都会のリトリート

昨日は明治神宮に行きました。新宿と渋谷に用事のある日はなるべく明治神宮の森を抜けて歩きます。都内と言わず、全国で最も好きな名所を上げるならここしか思い浮かびません。巨大な鳥居をくぐるとあたりはひんやりと涼しく、都心の蒸し暑さが消えます。全国から献木された13万5千本が植えられ、現在は247種16万7,688本の樹木と2,840種の動植物が生息する世界最高傑作の人工林は、都会の大気汚染とヒートアイランドから身を守るリトリートです。意図された自然林は、100年の時を経た今、特別な力を感じさせるパワースポットになりました。美しく自然豊かな森に続く長い参道を掃き清め、鳥居ではお辞儀をして目に見えないものに敬意を払う日本人の姿は、にわかに増えたインバウンドにはエキゾチックに映るかもしれません。自然を神とみなしてきた日本独特の美しさは、岩や巨木といった神が降臨する清々しい森しかないと思います。

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