花粉症を避けるために、期待したほどには温暖ではない那覇に来ました。くしゃみがひどく肋骨が折れそうな程で常に頭がぼんやりするためにこの5年ほど那覇かハノイにいます。大気汚染や抗生物質投与が花粉症の原因とされ、腸内環境の悪化による自己免疫疾患の対策は無数にあり、その市場規模は少なく見積もっても1,000億円以上とされます。有効な治療法もあるようですが、抗ヒスタミン剤の副作用は多岐にわたり、なるべく自然な方法で治したいと思います。花粉症の始まる前に口呼吸で花粉を取り込む免疫寛容や、日光浴によるビタミンD合成、漬物による乳酸菌やゴボウによる水溶性食物繊維のフラクトオリゴ糖摂取などが有効とされます。酪酸菌の働きを活性化する菊芋も効果が期待でき、この時期の我が家の食卓に菊芋は欠かせません。青山のファーマーズマーケットで500円する菊芋は、旅館のある福島県西郷村なら1.5倍ほど入って100円で買えます。どこにいても仕事ができる時代が一気に到来したことはコロナ禍唯一の贈り物でしょう。
お知らせ
住めば都ではない
英国にいる娘とシェアホームをする友人が、もらったカップケーキを食べて痙攣を起こして病院に行ったと言います。大学のクラブ活動で普通に出されたものですが、ドラッグの類が入っていたようで、海外では日本人の想定の上を行くリスクに備える必要があります。おまけに悪名高き英国の医療体制は本当で、救急なのに5時間も待たされたそうです。娘の大学では教員のストライキで授業がなくなるなど、海外は住めば都ではなさそうです。医療体制や治安の良さは日本の美点ですが、どこでもきれいな水が手に入り、世界的にも稀有な健康食品がこれほど安価に入手できる国はないと思います。湯豆腐や納豆は調理の手間さえなく、ご飯と漬物に味噌汁があれば幸せです。幸せというのは厄介な感情で、そんな日本にいてもさらなる幸せの幻想を追い、中毒と執着が人を不幸にします。ウクライナの悲劇を見るまでもなく、平和な日本に住めるだけで幸せですが、終わりなき欲望を満たすために人はさまようのでしょう。
無意味な実需
ズームでの会議が主流のポストコロナ社会では出張が半減するとされます。出張ついでに旅行を楽しむトレンドは欧米などで盛んでしたが、米国では出張の90%が減少したとの調査もあります。その流れを加速する判決が昨年末に高松地裁で出ました。2017年6月に香川県議6人が行った欧州視察を巡り、8泊9日分の旅費600万円強の全額返還を求めたものです。政務活動費の情報公開度3年連続全国ワースト2位の香川県議会ですが、内部告発があったのか、FNNが勝手に同行して出張の一部始終を記録し全国放映したことが決定打になりました。慣例的に行われた視察に名を借りた慰安旅行が氷山の一角であることは明らかで、ビジネスクラスで四つ星ホテルに泊まった割にはドイツの地熱発電所に1時間半、スイスの観光局に1時間、イタリアのパルマ市庁舎を30分訪れただけで昼間からビールを飲み、旅行会社が作成したコピペだらけの視察報告書も問題になりました。予算消化のための無意味な視察でも業界を潤した実需と思うと少し複雑な気がします。
たどり着けない真実
少なくないFBFが当事者に近いウクライナ問題について語る資格はありません。確かなのは背景が複雑に重層化し単純に善悪で語るのが難しいこと、国の枠組みを超えた意図が働いていること、われわれは最後まで真実にたどり着けないことでしょう。メディアが伝えることより深層に問題の本質があると気づくきっかけを与えたことは救いかもしれません。大胆な仮説抜きに今の国際情勢を見ることはできず、功利主義と目先の快楽が蔓延する退廃しきったこの国で、われわれの思考を固着させてきた常識や歴史に疑問を持つことが平和な生活を守るための第一歩だと思います。物事を極端に単純化したポリティカル・コレクトネスを無批判に受け入れる人は知識人を自負する人のなかにも少なくありません。批判にさらされることを避け、大半の人は踏み込んだ政治的意見を表明しませんが、資本と政治とメディアが利己的に結託した暗い未来を防ぐには、娯楽と化したニュースを眺めるのではなく、誰もが深く学び思考力を高める必要があると思います。
住宅建材界のユニクロ
昨日は南青山にあるサンワカンパニー のショールームに行きました。販売代理店や中間業者を介さない直接販売でもたらした、スタイリッシュなデザインと価格の透明性、驚くほどの安さは住宅建材界のユニクロです。今の家でもこの製品を使っていますが、これまでの価格は何だったのかと思わせます。建材の卸売販売から始まり、製造から小売りまでを一貫して手掛ける業界の破壊者は価格の透明性という革命を起こしました。デザイン性の高い商品の自社開発、EC販売により、HISが海外旅行を身近にし、SPAがファストファッションを生み出したのと同様のインパクトを市場に与えます。息子には継がせないと公言していた創業者が、伊藤忠商事にいた現社長に跡を託したのは、肝臓がんで急逝する3日前でした。東証マザーズ上場企業で最年少となった二代目はグローバル企業に舵を切り、多くの社員が去ったと言います。日本企業初となるミラノサローネでの受賞など、デザイン性の高い空間を多くの人が楽しめるトレンドをこれから生み出していくのでしょう。
愛国心を嘲笑する退廃
国際的に承認された国境線の変更は国際秩序を破壊する侵略行為でありその責任はロシアにあります。かつては1,800余基の核弾頭とICBMを持ち、今でも100万丁のセミオートマチックライフルが家庭に眠る重武装国家相手の戦いは、名目GDPで韓国と変わらないロシアを消耗させるとの観測もありましたが、電撃的侵攻はウクライナ全土を制圧してしまいました。長期制裁に慣れている独裁政権は、中間選挙で大敗必死のバイデンとガス供給の4割、原油供給の2割をロシアに依存するヨーロッパの弱腰を見越し、一人勝ちした格好です。恐ろしい国々に囲まれた日本の最大の危機は、社長になること以外にたいしたビジョンもないサラリーマンのような人が首相をしていることかもしれません。われわれは国家によって生きていますが、国家の基礎は領土です。島国ゆえに国境線に鈍感で愛国心を嘲笑する退廃が支配する日本に必要なのは、1万km離れたフォークランドに機動部隊を送り領土を奪還したかつての英国のような気概でしょう。
図書館の近くで暮らしたい?
以前はよく本を買いましたが今は手元に置きたい本以外は図書館で借ります。以前は白河市立図書館を利用しましたが、地方都市にある図書館のメリットは東京なら50人待ちの本でもすぐに借りられることです。リタイアする自分を想像したことはありませんが、図書館の近くで暮らしたいと思います。以前マカオに旅行した際に訪れたロバート・ホー・トン図書館は、1894年以前に建築された住居でありのちに別荘としても使われた建物です。古い屋敷と近代的な建物を接合した美しい図書館の中庭で、高齢の婦人が木陰で本を広げる姿が素敵でした。図書館は人気の新しい本をすぐに読むことができない反面、特定の著者の本を読みたいときは、絶版本でも読めるメリットがあります。東京よりむしろ地方都市の方が文化施設は充実している印象で、花粉症の時期に行く那覇の沖縄県立図書館などは一日を過ごすことができます。個人としてくつろげる、いわゆるサードプレイスが日常のなかにある生活は理想的に見えます。
仕事熱心かコンプラ案件か?
昔から不思議なことの一つに不動産会社の営業手法の不合理さがあります。最近は減りましたが、かつては多い日には10回ほどの電話が携帯にかかりました。千三つの代表的業種とはいえ、大事な取引を怪しげな電話の主に頼む人などいないはずです。メディアコストを無視して彼らがアプローチを続けるのは0.3%のカモがいるからでしょう。昨日は朝8時過ぎに家にまで訪問してきて一度断っても帰りません。電話をする時間でさえ無駄に思えますが、工夫をして勝率を上げようという発想はないようです。電話の仕方を変えるとか、方法はいくらでもあると思うのですが、不動産屋の電話と言えばいつも背後が騒々しくて高いテンションで落ち着きがなく話すので会社が違っても分かります。よほどノルマがきついのか、メンタルを鍛えるための研修の一環なのか、行き過ぎた仕事熱心さなのか、いずれにしても迷惑な話で昨日の例などはコンプラ案件だと思います。相手の立場に立つという姿勢が完全に欠落しているのでしょう。
信じ難い真実
睡眠時間は7時間半程度がもっとも健康的とされますが、これより1サイクル少ない6時間ほど寝ます。眠りに落ちるのはいつも一瞬で、睡眠時間がほぼ正確なためにこの20年ほど目覚まし時計を使ったことがありません。寝ている間は意識が消えるという不思議な体験をわれわれは毎晩繰り返して経験します。湯川秀樹氏の最後の弟子で、宇宙をひとつの量子力学系と考える量子場脳理論を専門とする保江邦夫氏は、毎晩眠りに落ちる際に「ただいま」と言うことで死ぬ練習をしていると言います。氏が隠遁者から聞いた教えは、人生の最後に旅立つ瞬間に「ただいま」と言えることで魂が天国へと雄飛できるそうです。臨死体験や末期ガンからの奇跡的な生還、ドイツのアウトバーンを中古のランチア・フルビアクーペで200km/hで走ったとき突然静寂が訪れ額の裏側のあたりに現れた画像が、量子力学の原理を普遍化した数式だったなど、不思議な体験を持つ保江氏ですが、理論的にこれらの信じ難い話を説明されると、それは真実なのだと思えてきます。
野菜の近くで暮らしたい
自宅から歩いて5分ほどのところに、スーパーマーケットチェーンのオオゼキ発祥の店があります。先代が始めた間口数メートルの乾物を扱う商店からスタートして、隣地の太陽神戸銀行跡地に店舗を広げ、向かいの競合店が潰れ、上場して巨大化していく姿は昭和の流通史そのものです。かつては面積あたりの売上が日本一になったこともある人気店ですが、最近はほとんど買い物に行かなくなりました。食事の回数が減ると、豆腐や納豆ならどこの店と買い物がピンポイントになり、最もお金を落としているのは業務スーパーです。徒歩圏に3店舗、車で通る先に3店舗ありチェーン店でありながら、値段と扱っている商品が店舗により異なるので使い分けをします。乾物類を中心に値段が安く、ロットの大きな商品があるために福島での旅館の仕入れにも使っていました。今でも福島に行くと地場のスーパーやJAで野菜を買いますが、最盛期の値段は東京の4分の1と魅力的です。業務スーパーがあれば、あとは野菜の近くで暮らしたいと思います。