涼しくなるとサウナに入りたくなり、近所の温浴施設に行きました。スーパー銭湯のサウナと、昨今ブームのサウナは全く別物です。サウナ室と水風呂、水平に寝られる椅子が置かれる外気浴スペースがあって、トトノウ環境があるにも関わらずです。それはロウリュの有無と言う些末な話ではなく、別業態と言えるほどに異なるのは文脈です。1964年の東京オリンピックの時に、フィンランドチームが持ち込んで以来北欧式サウナブームが到来し、やがてそれは昭和のオジサンサウナに進化しました。そして今はフィンランドのサマーコテージにあるような、より原初的なサウナへと先祖返りをしています。装飾を削ぎ落したよりプリミティブな生活に回帰するというコンテクストにおいて、再評価されているのだと思います。市場が縮小しながら空前のサウナブームと言われる矛盾は、両者の違いを認識しない限り全体像が見えないのかもしれません。