体が動く自由


N-VANを別とすれば、この1年で最もお金を使ったのは腰痛治療です。毎月4万ほどをドクターストレッチに投じ、それ以前も様々な施術を受けました。鍼灸のように、即効性があっても翌日には元に戻ってしまうことが多く、ストレッチは改善効果を実感でき、かつ持続しました。しかし、3カ月ほどすると治っていく実感が薄れ、お金を払う価値を感じなくなり、企業がチェーン店で行うストレッチには自ずと限界があると思います。達人クラスの凄腕を持つ人なら独立を考えるはずで、偶然見つけた近所のストレッチトレーナーは、全幅の信頼がなければ体を預けることはできないほどの強さで伸ばします。効果てきめんで、なんと翌日には自由に山を歩ける体になりました。結局人は幸せのためにお金を払い、それは贅沢な暮らしではなく、体が動く自由こそが最も尊いのだと感じます。

白米信仰から自由に


米を食べるのは一日一度だけですが、もはや米は高嶺の花になりつつあります。アマゾンで買うことが多いのですが、前回10kgを買った時より2、3割価格が上昇している印象です。そこで、魅力的な価格のもち麦に変えました。麦飯は水溶性食物繊維のβ-グルカンが豊富で、腸内環境を整え、しかもGI値が低く血糖値の急上昇を抑えます。加えてビタミンB1・B2・E、鉄分、マグネシウム、亜鉛などを多く含み、疲労回復に適し、腹持ちが良く食べ過ぎることもありません。主食を健康面でメリットの多い麦飯に変えることを狙っていたのですが、米価格が急騰する令和の米騒動は千載一遇のチャンスです。刑務所でさえ白米と麦の比率は7:3とされますが、玄米でさえ文句を言う家人に麦飯100%を受け入れさせるのは、今をおいて他にはありません。実際食べても美味しく、要は白米信仰から自由になれるか否かだと思います。

AI対AIの闘い


会社の決算書がまとまりました。税理士事務所には会社創設期からの資料を保管してもらっており、おそらく昭和40年代以来のお付き合いだと思います。売上と経費はエクセルデータに整理して渡しますが、他人の使ったお金を精査するのは面倒でしょう。AIが普及すると税理士は不要になる、といった議論もありましたが、税理士の仕事の守備範囲は広く、より高付加価値化が求められるにせよ、無くなることはないはずです。昨今では、過去の税務調査を機械学習したAIにより、税務署の調査業務が効率化され、追徴税額が上昇する傾向が見られます。ウクライナの戦場で無人兵器が戦っているように、企業活動においても、AI対AIの闘いは現実に起こり始めています。仕事が飛躍的に効率化されることで、人間の行う仕事は何か、改めてその意義が問われるはずです。向上心と好奇心を失えば、人は存在価値を失う時代なのかもしれません。

アスリート社長の時代


オウンドメディアの成功例として、トヨタイムズが引き合いに出されます。しかし、優等生的で面白みに欠けるとも感じます。その点で、オーダースーツSADAのYouTubeの過激さは、佐田展隆社長自身が体を張ったトップセールスで自社商品をアピールする意外性にあります。東京マラソンはともかくとして、富士山からのスキーや主だった山にビジネスシューズで、ビジネスバックを抱えて登り、海外はモンブラン、キリマンジャロ、キナバルまで遠征し、時にはくじらと泳ぎ、趣味のスキージャンプをスーツでこなし、このままミーティングに出られると耐久性や運動性を訴えるのは、企業PRの正攻法に見えます。そごうのオーダースーツの仕事が大半を占めていた先代が巨額の負債を抱え、破綻寸前にあった同社を、製造・卸から製造・小売へと大胆に転換した手腕は、凡人ではありません。エネルギッシュなアスリート社長の時代を予感させます。

コロニー化する社会


昨日は南会津町に行くために深夜の新4号国道を通りました。激しい雨によりわだちに水がたまり、隣の車線と対向車が飛ばす水しぶきで視界を奪われヒヤリとします。にもかかわらず、普段の深夜と変わらない速度で周囲の車は流れています。車の部品が道路に散乱していると思った瞬間に、中央分離帯の近くに事故を起こして停車している車を見ました。幸い事故に巻き込まれたのは2台だけのようですが、豪雨のなかを100km/h近いスピードで走れば、多重衝突事故の危険性があります。視界が悪いのに減速をしない理由は、雪の高速道路などで起きる多重衝突事故の原因とされるコロニー現象だと思います。先行車がペースメーカーとなり、複数の車が自然と密集して走るコロニー現象は、周囲の車と同じスピード・間隔で走る同調心理や追従心理、集団行動による責任感の希薄化など、われわれが生きる社会の縮図にも見えます。

幸福度に最も貢献していた山歩き


昨日は13歳のラブラドールと、都留市の今倉山(西峰1,480m)に登りました。5時前にはほぼ埋まる駐車場は、標高1,007 m地点にあり、稜線までは3、40分と手軽です。山梨100名山踏破をめざす妻に付き合ったのですが、10年ほど前に道志村トレイルレースで登った山です。糖質制限で体重を落とし、トレランに一番のめり込んでいたのはその頃です。腰痛の悩みが消えた今、10年前の体形と筋肉、心肺機能を取り戻すのが目標ですが、数回のリハビリ登山でおなかの脂肪は小さくなり始め、くびれが少しだけ戻った気がします。7時前には下山し、都留市の田原の滝公園に車を駐め、十日市場・夏狩地区の湧水群の太郎滝・次郎滝、水源山永寿院などを見ても10時半には帰宅できます。再び自由な体を取り戻し、美しい鳥の声が響く早朝の森を歩くと、自分の幸福度に最も貢献していたのが早朝の山歩きだと分かります。

周波数を伝承する


雨の降る土曜日は、近所の築地本願寺和田堀廟所に墓参りに行きました。毎朝7時からお勤めがあり、静かな本堂で読経を聞くと、副交感神経が優位になりストレス軽減に役立つ気がします。さらに自身が読経を行うと腹式呼吸が行われ、瞑想に近い集中状態をもたらします。多くの字は普段目にしませんが、経典の言葉に意識を向けることで雑念が減り、精神が落ち着くと思います。世界の宗教には経典があり、読経という行為が行われるのは、心を穏やかにする特定の周波数を伝承する為の知恵なのかもしれません。お寺からの帰路、自分好みの書籍や雑誌が置かれるスターバックスに寄りコーヒーを飲めば、自宅にいて無為にYouTubeなど見て過ごすより、はるかに充実した午前中をワンコインで実現できます。今日も充実した一日だったと思いながら、眠りにつくことの積み重ねが幸せなのでしょう。

LUUPは不要


N-VANにドライブレコーダーを付けました。最近一時停止無視のバイクや自転車に飛び出されることが続き、付けることにしました。日本では弱者救済の観点からか、相手が軽車両の場合、車にも責任が及びます。さらに厄介なのは電動キックボードLUUPの存在です。先日もスマホを見ながら運転していたループが、全く減速することなく優先道路のこちら側の目の前を突っ切りました。停止状態からの起動が早く、車体の小さいLUUPは、死角から突然視界に入りヒヤリとさせられることがあります。従来慎重であった交通行政が、不要不急の乗り物の規制を突然緩和する背景には、利権的な動きを疑わせます。地方のお年寄りなど、交通弱者の移動権確保の手段ならまだしも、体力の余った若者をさらに運動不足にするLUUPは、公共交通機関の整備された東京には不要だと思います。

一石三鳥の肉体改造


授業のために昨年から大月には20回ほど来ていますが、山に登る気にならなかったのは腰痛が理由でした。持病だった腰の痛みが消え、昨日は授業の後、扇山から権現山に登りました。夏に向かうこの季節になると、脱げる体へのダイエットや筋トレが話題になりますが、腰痛前なら夏山シーズンに向けて肉体改造を始める時期です。しかしその前に取り組むのは、おなかの周りにバームクーヘンのようにまきついた脂肪を落とすことです。サウナに入ると、自分のおなかの脂肪を見るだけでテンションが下がります。脂肪を落とすには、補給なしに行うスピードハイクのような長時間の有酸素運動が効果的だと思います。エネルギーの枯渇によりミトコンドリアが強化され、食事も美味しくなる一石三鳥の効果があります。腰痛を経験したことで、体を自由に動かせる喜びを知ったことは大きな収穫です。

最晩年に最高年収


季節の変わり目に人生について考えるのは、四季の変化が人生を象徴するからだと思います。美味しい料理を残して最後に食べるたちなので、人生の楽しみは最後に残しておきたい主義です。多くの人の誤解は、早く頂点に達することを人生の成功と考える点かもしれません。現役を退き数年で世を去る時代ならともかく、長寿を手に入れた現代人の特権は、第二、第三の人生を楽しめることです。人生は長距離走なのに、第一の人生でエネルギーを使い果たし、何となく落ちぶれていくと感じるなら、心穏やかな晩年とは言えないでしょう。ライフシフトのモラトリアムに数年を使った自分が目指すのは、最晩年に最高年収を得て、最後に贅沢をして良い思い出とともにこの世を去ることです。その点において、無一文の65歳から起業して世界企業を作り上げ、ロールスロイスを乗り回すようになった、カーネル・サンダース以上のロールモデルはありません。

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