今日8月31日は満月となり、2023年最大かつ最も明るいスーパーブルームーンが見られます。スーパームーンは近地点惑星直列満月と呼ばれ、月と地球の距離が35万7,344kmまで最接近し、地球から見た月のサイズは遠地点の満月と比べて14%、明るさは30%増すとされます。一方、ブルームーンとは暦月に満月が2度ある時の2番目の月を指し、2.7年毎に満月が年に13回起きる年がやってきます。海で発生した生物の産卵は、敵の少ない地上が有利なため、大潮となる満月に産卵するメカニズムが埋め込まれています。植物の保持する水分量は満月に最大化され、人の自律神経のバランスを整えるメラトニンの分泌は月齢に影響を受け、意識が高まり感情的になるとされます。月の満ち欠けの周期である29.53日の自然のリズムに沿った、太陰暦に戻すべきなのかもしれません。
月: 2023年8月
最も安く手近にある麻薬
最近の食生活の変化はスナックや甘い菓子類を買う機会が減ったことです。甘いものが食べたい時は、焼き芋やバナナなどの自然の甘さに置き換え、デザートを自分で作れば諸悪の根源である砂糖の消費を控えることができます。甘さ控えめをうたう商品でさえ甘過ぎる上に、砂糖はあらゆる機会に気づかぬうちに摂取しており、健康を守るには自家製に切り替えるしかありません。2016年以降WHOが導入を始めた、砂糖添加飲料等への課税である砂糖税は、45か国以上で導入されました。肥満や虫歯に限らず、あらゆる健康被害の原因となる砂糖の深刻さは、その常習性にあります。経済力が高まるほど、自分を甘やかすご褒美の機会が増え、身体を亡ぼす欲望を解放する機会が無制限に増えて行きます。砂糖の歴史は紀元前8000年にサトウキビ栽培が始まったニューギニアとされますが、問題は最も安く手近にある麻薬へと産業化されたことでしょう。
幸せな仕事が健康長寿の秘訣
アジア6都市のナイトライフに焦点を当てた、Netflixのドキュメンタリー「ミッドナイトアジア」で、88歳の岩室純子氏を知りました。世界最高齢のプロフェッショナルクラブDJとして知られ、2019年にはギネス世界記録にも認定されています。高田馬場の餃子の名店「餃子荘ムロ」で長年店主として働き、深夜からDJイベントに出演してきました。きっかけは若いフランス人男性を下宿させ、店をDJイベントに貸したことで、77歳からスクールに通い始めたそうです。ウリは選曲の妙で、長く生きてきた分、人が思いつかない曲を入れることができると言います。海外にも遠征し、ニューヨークやスペインのクラブでDJをすることが次の夢だそうです。年齢を意識せず、夢と生きがいと幸せな仕事を持つ好奇心こそが、日々幸せ感じる生き方であり、健康長寿の秘訣なのでしょう。
ドラマはドラッグ
Netflixの「サンクチュアリ-聖域-」を見ました。そのダークサイドが注目された大相撲を題材としたドラマで、低迷する相撲部屋が不良新人力士により盛り返すストーリーです。稽古や取組場面が大半ながら、迫真に迫る映像にハマり、エピソード8までを一気に見てしまいます。ドーパミンなどの脳内麻薬様物質が分泌する経験が、簡単に手に入るNetflixドラマはドラッグの要素を持ち、かつ止めるべき理由がありません。1時間動画で1億円程度とされる潤沢な製作費で、プロ格闘家出身の主人公初の主演作品は、力士役を演じるキャストが1年に及ぶ肉体改造や相撲の稽古を行なう迫力ある映像です。世界50以上の国と地域でNetflix週間グローバルTOP10入りするその魅力は、日本の地上波などの既存媒体がタブー視してきた相撲という神事を、実際には有り得ない描写やグロテスクな映像も含めてエンタメとして扱う点でしょう。
何を信じるかは自分次第
Apple Watchの画面表示の色を、バンドや自分のウエアなどと一致させる特許をアップルが出願したと報じられます。周囲でもApple Watchに代表されるヘルスケアデバイスを身に着ける人が増えました。一方で科学的なデータの解釈や評価は安定せず、健康オタクを自認しながら健康診断すら受けません。嘘をつかない唯一のデータは、自分の体のパフォーマンスだと思います。たまに計測するデータは、ホームグラウンドにしている八ヶ岳のトレイルをラウンドするコースタイムです。もちろんFKT(Fastest Known Time)のようにコースレコードの達成が目的ではありませんので、いつも最大心拍の7割程度を目安に行います。膨大な健康情報があふれ、それらが相互に矛盾するなかで何を信じるかは自分次第です。むしろ知らなくて良いデータに振り回され、執着が芽生えることの方が有害だと思います。
将来の健康は約束される
もう何年もダイエットとは無縁です。物心ついた頃から肥満児だった自分の人生に、何を食べても太る心配などせず、お腹の脂肪も気にならず、体重計すら必要のない日がやってくるとは想像しませんでした。世間でこれほどダイエットビジネスが盛んなことは、その方法が間違っているか、リバウンドにより生涯顧客化する確信犯の左証と言えそうです。糖質制限により体重は25kg落ちましたが、今は食事制限もしませんし、運動や食べ物にも無頓着です。唯一の成功要因は、間違った生活習慣を選択する脳のプログラムの書き換えだと思います。世間のダイエット法の罪は、脳のアップデートなしにリバウンド必至の方法論を推奨していることです。重要なのは食べる量を減らすことであり、食欲に対する反応を変えることです。快楽のためではなく、生きるために食べるなら、1円も使うことなく、将来の健康と豊かな食生活が約束されるはずです。
都市生活者の必需品
新潟県長岡市では最高気温が39度を観測しました。終わりの見えない記録的な猛暑が続く都会に暮らしていると、過ぎ行く夏の終わりを惜しむような気持ちにはなりません。山では枯れる木々が目立ち、生態系の変化が進んでいるようにも見えます。南欧などの地域でも、猛暑と干ばつにより食糧価格の上昇が懸念されます。人類が地球上を移動することによって、快適な環境を手に入れて来た歴史を考えると、都市集中化の歯車は逆回転を始めるかもしれません。シェアリングエコノミーとリモートワークの発達により、固定資産に拘束されない生き方を選択できるようになりました。健康のことを考えるなら、この時期に避暑地へ移動する生活は合理的であり、仕事の生産性も高まるはずです。暑さを和らげてくれる森林など、自然の豊かな場所に別荘を確保することは、都市生活者の必需品になると思います。
アマチュアスポーツ最後の砦
第二回大会以来、世紀を超えた慶應の優勝は、芸能界やスポーツ界を巻き込んだ社会現象となりました。決勝戦のチケットが転売サイトで30倍以上の値をつけたとされ、圧倒的な応援と言い、慶應関係者の結束力を見せつけられます。一方で判官贔屓の心情としては、仙台育英を応援したくなります。平日に4万人以上を動員でき、人々を結束させるコンテンツはスポーツしかありません。大一番にもかかわらず双方のチームには笑顔が見られ、気負いなく楽しんでいるような明るい表情が印象的です。不正や薬物汚染など、大学スポーツでフェアプレイの精神が失われた今、アマチュアスポーツ最後の砦が、甲子園なのかもしれません。産業化されたスポーツにおいては、アスリートのパフォーマンスよりも世間の注目や評判が重要だと考えられますが、スポーツの本質はアマチュア精神であるべきだと思います。
外食産業の被害の深さ
家族の誕生日を祝うことも、外食習慣もないのですが、珍しく妻の誕生日に高尾山の麓にあるうかい鳥山に行きました。外食に気が進まない理由は、せっかくの食事の機会を、落ち着いて過ごしたいからです。たとえ個室だとしても、店から自宅に帰る面倒や健康リスクを考えると価値を見出すことができません。他方で外食の機会が少ないために、たまに出かけると気晴らしになり刺激を受けます。2019年の台風によって被害を受けた川沿いの個室は新築され、窓の木枠に年季が入るのはおそらく以前の建物から流用しているからでしょう。うかい鳥山の2023年3月期の来客数は2019年の65%、客単価は121%、売上は78%と会合が減ったように見えます。コロナ禍により2020年の外食産業は2019年の半分に落ち、2021年は4割まで縮小したとされますが、業界のリーダーと言える㈱うかいをもってしても8割にしか戻せないことに、外食産業の被害の深さを感じます。
冒険の要素を持つ旅の足
ホンダ初の一般向けの電動二輪車EM1 e:が今週発売されます。4年以上乗ると内燃機関のスクーターよりランニングコストが安くなると試算され、ガソリンスタンドに寄る必要もオイル交換などのメンテナンスが必要ない手軽さと、早朝の配達における静粛性が評価されそうです。車体挙動が自動車より敏感で、直感的に操るバイクの楽しさを知っていても、バイクに戻りたいと思わないのは、軽油1Lで20km走るフィアットの経済性と、長距離を走る際の実用性では自動車に到底かなわないからです。それでもバイクに乗りたいと思ったのは、秋田県の玉川温泉で東京ナンバーのハンターカブを見たときです。日本は広いようで、一般道を使ってもだいたいの場所に一日で着いてしまいます。その点で125cc以下の原付は、唯一冒険の要素を持つ旅の足にしたくなる交通手段に思えるからです。