
宇都宮のザ・グランドスパ南大門に行きました。「サウナイキタイ」の栃木県版では圧倒的な一位ですが、焼肉やパチンコを祖業として、1986年に開業した韓国風健康ランドは、昔懐かしい昭和の風情です。サウナ室は広く、好きな温度の席を選べますが、ロウリュができないためか、ガッツリと汗をかきたい人には物足りません。宿泊する部屋がいくつかに分かれていて、Sを指定されたのでD~Tと書かれたドアをバーコードで開けようとしても開かず、フロントに戻ると別の一角でした。これほどわかりにくい表示を何十年も放置し、部屋番号を示すサインも進行方向から見えない角度に貼るなど、ありえない運営状況です。せめてフロントが気働きがして、一言添えれば済むのに、到着早々の悪印象を最後まで引きずり、全般に凡庸な印象で行く理由はなさそうです。
年: 2025年
いっそのこと道ずれに

関西に住む親せきに書類を郵送したのですが、途中に週末をはさんでいたこともあり、丸5日を要しました。昨今では普通のことですが、郵便インフラの衰退は国民生活に直結し、値上げをしながらかつての郵便事情からは見劣りがします。明治維新による偉業の一つは、国家統一の象徴として、全国津々浦々まで情報を届ける郵便制度が早い段階に基盤構築されたことだと思います。明治の政治家は、国の未来を見据えて近代国家の礎を築きましたが、今の政治家は「改革」の名のもとに国民を欺き、都合よく郵政事業を解体して収益部門を売却し、日本が世界に誇る郵便制度を破壊してきたと思います。週末に迫る自民党の総裁選ですが、今の自民党に期待する気にはなれず、いっそのこと党内野党の石破さんが党を道ずれにしてくれれば良かったという気がします。
睡眠の真実

長野県から東京に戻るのはいつも夜中です。早く寝れば深夜に目が覚めるだろうと高をくくっていたら、昨日に限って目覚めたのは4時過ぎで、慌てて高速に乗りひどい渋滞は回避しました。睡眠には未解明なことが多く、自分でも睡眠をコントロールすることは困難です。サーカディアンリズムを意識する、部屋を真っ暗にするなど世間で言われることはしていますが、それでも4、5時間しか眠れず、これが自分にとっての正常な睡眠周期だと思います。分かっていることは睡眠負債があるとよく眠れることです。すなわちよく寝るためには寝ないことが重要です。もう一つは食事を減らすと睡眠時間も減ることです。一日に2、3度食事をしていた頃は今より長く眠っており、これらは睡眠の真実のような気がします。それは食事を減らすと食事が美味しくなり、豊かな気持ちになるのと同じ原理なのでしょう。
グランピングは都会人の本音

東京の最高気温が30℃を切るようになると、標高1,300mの長野県では最高気温が20℃を切り、ストーブが恋しい季節に入ります。薪ストーブが唯一の暖房なので、薪の消費量を抑えるためになるべく着るもので調節しますが、秋から冬に向かう火のある暮らしも魅力的です。外食もしなければショッピングもしない人間にとって、都会は魅力を感じる場所ではなく、Wi-Fi環境がなく、近所にコンビニもなく、刺激はないけど自然がそばにあるシンプルな暮らしが好きです。都会の刺激や情報から離れてみると、自分にとって本当に大切な事は何かが分かり始めます。きちんと食事をする、山で体を動かす、紙の本をゆったりと読む、そんな何気ない時間に幸せを感じるのは、必ずしも歳のせいばかりではないと思います。一時期流行ったグランピングは、都会人の本音だったような気がします。
すべてが微妙

豪雪地帯の小谷村が2017年に取得し、1億26百万円をかけて改修した築140年以上の古民家レストラン「レストランNAGANO」が、2022年10月に締結した指定管理契約を、今月末で終了し閉店することになりました。2023年7月の開業から2年での撤退は、ミシュランのスターシェフが、その才能ゆえに戦端を伸ばし過ぎ、内部崩壊するようにも見えます。行ったことはありませんが、写真を見る限り高級店のオーラがなく、2、3万の夕食とランチの3,850円の鮭定食も微妙です。すべてが微妙に感じられるのは、有名シェフに過大な期待をした行政も、開業前月に広末涼子とのダブル不倫が報道されたシェフにも、ビジョンが欠けていたからかもしれません。華々しいスターシェフの転落ほど大衆を喜ばせるものはなく、40社近くが契約解除するなかでの嵐の船出となったことも気の毒であり、地方創生は税金の無駄使いという認識が広がるのも残念です。
界には戻れない?

今月開業のLUCY尾瀬鳩待 by 星野リゾートは好評のようです。山でのテント泊が好きなのは、山小屋の居心地が悪いからです。質素ながらも居心地の良い山小屋は世界の標準ですが、日本は見劣りがします。宿泊料金はかつての倍ほどに上がりましたが、それでも営業継続が困難な山小屋も少なくありません。自治体所有施設なら競争入札もありますが、営業権などの参入障壁により旧態依然とした山男の世界に、ホテル運営企業が入るインパクトは大きそうです。山小屋の役割は遭難救助など、一般企業が参入しにくい特殊性もありますが、東京電力の物件である尾瀬は、技術も体力も不要の観光地ですから一号店に最適でしょう。ドローンによる荷揚げなど、劇的にコストが落ちれば、都会並みの生活も夢ではなく、星野リゾートの課題は、自然のすばらしさを知った顧客が、界など既存ブランドに戻らなくなることかもしれません。
ロシア革命前夜?

トランプ大統領が、ウクライナ戦争における立場を劇的に変化させました。就任当初はロシア寄りの姿勢を示し、ウクライナに領土割譲を説得してきたはずが、ここにきてロシアは張り子の虎と言い、ウクライナは元の領土を全て奪還し、国境回復以上の偉業を成し遂げるかもしれないと世界を翻弄します。ロシアの防空システムが機能不全に陥り、虎の子の石油精製施設を次々と破壊され、世界のガソリンスタンドと呼ばれた世界第二位の軍事大国を、深刻な燃料危機が襲います。戦時下経済で一時はブーストされたロシア経済は、80年代のソ連崩壊前夜の様相を呈し始めたとも言われます。一方のウクライナは、ドローンとハイマースによる複合攻撃戦術など、AIによって自動化された戦場における基本原理の変化への柔軟な対応が強みです。世界はプーチンによる独裁という、ロシア革命前夜を目撃しているのかもしれません。
原点にして頂点

唯一の趣味は山歩きですが、荷物を軽量化し、自然と一体化するウルトラライト(UL)ハイキングが好きです。コースタイムの半分を目安に、なるべく遠くまで行くことに夢を感じます。昨今スピードハイクが人気で、専用の山道具も売られますが、実はそのパイオニアが長年に渡る夫からのDVを受け続けた67歳の女性だったことは意外です。11人の子供の母親であるエマ・ゲイトウッドが、結婚34年目にして夫との離婚が成立し、自由な時間を手にした彼女が向かった先は、14州にまたがる総延長3,536kmのアパラチアン・トレイルです。67歳にして、初の女性単独スルーハイカーとなったことも驚きですが、彼女はこのルートを69歳、76歳と3回も走破した最初の人物です。夫の暴力から森に逃げ込み、そこで平和と孤独を感じた彼女の強さは、ULハイキングの原点にして頂点です。「歳をとるにつれて速くなる。」という彼女の言葉がその偉大さを物語ります。
眠い時に眠る

涼しくなった東京に戻り、今朝は8時間も眠りました。普段より長く眠ると世間の風潮とは逆に、罪悪感を覚えます。睡眠時間は日によって、環境によって大きく変わり、2、3時間でも快調の日もあれば、眠り過ぎて朝疲れる日もあります。短眠の日でも別に体調が悪いわけでも、日中に眠気を感じることもなく、普通通り生活できることに、社会で流布される睡眠常識はあまりに堅苦しいと感じます。その出元は睡眠の権威とされる有名大学の学者です。権威に弱い日本人はその言説を疑うことなく、自分は「不眠症」なのだと信じ込み、睡眠薬の多くを日本人が消費するのはそのためでしょう。権威とされる学者の主張の根拠が、実は脆弱なものだと知ると、自分の感覚の方が正しかったと思えるようになります。世間の権威の大半はハックされており、専門家が流布する常識より、自分の身体が発する声を信じて、眠い時に眠ることが健康への道でしょう。
竹林を巡る旅

京都に行ったのは、母から相続した土地の用事です。祖父の時代に借金のかたに貰ったらしいいわくつきの農地は固定資産税もかかり、相続から40年が経っても解決の目途が立ちません。母が相続した頃は土地神話全盛期でしたが、今や土地は厄介者としてババ抜きが繰り広げられます。数万円で売られるリゾートマンションは、高額な管理費という将来負債のために買う人がなく、不良資産を買い取り姿を隠す悪質業者の横行により、共倒れしかねません。日中に行くと美しい竹林は、人の手が入っているように見え、隣地所有者に手紙を送りましたが返事がなく直接行くことにしました。昼間も雨戸が締まり、車庫の前には雑木が茂る様子はストリートビューで見た通りで、応答はなく近所の人によるとすでに本人は亡くなっていました。近隣農家、税務課、農業振興センター、農業委員会などをまわりましたが、目立った収穫はなく竹林を巡る旅は続きそうです。