征服か敬意か

久しぶりに山に入った週末の効果は、週初めから表れます。山に行くほど山に行きたくなり、生活全般の意欲が高まり、前向きになれるのは、山が生命エネルギーである気を元に戻す場所だからかもしれません。イギリスの登山家ジョージ・マロリーは、なぜエベレストに登るのかと問われ、「そこにエベレストがあるから」と答えたとされます。この逸話が名言とされる理由が日本人に分かりにくいのは、西欧における山が征服の対象だからでしょう。日本人にとっての山は、神の降り立つ神聖な場所であり、常に敬意が払われてきました。山は精神的な支柱であるのみならず、生きるためのエネルギーを得る場所だと思います。高いエネルギーを帯びる場所に自己を置くことで、五感を通して高揚感を体得でき、普段の生活で失った心身のバランスを取り戻せそうな気がします。

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