野生の記憶

昨日は日本屈指のテーブルマウンテンである荒船山(経塚山1,422m)に登りました。絶景ポイントの艫岩(ともいわ)は垂直に120m切り立ち、2009年に「クレヨンしんちゃん」の作者臼井儀人氏が転落死する事故が起きました。往復3時間に満たない一般向け登山道ですが、リズム運動によるセロトニンと、ラブラドールが同行することでオキシトシンが分泌され、曇天ながら紅葉の美しさもあって、すっかり幸せな気分になります。そう感じるのは人間だけではないらしく、街中では覇気なくトボトボ歩いているラブラドールが、尻尾を振りながらグイグイと進んで行きます。自然のなかで過ごす時間に癒されるのは、そこが本来居るべき場所だからでしょう。都市生活により野生の記憶を失った現代人は、脳が支配する安楽で刹那的な欲求を満たそうとして、健全な生活を阻害する依存症に陥っているように見えます。

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