネット回線を引くために申し込みをしました。ネットで入力するとほどなく代理店から電話が入るのですが、質問をしたわけでもないのに30分にも及ぶ説明に閉口します。工事費無料や割引プランを提示するのですが、それらは最初の月は無料ながらオプションを途中解約する必要があり、その連絡先を3カ所も口頭で伝えます。解約忘れでそのままオプション料金を払わせ続ける悪意のサブスクモデルは不誠実です。果てはウォーターサーバーまで売り込む商魂たくましさにうんざりします。回線保有、回線販売、代理店という業界の多層構造において、営業部分が野放しにされた結果、旧態依然とした慣行が残ったように見えます。AI比較サービスが最適契約を提示すれば、このような情報格差手法を使った、悪意の解約忘れサブスクモデルは消滅するはずですが、AI時代のバグは過渡期の残滓かもしれません。

腸のためのリトリート


一人旅は食事を減らす絶好の機会です。釜山での1週間は一日一食生活で、日本に戻ると健康な空腹が戻ります。普段より慈しむようにゆっくりと味わいながら食べるようになり、味覚が戻ることで食事をより楽しめ、かつ満腹中枢が正常に働き食べ過ぎを防ぎます。韓国料理も好きですが、何を食べたいかを自分の身体に聞くと、自然と釜山駅前の中華街に足が向かいます。外したくないので、ビブグルマンなど無難な店を選びますが、仮に外したとしても、空腹で味覚感度が上がっているので普段より美味しく感じます。さらに消化効率が上がることで、摂取量が少なくても栄養吸収効率が高まります。しかし、あくまでも腸の休息が目的のリトリートであって、外食をする限り栄養バランスが崩れることは必然だと思います。それでも空腹により生存本能が呼び覚まされ、感覚増幅による味覚の再起動は健康な生活に必要と感じます。

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