糖質制限をしますが、一方で血糖値スパイクの元凶のようなチョコレートが好きです。運動をして過食を慎めば美味しく感じるものは何を食べても消化できると思います。122歳まで生きたジャンヌ・カルマンは1週間に1kgのチョコレートを食べていたとされ、チョコレートの適量は一日50gですからいかにも食べ過ぎですが長寿を全うしました。ビタミンとミネラル類が豊富な完全栄養食に近いチョコレートにはコレステロールの排出、整腸作用、ピロリ菌殺菌、糖尿病と癌の予防、アレルギーの原因物質であるヒスタミンの抑制、悪玉コレステロールの酸化防止などの効果が期待できます。空前のマインドフルネスブームは多くの人にたいした効果をもたらさなかったようですが、食べる瞑想は誰でも使えて健康に有効な方法だと思います。通常はレーズンを用いますが、より効果的なのはチョコレートだと思います。舌の上でチョコレートが溶けるにまかせ複雑なフレーバーを舌で感じるのですが、慣れないと噛み砕き飲み込みたい衝動に駆られます。普段から味わうことなく食べ物を乱暴に飲み込んでいることがよく分かります。
年: 2020年
冬こそ運動
今週は一年で最も昼間の短い時期です。冬には暗いイメージがつきまとい、北欧など日照時間の短い高緯度地域ではセロトニン分泌が減りウィンターブルーと呼ばれる冬鬱が人口の1割に達します。冬眠する動物は冬眠しない同種の動物より長生きとされ、人間も最低限の栄養を点滴摂取して体を冬眠状態にすれば150歳から200歳まで生きられると主張する研究者もいます。発熱物質である内蔵脂肪は冬眠中の動物を飢えや寒さから守るために発達したものですが、消費エネルギーを節約するライフスタイルと無縁で、冬も食べ続ける現代人は内蔵脂肪の蓄積が多くの病気を引き起こします。おせち料理の売れ行きが好調なようですが、運動不足の寝正月を脳が冬だと判断して体の代謝を低下させ肥満を加速化します。屋外に出たくない冬こそ、静まり返った森と降雪により走りやすくなったトレイルは運動に最適な環境です。体を冬眠させず日々動かせば脳が代謝を活発にさせ細胞の修復が進みます。最適なウィンターブルー対策は日光浴とリズミカルな運動集中によって幸福感をもたらすセロトニンの分泌を増やすことでしょう。
価値基準を変える別の生き方
粗大ゴミと言えば定年退職後の男性と相場が決まっています。コミュニティに溶け込み居場所のある女性と違い組織を去った男に安住の地はありません。パートナーが昭和の価値観に染まった良妻賢母でもない限り待つのは無為で寂しい老後です。長過ぎるリタイア後に適応する方法は第二の人生と言う別の人生をやり直すことでしょう。第一の人生で成功した人ほど価値基準を変えることに苦労します。第一の人生の価値基準は金を稼ぐことであり、人より優位に立ち、贅沢な暮らしをすることですが、第二の人生は逆に、金より社会貢献、人に教えを請い、質素に暮らすことだと思います。その理由は更年期を境に生物としての体が変わり、瞬発型の解糖系エネルギー産生から持久型のミトコンドリア系になるからで、50歳前後で体調を崩す人が多いことも同じ理由です。見苦しいのは天下りのモラトリアムを繰り返し第一の人生を強引に続けようとする態度で、池袋で車を暴走させ悲惨な死亡事故を起こしながら、自分は目視の上ブレーキを踏んだとメーカーに責任を押し付けた上級国民の老人などはこのタイプでしょう。
人生は二つある
国の将来に暗い影を落とすのは高齢者問題です。一方で明るい話題は、昨今の脳科学やエネルギー産生に関する研究が老化という思い込みの嘘を除々に明らかにしていることです。第二の人生という言葉を聞きますが、生物学的にもこの呼び名は正しいと思います。生物は生殖を終えると死にますが現代の人間は例外的に長生きしそれを老後と呼びます。細胞分裂により成長し二十歳前後を頂点に後は一方的に衰えていくという従来常識が見落としているのは、更年期を境に体のメカニズムが変わることです。人生の前半と後半は生物学的には別物と考えるべきで、体が一方的に衰えるという老化思想こそが高齢問題の元凶です。100m走のタイムが落ちても、50歳を過ぎて始めたトレイルランニングなら体力低下を感じずに済み、100マイルレースのUTMBで59歳のマルコ・オムロが二年連続優勝したことはその左証でしょう。体脂肪の燃焼サイクルを極限まで研ぎすますなら体は老いず、心の老いも止めることができるのでしょう。間違ってもシルバーシートなどに座らず、日を空けず運動を続け筋肉とミトコンドリアを活性化することでQOLは飛躍的に改善するはずです。
現代の幸せ基準
娘が先日ラブラドールとカフェに行き犬用のランチを食べさせたところひどい下痢が数日続き動物病院で診察を受けました。何が悪かったのか分かりませんが、写真を見ると人間の食べ物に似せた餌でした。1.6兆円とされるペット関連市場を潤わすのは飼い主の愛情ですが、それらは歪んでいるのかもしれません。以前の飼い犬はそれほど長生きではありませんでした。今や20歳前後まで普通に生きられるのは最適化されたドッグフードの貢献だと思います。人間と同じ食べ物を与えることが犬の幸せだと考える気持ちは分かりますが、人間同様に生活習慣病を患うケースも増えています。動物を生きた道具として家畜化する歴史は9,000年前に始まりますが、犬だけは別格で3万6,000年前の埋葬された化石が発見されています。先史時代の狩猟集団は猟犬を従えていたと考えられ狩猟に大躍進が起き生産性は飛躍的に向上したとされます。犬は、もはやわれわれの体の一部のような存在ですが、人の幸せと犬の幸せは異なり、同様に先史時代から引き継ぐわれわれの肉体も、物欲まみれの現代の幸せ基準とは相容れないと思います。
夜逃げを載せないSNS
コロナ禍の生活は、リモートワークやGoToの方針変更に右往左往する大人たちではなく、若者の意識と行動をよりセンシティブに変えているようです。希望する大学に入りながら休学する学生も少なくないと聞きます。共同体に加わることに価値を置く日本の社会では、大学や企業は実体が存在しなければ意義を失うのかもしれません。去年まで娘が通っていた高校でも、リモート授業の増えた大学への進学に疑問を感じる生徒が目立つと言います。自分の人生を誰かに預ける忖度文化が限界を見せ始め、東京からの転出人口が超過に転じても、行動を変える人は少数です。一方、昨年まで就職ランキング1位の全日空や、タブー視される2021年のオリンピックやインターネット広告の影響で経営状況が注視される広告界のガリバー電通、盤石に見えたJRの経営でさえ安全圏とは言えません。ムラ意識に支配される日本人は他人の様子が気になりますが、マスメディアの偏向報道では社会の今を知ることはできません。自己顕示メディアでしかないSNSに夜逃げした話を載せる人もいませんので、雑音を消してひと目を気にせず生きることが平穏でいられる秘訣でしょう。
歴史の転換点
多くの日本人が知らないうちに米大統領選挙を軸に世界の歴史が動いているようです。ペンタゴンがCIAとの決別を公式に認め、全米50州で唯一歴史的に独立した国家であったテキサス率いる21州と民主党陣営22州の対立が鮮明化しました。人口と面積が全米2位で強い経済力を誇るかつてのテキサス共和国は、違憲状態となれば連邦政府から独立することを条件に合衆国に加わった経緯があります。われわれは今、歴史の転換点にいると思います。一方で大統領選挙二百数十年の歴史を紐解くとその底流にある流れは英国資本からの独立であり、中央銀行を擁するエスタブリッシュメント対反エスタブリッシュメントの戦いでした。その流れはわれわれが生きる現代にまで続きます。法廷闘争の限界は、それが正義を問うものではなく、法律への適合を問う点だと思います。戦後作られた言論空間の異常性に気づくなら見える世界が変わり、12月18日と来年1月6日以降に起こる異常な事態に備えることもできるのでしょう。
2つの食の貧困
ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によるとコロナ感染は世界で7千万人を超え死者は160万人と深刻さを増しているとされます。2021年も明るい見通しを立てられる状況になく今後数年に渡り暗い影を落とし、多くの人の人生と社会構造を変えていくことでしょう。消え行くBEACH産業(B予約・仲介、Eエンタメ・イベント、Aエアライン、Cカジノ・クルーズ、Hホテル)や飲食を始めとする三密産業で働く人の数は膨大で経済的な打撃はメンタルを直撃します。一方で未曾有の危機に直面すると普通の生活に喜びを確認します。平時なら大量に資源消費した者が幸せになるとの錯覚に陥りますが、過剰消費が体に悪いのは、人体の本質が循環するエコシステムだからです。「新しい生活様式」の実践は健康的な生き方を確立するきっかけにもなると思います。食の貧困とは経済力の低さが安価で手に入る糖質過多の食生活に傾くことを指しますが、もう一つの貧困は経済力に関わらず欲の赴くままに野放図に食べる一見豊かな食生活でしょう。セネカが言うように何も持たない人が貧しいのではなく、より多くを渇望する者が貧しいのでしょう。
最も過酷な業界
事業に読み違いは付き物です。大半の理由は十分調べることなく意思決定をするからですが、なかには全く調べずに失敗したと思しきケースもあります。都市型スーパーセンターという独自の店舗運営をするスーパーバリューの世田谷松原店が近所にあります。開業後すぐに行きましたが買いたいものがなく手ぶらで帰り、昨日も様子を見に再び訪れたのですが何も買いませんでした。開店して10分ほどが過ぎても広い店内に客はお年寄り一人だけです。スーパーバリューの名誉のために書けば魅力がないわけではありませんが、問題は食品スーパーとしてはあり得ないほど悲劇的な立地です。南側を京王線の悪名高き開かずの踏切が遮断し、北側は8車線の甲州街道が住宅地と分断します。半径1km圏内には床面積当り売上日本一のオオゼキ本店や下高井戸の市場、明大前の格安スーパーを始めスーパー各社のひしめく激戦地の住人は、駅からも遠く心理的障壁の高いこの店に行く理由などありません。一見地味な食品スーパーは毎日使う消費者のシビアな本音にさらされる最も過酷な業界だと思います。
自らを変容させる内省の機会
GoToで潤ったのは比較的高価格帯の宿泊施設だとされます。10年ほど前、まだ東京オリンピックが決まる前のホテル業界は景気が悪く、高級ホテルが今よりはるかに安く泊まれる時代でした。GoToで実質半額ほどの価格なら人々が高級施設に泊まる気になるのも当然です。他方、無駄な脂肪がこの10年で20kg分落ち、本当の空腹を待つためなら一日一食の生活が好ましいと思える心境変化から、高級施設が持つ虚飾化、虚栄化が鼻につき始め本音で楽しめなくなりました。長寿遺伝子やテロメアが注目を集め始めたのもこの10年ほどで、従来考えられていた以上の運動量が健康維持には必要とされるようになり、今は空腹のまま修験者のように山中を長距離移動した方が意識の上でも快適です。そんな風変わりな嗜好を持つ人は市場のごくわずかしか占めないと思う一方で、FB友達にはそれをはるかに凌駕する変態が少なくありません。旅の本質を考えると、決してそれは他人軸の外的手段で欲を満たすことではなく、トラベルTravelの語源であるフランス語のTravailが苦しみを意味するように、苦労を伴い世俗から自分を切り離し、自らを高め変容させる内省の機会なのだと思います。