存続の危機にあった米シェアオフィス大手WeWorkが、自力再建を断念し経営破綻しました。コロナ禍以降のオフィス需要低迷に加え、足元の金利高で資金繰りが悪化したと言います。負債総額は最大で7.5兆円に達し、5割弱の株式を持つソフトバンク・ビジョン・ファンドへの影響は避けられないでしょう。IT活用により、オフィス空間のあり方を変えると期待された不動産テックの旗手でさえ、会員の解約が増えるほどの市場環境の変化が進行しているのかもしれません。月曜日と金曜日には在宅で働く人が増え、オフィス街から人影が消えたロンドンのような都市もある一方で、対面勤務の方が生産性は高まるとして、オフィスに回帰する動きもあります。コロナ禍が変えてしまった働く習慣は、人々の関心を都市よりもむしろ自然に向けるほどドラスティックなもののような気がします。